「つぶグミ」の食感は乾燥が決め手だった!?硬さの秘密に迫る!「東海3県の好きな駄菓子ランキング」第10位~第6位を発表!

爆笑問題・太田光と石井亮次アナウンサーが、東海地方の定番を深掘りするバラエティ『太田×石井のデララバ』!今回は、「東海3県1186人に聞いた好きな駄菓子ランキング」を発表します。
お手頃価格は今も変わらず!1個12円の愛されガム

東海地方は全国に誇る「駄菓子王国」。愛知・岐阜・三重に本社や拠点があるメーカーから出されている駄菓子は50以上!
「東海3県1186人に聞いた好きな駄菓子ランキング」第10位は、丸川製菓(名古屋市西区)の「コーラガム」。発売は1986年。1888年創業の丸川製菓は、フィリックスガム、マーブルガムなど、ガムだけを作っている会社です。
人気の理由1つ目は、お手頃価格。発売当時は1個10円。物価高の現在でも、1個12円です。田中依子(よりこ)代表取締役によると「(コーラガムが)自動化が一番進んでいて、効率よく製造できる」とのこと。
2つ目は形。切れ目が入った形は「限られたお小遣いの中で、1つ買って2人で分け合えるようにという思い」からなのだとか。
3つ目は、あたり付き。その確率は非公表です。
4つ目は、ラベルの裏の迷路。パターンは90種類もあるのだとか。実は80%はゴールに辿りつかないそうです。
“ユニークマシーン”がカギ!1日80万個出荷のドーナツ

「東海3県1186人に聞いた好きな駄菓子ランキング」第9位は、宮田製菓(岐阜・各務原市)の「ヤングドーナツ」。誕生は1989年。直径約4cmの一口サイズ。今では1日約80万個も出荷されるほどに。
1950年創業の宮田製菓は、各務原市の工場で全てのヤングドーナツを作っています。
ヤングドーナツのおいしさは、4つの“ユニークマシン”の力で生み出されています。1つ目は「全自動ヤングドーナツ成形機」。卵、牛乳、ハチミツ、小麦粉などを使用した生地を上から入れると、ドーナツの形に。1時間に約2万3000個が作られているそうです。
成形されたドーナツは油で1分ほど揚げられ、2つ目のユニークマシン「糖蜜シャワー」へ。渡邉孝義工場長によると「どっぷりつけると(糖蜜が)かかりすぎるので、シャワーにすることで、程よい糖蜜加減に調整している」とのこと。適度な甘さで、しっとり感も保てます。
3つ目は「ローリングシュガーマシン」。ヤングドーナツの最大の特徴、ジャリジャリした食感の砂糖を付けるためのユニークマシンです。回転しているマシンにドーナツと砂糖を一緒に投入。ドーナツがギリギリ崩れない速さで、グルグルと回転させることで、ちょうどいい砂糖の付き具合になるのだとか。糖蜜シャワーから1分以内にマシンに入れることで、より付きやすくなるそうです。
砂糖をまんべんなくまとったドーナツは、最後のユニークマシン「ドーナツを4つに分けるロボ」へ。ドーナツが1つずつマスに入れられ、3ケース分たまると、トレイへと押し出されます。ドーナツの成形から包装までは約20分です。
独特の食感は乾燥が重要だった!?30年愛される老舗のグミ

「東海3県1186人に聞いた好きな駄菓子ランキング」第8位は、春日井製菓(名古屋市西区)の「つぶグミ」。誕生は1994年。2024年で販売から30周年を迎えました。
春日井製菓は、創業77年の老舗お菓子メーカー。つぶグミは、年間売り上げの約4分の1を占める主力商品です。定番は、グレープ、アップル、マスカット、ピーチ、グレープフルーツの5種類が入ったフルーツ味。
愛される理由は、噛みごたえのある独特の食感。その秘密を探るべく、愛知・春日井市の工場へ潜入。
最初の工程は、グミのベース作り。ゼラチンを高温で溶かした液体に、グミ専用の特殊な砂糖を手作業で入れ、1つのタンクで混ぜ合わせます。
次は、この液体を型に流し込み、粒状にする工程。機械で作られる粒の数は約5秒ごとに1000粒以上。出来上がった直後のつぶグミは、まだ柔らかい状態です。
このつぶグミを乾燥室で時間をかけて乾かすと、硬くなっていきます。商品開発部の長嶋さんによると、他のグミだと1日で型から剥がしますが、つぶグミは長時間乾燥させるのだとか。具体的な乾燥日数は企業秘密とのこと。
長い乾燥期間を経て、しっかりとした硬さになったつぶグミに、味のコーティングをして完成です。
調達から焙煎まで手掛ける!カカオ豆から1日100万粒製造

「東海3県1186人に聞いた好きな駄菓子ランキング」第7位は、meito(名古屋市西区)の「アルファベットチョコレート」。発売は1970年。今では年間1000万袋も作られる人気商品です。
最大の特徴は、きれいに刻まれたアルファベットの文字。その秘密を探りに愛知・瀬戸市の工場に潜入しました。
工場には、生カカオ豆の袋が積み上げられています。広報・柴田さんによると、自社でカカオ豆を調達し、焙煎(ばいせん)しているのだとか。深みを出せるので、独自のチョコレート感を実現しているとのこと。
製造現場に番組スタッフは入れないため、特別に工場長に撮影してもらいました。まずは、遠心力でチョコレートを1粒ずつ包装する様子。1日に作られる数は、約100万粒。袋に換算すると約2万袋です。
チョコを流し込むアルファベットが刻まれた型は、特殊な素材でできているため、きれいな文字が浮き上がるのだとか。さらに、流し込んだチョコを揺らしています。この揺れのおかげで、チョコに気泡が入りづらく、きれいなアルファベットが記されるそうです。
割れない秘密は手作業にあり?1日98万枚を袋詰め

「東海3県1186人に聞いた好きな駄菓子ランキング」第6位は、東豊製菓(愛知・豊橋市)の「ポテトフライ」。誕生は1980年。今では1年間に作られる数は9000万袋にも。現在はカルビ焼味、フライドチキン味、じゃが塩バター味の3種類を販売。
1948年創業の東豊製菓のポテトフライは、小麦粉とジャガイモの粉末を、新鮮な油で天ぷらのように揚げて作っています。鈴木憲一社長によると「ベースは小麦粉。その上にジャガイモの粉末を溶かしたものを衣として付けている」とのこと。独特のサクサク食感が生まれるそうです。
豊橋市の工場で仕分けされるポテトフライの数は、1日平均98万枚。とても割れやすいため、袋詰め作業は人間の手で行うのだとか。
割れているポテトフライは、手元の穴の中へ。繊細な駄菓子なので、ベルトコンベアで流れてくるまでに少しの衝撃で割れてしまうことも。割れたものを1日平均98万枚の中から見極めて取り除きます。この選別作業ができるまでに、2年近い修業が必要になるのだとか。
CBCテレビ『デララバ』2025年9月24日放送より
番組紹介

東海地方の皆が知っているつもりである「ド定番」のスポット・話題・人などの知られざるポイントを太田光が独自の目線で徹底深掘り!深い情報を知り尽くしたマニアたちと共に知られざる魅力と驚きの事実を徹底取材で掘り起こしていく地元が大好きになる1時間!毎週水曜午後7:00~放送。