「脱出するから縛ってくれ」引田天功に憧れた小学生の珍事件
7月15日放送の『北野誠のズバリ』、この日のテーマは『人生で忘れられないあの場面』。ユリ・ゲラーや引田天功が一世を風靡した1970~80年代、脱出イリュージョンに夢中になった少年たちの遊びが、思わぬ形で教室を巻き込む騒動に発展します。
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「本当に忘れられない場面です。自分が小学生だった1970年代80年代、テレビ番組でよく放送されたユリ・ゲラーに影響を受け、給食の時は決まってスプーンをこすっているやつがいました」(Aさん)
当時はユリ・ゲラーのスプーン曲げが大流行し、続いて先代の引田天功さんのイリュージョンも大ブームとなりました。
そして、Aさんが忘れられないのは、友人の行動でした。
「友達のウサミくんは引田天功の大脱出の影響を強く受け、自分の机のフックにある縄跳びを持ち、『俺も脱出するから縛ってくれ』と、休憩時間に言っていました」(Aさん)
こうして仲間たちの間では、交代で手首や足首を縄跳びの紐で縛り、抜け出す脱出イリュージョンごっこがしばらく流行っていたのです。
大縄跳びで本気の挑戦
ところがウサミくんは、簡単に抜けられることに飽きてしまいます。次に持ち出したのが、クラスの備品だった大縄跳びでした。
「『10分や20分ほどではほどけないぐらい強く頼む、俺は必ず脱出するから』と、ウサミくんは教室の後ろの扉の柱にきつく縛られました」(Aさん)
授業のチャイムが鳴り響き、縛った同級生たちは着席しました。しかし、運動神経のよいウサミくんでも、ロープをほどくのは無理そうだったといいます。
ゴム製の大縄跳びからの脱出は、通常のロープより格段に難しかったのです。
担任の悲鳴とホームルーム
そんな状況を知らずに扉を開けたのは、女性の担任でした。教室の後ろでロープに巻かれた小学生を目にした担任は、「キャァァァァー!」と悲鳴を上げます。
その時間の授業はなくなり、いじめの解決策を話し合うホームルームへと変更されました。
校内暴力が問題視されていた時代背景もあり、担任はこの状況を見逃すことができなかったようです。
「担任は大声を出し、大粒の涙をため、『なぜ縛られていたの?ウサミくん』と聞きます。ウサミくんは『自分が縛ってと言いました』と話しましたが、担任は全く信じません」(Aさん)
「縛られたくて縛られました」
担任は、ロープでウサミくんを縛った人は手を挙げるようにと、順番に問いただしていきます。すると縛った同級生が立ち上がり、「いじめてません。ウサミくんに頼まれました。遊んでいただけです」と答えました。
それでも緊急ホームルームは長引き、手を挙げなかった児童にも質問が回ります。ふたりの女子も、男子がいつもの感じでふざけていたのだと思うと発言しました。
「そのあと、半べそをかきながら、ウサミくんは小さな声で『本当に縛られたくて縛られました…』と言いました」(Aさん)
その半泣きの答えに担任もそれ以上問い詰める気が失せてしまったようで、緊急ホームルームは幕を閉じました。
「『縛られたくて縛られました』。小学生が言う言葉とは思えません」(Aさん)
のちにウサミくんはSMに通うようになったのだろうかと、想像を膨らませる北野でした。
(minto)
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