「ショートにこだわり背番号6を付けたい!」ドラゴンズ遊撃のレギュラー候補筆頭 土田龍空に一問一答
「とある妄想しがちなファンのドラゴンズ見聞録」
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)を見たコラム
12月18日放送回のサンドラでは、2年目の今シーズンショートのレギュラー奪取に向かって、大きな経験を積み急成長を遂げた土田龍空選手をスタジオに迎え、選手やファンからの質問で土田選手の今シーズンに迫る。それでは早速振り返る。
代役からの躍進 ショートのレギュラー争いにかける思い
ショートで出場していた京田陽太選手の低迷により、ショートのレギュラーをめぐる争いが激化した。京田が二軍行きを命じられた7月、土田選手に代役として突然チャンスが舞い込んだ。そのチャンスを、荒削りながら躍動感のある守備でものにしていった。キャッチャーの木下拓哉選手も盗塁を刺殺するプレーで、『前で取ってタッチが速い』などタッチの上手さにより助けられているという。本人も契約更改の場で、守備面には手応えを感じていると発言している。
またチーム平均の得点圏打率は.237に対し、土田選手は.333と高い数字を残すチャンスに強いクラッチヒッターだ。その勝負強さは、立浪監督の誕生日である8月19日の試合で劇的なサヨナラタイムリーでも印象深く見せつけた。監督からは土田選手に対してこうコメントした。
「打率以上に期待感を感じる。ミスももちろんあったりするんですけど、思い切りの良さが今日の結果に繋がったと思う。」
そう語る監督からの期待を背負った状況に対して土田選手はこう語った。
「(監督は)厳しいときも優しいときもありますが、監督に使ってもらわなければこういったシーズンにならなかったので監督に感謝したいと思います。」
7月15日の初スタメンの日から残りの全試合出場し一軍を完走した。
「初めてこの試合数(62試合)を一軍で出させてもらえたので、体力的にキツいときもありましたし、色々良い経験をさせていただいた。来年、その経験を生かしてやりたい。まずはしっかり143試合出場したい気持ちはある。その中で結果にこだわってやっていきたい。」
今シーズンの経験で着実にプロ野球選手としての骨格を得ていった土田選手。そんな土田選手がプロ野球選手になる遥か前、小さいころはどんな子供だったかについて本人はこう話す。
「やんちゃだったとは思います。じっとできない人なんで、授業中座っているのが本当に苦痛でたぶん立ち歩いていたと思います。」
そんなやんちゃ盛りの小学生だった時代の、少年野球の監督は当時の土田選手についてこう語った。
「学校の時は多分やんちゃしているようなことを聞いていたんですけど、野球になると泥臭いというか、一生懸命野球に集中してやっていました。手の指を怪我したときがあって、治るまで試合に出さないと言ったときがある。でも、『試合に出たい』と言って片手でヒットを打ったときもありましたね。」
スポーツ少年団の監督は、プロ入りしてからの土田選手についてこう語る。
「(土田選手が)しょっちゅう来てくれますね。子どもたちも土田選手がお兄ちゃんみたいな感じで来ても『ワー!!』みたいなのが最近なくてプロ野球選手というありがたみを全く感じていない。」
土田選手の気取らない性格から子どもたちには親しまれつつも、身近なお兄ちゃんのプレーの凄さは伝わっているようで「ゴールデングラブ賞をとってほしい!」など期待もたくさん寄せられていた。
活躍してもなお昔からの縁を大切にしつつ気取らない様子は、イメージ通りクールで義理堅く周りの人々に愛されているのが伝わってくる。そんな人々をさらに喜ばせてくれる活躍を期待したい。
選手からの質問に一問一答!
まずは選手からの質問、いろいろな選手と仲が良い印象の土田選手。そんな土田選手と歳の近い2人の選手からの質問。
髙橋宏斗投手:「いま君はスタジオで緊張していますか?ちゃんと喋れていますか?僕はそれが心配です。若狭さん、もっと龍空の喋りを引き出してやってください。」
土田選手:「緊張はしてないですね。今の髙橋宏斗みたいに面白くは喋れないですけど笑(髙橋宏投手とよく会話するか?)めちゃくちゃふざけ合ってますね。寮の部屋でも同じフロアなんで部屋にも行ったりとか。」
根尾昂投手:「(打席に)登場する時の登場曲がすごく独特。レゲエ系の曲が好きだとは思うんですけど今のツッチーの一押しの一曲を教えてください!」
土田選手:「僕の大親友が歌ってる曲があるんですけど、アーロンのMy lifeっていう曲が大好きですね。こっからお互い切磋琢磨して頑張っていこなって言っているんで。(登場曲にしたりするか?)デビューと同時にしたいなと思ってますけど。」
「名前の由来は?」「好きな食べ物は?地元の…」プライベートについての一問一答!
Q.好きな食べ物は?
「これと言ってないんですが、嫌いな食べ物もなく。」
そう語る土田選手だが、地元滋賀県米原市の博多ラーメン「たい風」のピリ辛ラーメンは少年時代から愛したグルメとのこと。
Q.名前の由来は?
「龍のように空を大きく羽ばたいていってほしいときいてますね。(ドラゴンズとの縁を感じる?)お父さんがドラゴンズファンなんでそう言ったところもあるかなと思います。」
Q.野球以外に得意なスポーツは?
「球技全般です。(サッカーは?)得意です!(バスケは?)得意です!(ゴルフは?)微妙です。」
Q.どうしてそんなに先輩と仲良くなれるのか?
郡司裕也捕手も、先輩として接するところと友達みたいに接するところをしっかり分けていて良い関係であるという人柄について土田選手はこう答えた。
「場所とか人によって、真面目なときは真面目にいきますし、ここはいって良いなと思ったら思い切っていきます。」
Q.一番仲の良い選手は?
「一番決められないんですよ、いっぱい大好きな人いるんで。」
「付けたい背番号は?」「リクエストへの確信は?」野球についての一問一答!
Q.一軍を経験して感じたこと得たものは?
「二軍と違って、プレッシャーの中でやることも多いので、緊張感というか誰もが経験できないことを経験できたのかなと思います。(走攻守どれを伸ばしたいか?)まずは守備だと思います。その守備の練習の中でバッティングの方も伸ばせたら良いなと思います。」
Q.今シーズンのベストプレーは?
第3位 8月9日のジャイアンツ戦 背走でボールを一直線に追いスライディングキャッチ
「(背走しながらボールを追っていく、この時の視線は?)ボールも見なきゃ行けないし、外野からくるレビーラも見なきゃ行けないし見る部分が多く難しいプレーだったのでここは良かったのかなと思います。視線は一回切りました。」
第2位 7月31日のカープ戦 二遊間を抜かせない好守で同点許さず
「抜けたら同点というところで、アウトにはできなかったんですけど抜けずに止めれたということが自分の中では良かったというふうに思います。」
第1位 7月29日のカープ戦 初回先頭打者のヒット性のあたりを背走キャッチ 同学年髙橋宏斗を助ける
「初回の先頭バッターということで本当に大事になってくると思うので、こういったプレーで髙橋を少しでも助けられたんじゃないかと思います。(打球はどうだった?)ちょっとスライス気味に動いたのでそこも難しさはあったんですけど対応することができました。」
Q.目標の選手は?
「広島カープの菊池選手です。守備率を見てもいつもトップですし、いつもゴールデングラブ賞を取られているので、本当に目標にしている選手ですね。(自主トレに参加の際どんな所を盗みたいか?)ポジショニングもそうですし、どういったボールの入り方をしているのかであったりとかききたいですね。」
Q.荒木コーチからはどんな指導を受けているか?
「グラブの使い方が悪かったので、そういう所からイチから教えていただいています。(具体的には?)返す部分があったので、返さず取りにいけと言われている。」
Q.ドラフトで多くの内野手を獲得したことをどう思う?
「少し悔しい部分もあるんですけど、ライバルが入ってきたのでそこに負けないよう頑張っていきたいと思います。やっぱり内野は土田がいるからと思ってもらえるよう頑張っていきたいと思います。」
Q.守りやすいピッチャーはいますか?
「僕が感じたのは小笠原慎之介さんですね。東京ドームのジャイアンツ戦のときに、本当にポジションが合ってるというか、自分が守っているところに飛んできてくれたんで守りやすいなと感じました。」
Q.京田選手の移籍についてどう思った?
「本当によくしていただいてたので、本当に寂しかったというのが一番です。京田さんが僕の憧れっていうのがあるので、京田さんに少しでも追いつけるようにと言わせていただきました。」
Q.オフの過ごし方は?
「地元でしっかり追い込んでやらしてもらってます。ウエイトトレーニングであったりとか、水泳に行ったりとか。(シーズン中痩せたときの体重は?)体重68kgまでいきました。体脂肪率は4.8です。今は75kgまで戻ってきました。」
Q.つけたい背番号は?
「ショートというポジションにこだわりたい気持ちはありますので、6番をつけたいなと。(球団からオフに打診は?)ないです。」
Q.起き上がるときよく後転倒立する理由は?
「立ち上がりやすいというか、スムーズなんですけど、咄嗟にやっちゃうことが多いですね。」
Q.守備が上手くなるためにはどんな練習をすれば良いか?
「本当に基礎っていうのが大事になってくると思うので、僕はもっと早くその基礎を練習しといたら良かったなと思っているので。基礎っていうのがわからなかったんですけど、今はネットなどで基礎練習が流れていると思うので、そういったところを参考にしてやったらと思います。」
Q.リクエストを要求することが多いが確信があるのか?
「ありますね。(微妙だなということは?)ないですね。」
Q.来シーズンの目標は?
「『チームに貢献する』です。今年あんまりチーム自体良い結果ではなかったので、僕がチームになんとか貢献して優勝目指して頑張れたらなと思います。」
たくさんの質問に答えてくれた土田選手の回答からは、プレーに対しての感覚の繊細さと自らの反応については感覚的に捉えているように感じられたのが本人のプレースタイルと通ずるものがあり興味深かった。また、目標や好きなものなどに対しても迷いなくスパスパと判断していくところもらしさを感じる一問一答だった。一年戦える身体づくりを筆頭にまだまだ成長できる可能性を持った土田選手。ブレない強さを信じて、目標とする優勝目指して頑張ってほしい!
澤村桃