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「花粉症の治療法」メリット・デメリット…あなたに合うのはどれ?花粉症の治療法と自分で実践できる花粉症対策

「花粉症の治療法」メリット・デメリット…あなたに合うのはどれ?花粉症の治療法と自分で実践できる花粉症対策
CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは、日本医科大学 花粉症学講座 教授 医学博士 大久保公裕先生です。

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今回のテーマは「〜あなたに合うのはどれ?〜今こそ見つける!花粉症の治療法」

日本人の3人に1人が悩まされ、国民病とも言われる「花粉症」。スギ花粉が最も飛散するのは2月〜3月ですが、症状が始まってしまうとなかなか良くならないため、大切なのは早期治療。治療法は色々あるので、花粉が飛散する前の12月〜1月から対策した方が良いそうです。来年は、西日本を除き花粉の飛散量が増えると予想されています。花粉症は突然発症する可能性があるので、今は症状がない人も油断は禁物なのだとか。そこで今回は、花粉症の治療法や自分で実践できる花粉症対策を専門医に教えてもらいました。

花粉症の基礎知識

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

<花粉症とはどんな病気?>
花粉症は、花粉によって引き起こされるアレルギー疾患。花粉が飛ばない時期は、症状は全くありません。スギ花粉症が全体の7割を占めていると言われています。

<放置すると重症化の恐れも>
先生によると、花粉症を長年放置していると、咳喘息・じんましん・皮膚炎などにつながる恐れがあるとのこと。重症化を避けるためには、しっかりと対策することが大切だそうです。

花粉症の治療法(1)「薬物療法」

<抗ヒスタミン薬について>
薬物療法で一番多く飲まれているのが「抗ヒスタミン薬」。抗ヒスタミン薬は、体内でアレルギー症状を引き起こすヒスタミンをブロックすることで症状を改善する薬。ほとんどは、1日1回の飲み薬で飲み忘れにくくなっているのだとか。眠気を引き起こす抗ヒスタミン薬もあるので、使用に関しては医療機関にご相談ください。

<薬を飲む時期が大切>
抗ヒスタミン薬は、花粉が飛び始める1〜2週間前から飲み始めることが大切だそうです。免疫システムは、体内に入った花粉を敵とみなし「IgE抗体」を発生させます。IgE抗体が蓄積すると、アレルギー症状を引き起こしてヒスタミンが分泌され、くしゃみ・鼻水などを起こしてしまいます。抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンをブロックする薬なので、花粉飛散時期の1〜2週間前から服用しないと効果が出にくいそうです。

<薬物療法(抗ヒスタミン薬)のメリット・デメリット>
投与時期:1週間前〜2週間前
メリット:症状を抑える
デメリット:完治はしない
料金:約1,000円/月(保険適用)

花粉症の治療法(2)「舌下免疫療法」

<舌下免疫療法について>
舌下免疫療法とは、毎日スギ花粉のエキスを含む錠剤を舌下で服用する治療法。少しずつスギのエキスを身体の中に入れていくことで、スギ花粉に慣れていきます。症状を抑えるのではなく、自分の身体が変わっていく治療だそうです。

<3年前から毎日の対策が必要>
舌下免疫療法は、治療を始めて1年目、2年目で効果が現れるそうです。しかし、効果が出たからといって服用をやめると1〜2年で戻ってしまうのだとか。先生によると、3年間治療を行うと、約8割の人は症状を抑える薬を使わなくてもよくなるとのこと。症状がひどい人や長年苦労している人に使ってほしい治療法だそうです。

<舌下免疫療法のメリット・デメリット>
投与期間:約3年間(毎日服用)
メリット:完治が期待できる
デメリット:長期間服用
料金:約1,000円/月(保険適用)

花粉症の治療法(3)「レーザー治療」

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

<レーザー治療について>
レーザー治療は、レーザーによって鼻の粘膜を焼き凝固させることで、粘膜に花粉がつきにくくなり、鼻づまりを起こしにくくなるそうです。治療は、部分麻酔薬をしみ込ませたガーゼを鼻に挿入。約20分後に麻酔が効いたことを確認し、レーザーを照射していきます。3分程度で治療は終了。痛みもほとんどないそうです。

<花粉飛散1〜2か月前に対策>
レーザー治療は、鼻水が出始めると粘膜が腫れて焼きにくくなるので、12月〜1月中に行うのがベスト。効果は約1年間だそうです。

<レーザー治療のメリット・デメリット>
治療時期:12月〜1月中
効果期間:約1年間
メリット:1回約30分で治療
デメリット:目には効果がない
料金:約5,000円/1回(保険適用)

自分で実践できる花粉症対策

花粉症対策で大事なのは、花粉を浴びないことと花粉を家に持ち込まないことだそうです。

<花粉を家に持ち込まない方法>
・靴
靴は、甲の部分が上を向いているので花粉を拾ってきます。そのため、ティッシュペーパーなどでふいて花粉をとることが大事だそうです。

・上着
上着は家の前で脱ぎ、屋外で花粉を払ってから家の中に入りましょう。花粉が払いやすいポリエステルにするなど、素材選びも大切。玄関に掛けるなどして、部屋の中に上着を入れないことも対策の1つになるそうです。

・スマートフォン
意外にも花粉がつきやすいのがスマートフォン。先生によると、スマートフォンは家に入る時に拭くのがベスト。花粉だらけのものがポケットなどに入っていることをイメージして、花粉を持ち帰らないように注意することが大切だそうです。

(2025年12月21日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)

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