「下呂牛乳ラーメン」「神社を横切る踏切」「筋骨めぐり」!?地元の人に聞いた、岐阜県下呂市の穴場スポットツアー!
日本三名泉の一つに数えられ、名湯を求める人たちでにぎわう全国屈指の温泉地、岐阜県下呂市の「下呂温泉」。町のいたるところで温泉に触れられ、最近では若者に人気の映えグルメなども注目されるとっても熱い観光地!地元の人だからこそ知っている、町の穴場を大捜索するのが「あなたの感動、とっておきツアー!」です。森由貴子リポーター(以下、森リポーター)が下呂市を巡りました。
地元の下呂牛乳を使ったソウルフード「牛乳ラーメン」
旅のルールは現地で出会った人にとっておきの写真を見せてもらい、その土地の穴場を探すこと。森リポーターが地元で穴場の写真を持っている人を探しますが、なかなか巡り会えず、だんだんお店が少ない住宅街へ。見つけたのが約70年続く、地酒を扱う「おがわや酒店」の店主野村和也さんに尋ねました。
(3代目・野村和也さん)
「牛乳ラーメン!あの…おいしいです。1コ上の先輩のお店なんです」
牛乳ラーメンを提供している「中華酒房桃庵」は、2001年オープン。横浜中華街で修行した大将が25歳の時に始めました。王道メニューも人気の町中華ですが、昔から地元で親しまれている下呂牛乳で作るのが「牛乳ラーメン」!鶏ガラスープと下呂牛乳をブレンドし、特製の塩で味を整えます。牛乳スープは、煮立たせすぎないのがポイントだそう。食べてみると、まろやかで牛乳のほんのりした甘みと鶏ガラの旨味が絶妙にマッチした味です。
(中華酒房桃庵・店主・二村康彦さん)
「おいしい塩ラーメンみたいな感じですね」
中華には牛乳を使った料理があり、それにヒントを得た大将が下呂牛乳に目を付け、生まれたメニューです。大将の地元愛が、地元に根付くソウルフードを生み出しました!
神社の参道に線路!?不思議なコラボ写真の理由
続いて訪れたのは、地元の観光情報を扱う「下呂市観光交流センター 湯めぐり館」。町の情報のプロにも尋ねると、神社の鳥居のすぐ目の前を、列車が走る様子をとらえた1枚を見せてくれました。
(下呂市役所観光課・桂悠介さん)
「(電車が)走っているところを撮った。本殿は手前。鳥居の奥は参道」
神社の参道を電車が横切っています。撮影の許可を取りに向かってみると、確かに鳥居があり踏切になっていましたが、遮断機はなし。線路の向こうにはまた鳥居があり、参道が続いていました。「下原八幡神社」の本殿へと続く参道をJR高山本線が横断しています。神社の境内を線路が通っているのです。
ちょっと不思議な神社を散策し、お参りをしていると…踏切から音が!電車がスピードを上げて近づいてきたため、森リポーターが急いで写真を撮りますが、残念ながら写真はブレブレ。しかし、本当に神社の参道を電車が走っていました。
昭和10年頃に敷設された線路は、地域住民の利便性向上のため、当時の神社関係者が境内に線路を通すことを認めたため、このような不思議な状態になっているとのことでした。
ブーム到来!「筋骨めぐり」を切り絵にしたギャラリー
最後は、飛騨金山駅近くの精肉店「タグチミート」で聞き込み。店の斜め前にある「筋骨めぐり切り絵ギャラリー」を教えてくれました。
(店主・田口眞行さん)
「筋骨めぐり知ってる?その筋骨めぐりとか、下呂市金山町のよく知られている場所を切り絵にして紹介している」
向かいの切り絵ギャラリーを訪ねました。この場所で45年レコード店を営んでいた辻井邦雄さんが店を畳み、6年前からはじめたといいます。切り絵を始めたのは、筋骨めぐりがきっかけでした。
(切り絵の作者・辻井邦雄さん)
「筋骨とは、下呂市金山町にある独特の道路で、裏道みたいな細い道路のこと。筋骨巡りの要所になっている場所を切り絵にしている」
この風景が独特で面白いと今、筋骨めぐりがマニアに人気だそうで、辻井さんはこれをさらに広めようと、筋骨スポットを切り絵にして紹介しています。
地元のとっておきを芸術に!今回は下呂の魅力を地元の人に教えてもらい、再発見することができました。
CBCテレビ「チャント!」12月8日放送より