下駄箱に忍ばせる、連絡網で住所をチェック…昔のラブレターあるある
5月23日は「キスの日」「恋文の日」でした。この日放送のCBCラジオ『石塚元章 ニュースマン!!』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員がリスナーからの投稿とともに、キスシーンの在り方や愛のメッセージの伝え方の今と昔を振り返ります。
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トークのきっかけとなったのはこんな投稿でした。
「5月23日。日本で初めてキスシーンが映画に登場したことにちなむキスの日や『こい(5)ふ(2)み(3)』の語呂合わせでラブレターの日ということで、何だかほんわかとした日です。
私は今日は奥さんとバス旅行ですので、放送はバスの中で奥さんとイヤホンを左右で分け合って聞かせていただきます」(Aさん)
「のろけです」と締めくくったAさん。
「キスの日」は、日本の映画で初めてキスシーンが登場したことに由来して制定されています。戦後間もない1946年のこの日に公開された映画は、佐々木康監督による『はたちの青春』。主演のふたりが唇を合わせるシーンが演じられています。
キスシーンの裏側
このキスシーン、かなり大きな話題を呼んだようです。
理由は現在と大きく異なる当時の倫理観。キスなどの情愛が公衆の面前で交わされたり、エンターテインメントとして公開されることは、それまでになかったからです。
石塚「そういうお国柄じゃなかったんですよね」
キスシーンが実現したのは、意外にも占領政策を進めていた連合国軍最高司令部(GHQ)の指導だったとか。民主主義のシンボルとしてキスシーンを入れるよう要求された背景があったようです。
とはいえ、実際のところキスシーンを演じた俳優たちは、唇の間にガーゼを挟んで撮影したそうです。
恋文の今と昔
また、「恋文の日」にちなんでこんな投稿も寄せられました。
「私たちが思春期の頃は紙媒体が当たり前で、ラブレタ-はまさに典型的な愛情表現ツール。書いたものを直接渡す、友達に渡してもらう、下駄箱に入れておく、郵便で送るなど、書いただけでは完結しない配達業務がその間にはあったのです。
現在はどうかというと、紙媒体から遠のいてLINEやメールなどのデジタル送信がメインですが、それはそれで結局問題があって。伝える方法は簡単でも送信先を手に入れるのが困難なのではないでしょうか。ラブレターという概念は同じでも、一長一短なのではと思います」(Bさん)
令和では、紙とペンよりもスマホの画面越しに思いを伝える方がメジャーになりました。手軽なのも良いかもしれませんが、手紙をしたため、何らかの方法で相手の元へ届け、返事を待つ。時間と手間をかけて交わすコミュニケーションもまた、趣深いように感じます。
時代は変われど
ここでBさんが挙げた疑問、現代では相手の連絡先を知るのが困難なのでは、との点。昔と比べて個人情報の管理が厳格になっています。
石塚「昔は学校とかで、クラス全員の名簿が貰えたから。住所や電話番号が全部書いてあったんだよね」
現在は個人情報保護やプライバシーの観点から、学校側からのお知らせは一斉メールやアプリの配信サービスなどを通じて行なわれているところがほとんど。各家庭の電話番号が掲載された連絡網は見られなくなっているようです。
石塚「気になる子のクラスに友達がいれば、住所も電話番号もすぐにゲットできたんです。時代は変わりましたね」
こうして振り返ってみると、キスシーンも恋文も随分様相が変化したように感じます。しかしそこに乗せる人の思いは、今も昔も変わらないのではないでしょうか。
(吉村)
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