「熱中症」予防で冷やすと良い場所は?…効果的な飲み物&食べ物も!“屋外”熱中症対策
身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは、一般社団法人 熱中症総合研究所 代表理事 医学博士 三宅康史先生です。
今回のテーマは『〜経験者から学ぶ!〜熱中症対策2026“屋外”編』
今や“真夏の国民病”ともいわれる熱中症を先週に引き続き徹底特集!近年、記録的な暑さとなる日が増加。昨年は40℃以上を観測した場所が全国延べ30地点と過去最多を記録しました。気象庁は、最高気温が40℃以上の日を「酷暑日」と定義。危険な暑さへの警戒を呼びかけています。つまり、それだけ屋外での熱中症リスクも高まっていると言えるのです。そこで今回は、屋外での熱中症対策を経験者の体験談をもとに専門医に教えてもらいました。
熱中症とはどのような症状?

熱中症とは、熱が身体の中に溜まって臓器に障害を与えること。その症状は「こむら返り」「めまい」「頭痛」「吐き気」「嘔吐」「倦怠感」など。より重症になると意識がなくなって倒れたり、血液がドロドロになることで脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしたりする危険もあるそうです。
屋外熱中症の原因「熱中症対策グッズへの過信」
屋外熱中症の原因の1つが、熱中症対策グッズへの過信だそうです。先生によると、真夏の屋外は、ハンディファンや日傘だけでは対応としては不十分。夏祭りやバーベキューなど長時間屋外にいる時は、一定間隔で涼しい場所に移動して「水分補給をする」「身体を冷やす」「暑さを避ける」ことが重要だそうです。
<今や熱中症対策の必需品「ハンディファン」の効果は?>
ハンディファンは、「顔に当てて汗の蒸発を促す」「気化熱で顔を冷やす」ことができるため、熱中症対策として一定の効果が期待できるそうです。ただし、ハンディファンを顔に当てても深部体温は下がりません。深部体温とは、脳や内臓が正常に働くために一定に保たれている身体の内部の温度。深部体温が上昇し、うまく熱を逃がせなくなると臓器に異常が起こり、吐き気や頭痛といった熱中症の症状につながってしまいます。そのため、熱中症対策の補助的なアイテムとして考える方が安全だそうです。
<ハンディファンで深部体温を下げるには?>
先生によると、頭で作られた熱は首の両脇を通って心臓に戻っていくので、熱い血液が流れる首の両脇を冷やすと効果的とのこと。そのため、過信は禁物ですがハンディファンは首の前側に当てるのがベスト。また、最近はミスト付きのハンディファンも販売されています。水が蒸発する際に熱を奪ってくれるため、より深部体温を下げる効果が期待できるそうです。
<クールネックリングの効果は?>
クールネックリングは、首の前側を冷やすので熱中症対策に効果的。ただし、時間が経つと効果がなくなってしまうので、屋外で効果が切れないよう持続時間を確認することが大事だそうです。
<屋外熱中症を予防するために>
日傘を差す際は、遮熱性の高いものを選び、太陽の角度に合わせて傘を傾けて使うのがおすすめ。グッズだけに頼らず、スポーツドリンクなどで水分・塩分補給も欠かさないようにしましょう。
屋外熱中症の原因「服装」

黒い服は、日焼けの原因となる紫外線を吸収し、肌へ届きにくくします。ただ、その一方で熱を伝えやすい赤外線も吸収してしまいます。一方、白い服は紫外線を反射しにくいですが、赤外線も反射するため熱中症対策には効果的と言われています。実際、様々な色のポロシャツを5分間日光に当てた実験では、白や黄色は表面温度が低かったのに対し、緑や黒は高くなり、その差は約15℃もありました。
<先生おすすめの服装>
先生おすすめの服装は、吸湿速乾性のある黒のインナーに、襟・袖が開いたゆったりした白シャツを合わせ、裾を外に出す着こなし。白が赤外線を反射し、黒が紫外線を吸収してくれます。さらに、手・顔・首には、日焼け止めをこまめにたっぷり塗ることで紫外線対策になるそうです。
屋外熱中症の原因「“日陰”という油断」
日陰だからという油断が熱中症の引き金になるそうです。見落としがちなのは、湿度。湿度が高いと汗が蒸発せず、身体から熱を逃がせなくなってしまいます。湿度が60%を超えると、日陰でも熱中症の危険があるので油断はできないのだとか。また、地面からの熱にも要注意。草むしりなどでは、しゃがむことで熱くなった地面からの熱の影響を受けやすいので日陰でも油断は禁物だそうです。
救命救急の名医に学ぶ!熱中症で倒れた人がいたらどうする?
<こんな時はすぐ救急車を>
「意識がない」「反応しない」場合は、すぐに救急車を呼びましょう。救急車が到着するまでの間は、下記の方法で対処してください。
<熱中症で倒れた人がいたら…>
(1)涼しい場所へ移動する
熱中症で倒れている人がいたら、まずは涼しいところに移動します。
(2)身体を冷やす
身体を冷やす際は、首筋・脇の下・鼠蹊部(そけいぶ)を氷のうなどで冷やします。屋外で倒れた人を冷やす際は、コンビニなどに売っている氷の袋でOK。服の上からでも良いのでできるだけ大きく広く当てることが重要だそうです。
(3)水分補給
水分補給をする際は、無理やり飲ませるとむせたり、場合によっては窒息したりしてしまうので自分で飲んでもらうのが基本。自分で水分補給ができない場合や水分を摂っても症状が改善しない場合は、病院へ行き点滴などの治療を受けましょう。
熱中症予防で冷やすと良い場所は?

熱中症を予防するために、最も効率よく全身が冷やされるのは「手のひら」。手のひらには、AVAという動脈と静脈をつなぐ血管があります。通常の血管より多くの血液が通過するので、冷やすことで冷却された血液が深部に戻り、身体の内側まで体温が下がるそうです。手のひらを冷やす際に凍らせたペットボトルを持ったり、氷水に手をつけたりすると効果は高いですが、冷たさで痛みを感じてしまいます。そのため、10〜15℃の冷たいけれど長く触れられる温度が効果的だそうです。先生のおすすめは、冷えたペットボトルを持つこと。水分補給もできるので一石二鳥だそうです。
熱中症予防に効果的な飲み物&食べ物
<熱中症予防に効果的な食べ物>
先生のおすすめは、キウイ。他にもスイカ・メロン・バナナ・柑橘類も良いそうです。これらの果物には、水分とカリウムがたくさん含まれています。汗をかくとナトリウムが失われます。さらに、ナトリウムは尿と一緒に排出されるのですが、その時カリウムを摂取すると、ナトリウムの代わりに尿と一緒に排出。結果、ナトリウムは体内に残ります。ナトリウムを体内に再吸収すれば、水分も一緒に体内に保持できるため、脱水を防ぎ熱中症予防につながるそうです。
<「飲める氷」もおすすめ!>
飲める氷とは、微細な氷と液体が混じった流動性のあるシャーベット状の飲料。氷が水になる時に生まれる融解熱で身体から熱を奪い、身体の中から冷やすことができるのだとか。外で働く前や出かける前に飲むと身体が冷えたまま長く活動できるそうです。
(2026年7月12日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)
番組紹介
ニッポンの皆様に健康生活を!この言葉をキーワードにすぐに役立つ健康情報をお伝えします。「人」「家族」の未来を創り出す、CBCテレビの健康情報番組。




