「うま味が爆発する」愛知・清須市で人気の“ポルチーニパスタ”とは?80年以上愛される名古屋市の「大判焼き」も調査
その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている!その町で生まれ、根づく“愛されフード”を、加藤愛アナウンサーが全力で調査します。今回は、愛知県清須市「ピッツェリア ベルテンポ」の「ポルチーニ茸のクリームソース生パスタ」と名古屋市中村区「おやつ饅頭」の「大判焼き」です。
5種のキノコが織りなす濃厚パスタ

名鉄「新清須駅」から徒歩10分の場所にある「ピッツェリア ベルテンポ」。本格的な石窯で焼くピザやパスタがカジュアルに楽しめる、地元で人気のイタリアンレストランです。

中でも一番人気なのが、トリュフや松茸と並び世界三大キノコと言われる、ポルチーニ茸を使った「ポルチーニ茸のクリームソース生パスタ」!
ポルチーニ茸にマイタケやシメジなどのキノコをふんだんに使った、香り高い超濃厚クリームパスタ。一体どんな秘密が隠されているのでしょうか?
(店主・舘浩司さん)
「5種類のキノコを使っています。ポルチーニ茸とシメジ、マイタケ、エリンギ、シイタケの5種類です。お肉とかは一切入れていないので、キノコと玉ねぎ、クリームソースだけ」
キノコのうま味を最大限に引き出すため、大量のマイタケ、しめじ、エリンギ、シイタケの4種類を前もってソテーしておきます。

そしてメインの生ポルチーニ茸はイタリア産。スライスしてしばらく放っておくと、まるでなめこのような「ぬめり」が出るのですが、実はこれもうま味のひとつ!
さらに乾燥ポルチーニもふんだんに使用。水で戻すと濃厚な出汁が出るので、汁ごと全部使います。ソテーした4種のキノコ、生ポルチーニ茸、出汁ごとの乾燥ポルチーニを自家製クリームソースと合わせ、安城産の小麦を使ったモッチモチの生パスタと絡めたら完成です!
期間限定から定番メニューに昇格!?

ポルチーニ茸のパスタが生まれたのは、11年前の秋。当初は王道のミートソース、たっぷり魚介のペスカトーレ、ゴロゴロ野菜のクリームパスタなどのグランドメニューに加え、季節のパスタとして10月から1ヶ月半ほどの秋限定で提供していました。ところが、冬のパスタに切り替えたところ…
(店主・舘浩司さん)
「『ポルチーニは今日ないの?』と問い合わせが非常に多くて」
(妻・真紀さん)
「『あれは定番にしなきゃだめ!』って言われたんです」
さらに追い打ちをかけたのは、当時8歳だった息子さんの熱烈なラブコールでした。
(長男・舷稀さん)
「(子どもの頃から)俺もポルチーニがめっちゃ好きで。2か月とかずっとポルチーニを毎日食べて」

現在では、注文の7~8割がこのポルチーニパスタというほどの人気ぶりです。
80年以上愛される「おやつ饅頭」の大判焼き

続いて向かったのは、名古屋市中村区にある創業80年余りの「おやつ饅頭」。甘味処として始まったこちらのお店の看板商品は、ふかふかの大判焼きです!

創業者である祖父母の味を今も大切に守る「大判焼き」は、生地の中に自家製のつぶあんがギッシリ詰まった逸品。赤あんと白あんが定番商品ですが、今なら冬季限定の「栗あん」も楽しめます。
(店主・玉丸章さん)
「ベビーカステラのフワフワ感、冷めてもやわらかいものを目指して作っています。なるべく焼きたてを食べてほしいから、最低限の量だけを焼いて、なくなったら次を焼く」

実はこのお店、地元の人たちから愛されすぎた結果、お店の名前まで変わってしまったという微笑ましいエピソードが。
(店主・玉丸章さん)
「小学校の頃から近所の人はみんなおやつさんって言う。もともとは『福助屋』が正式な屋号だった。『おやつ饅頭』が通称になって、そのまま屋号にしちゃいました」
まさに愛されすぎて名前が変わってしまった、中村区の定番おやつです。
地元ナンバーワンの太鼓判を押される「ピッツェリア ベルテンポ」、そして80年以上愛され続ける「おやつ饅頭」。どちらも地元の人たちの愛情に支えられた、心温まる愛されフードでした。
CBCテレビ「チャント!」2025年11月17日放送より


