縁起物の食材「ユリネ」食べるとイメージが変わるほど美味しい調理法とは?
毎週月曜日の 『CBCラジオ #プラス!』では、旬の食材を紹介しています。11月10日の放送では、名古屋市中央卸売市場セントライ青果北部市場本社の一橋さんが、「ユリネ」を取り上げました。
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茶碗蒸しなどでよく見かけるユリネは、白くホクホクとした食感が特徴の食材です。
見た目はニンニクのようですが、これは百合の球根で、主にオニユリやヤマユリの球根が食用として使われています。
鱗片が重なっていることから、「歳を重ねる」「長生きする」「子孫繁栄」などの意味を持つ縁起物として知られており、お正月料理にもよく利用されます。
現在、ユリネの生産量の約99%を占めるのは北海道。
収穫は早い地域で8月末頃から始まりますが、本格的な時期は10月~12月頃。
収穫後1~2か月ほど寝かせることで甘みが増すため、食べ頃は11月中旬から2月頃なので、特に、おせち料理に向けた需要が高まる12月に多く流通します。
栄養豊富な食材
ユリネには高血圧予防に役立つと言われるカリウムが多く含まれています。
また、整腸作用のある食物繊維、ビタミンCも豊富です。
さらに、鉄分や胎児の発育に欠かせない栄養素として知られる葉酸も含まれているため、妊娠中や授乳中の女性にもおすすめの食材です。
美味しい選び方と保存方法
いいユリネを選ぶポイントを紹介する一橋さん。
まず全体の色が白く張りがあるものがよく、鱗片がしっかりと重なり、硬く締まっているものがいいです。
また、傷や黒ずみが少なく、芽や根が伸びていないものがいいでしょう。
表面が紫がかっていると苦味が強い傾向にあるので、それは避けた方がいいとのこと。
また、おがくずと一緒に一玉のまま売られているものは鮮度が良いといいます。
ユリネは非常に繊細で傷つきやすいため、保存の際も注意が必要です。
おがくず入りで販売されている場合は、そのまま冷蔵庫の野菜室へ。
おがくずがない場合は新聞紙などに包んで冷蔵庫で保存します。
また、変色しやすいため、できるだけ光を避けることが大切です。
ユリネのホイル焼き
最後に、一橋さんが「ユリネのイメージが変わるほど美味しい」と語る、お気に入りの食べ方「ユリネのホイル焼き」を紹介しました。
レシピ
①ユリネは外側の鱗片から1枚ずつ剥がして洗い、必要であれば汚れやサビを包丁で軽く削る。
②大きい場合は食べやすい大きさに切り、アルミホイルに入れる。塩コショウを振り、バターを乗せる。
③ホイルの口を閉じ、トースターまたはオーブンで10~15分、柔らかくなるまで焼く。
④仕上げに醤油を少量かけて混ぜ合わせれば完成。
ホクホクした食感とバターのコクが抜群に合い、食べ出したら止まらない一品です。
縁起物のユリネを主役にした料理として、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
(ランチョンマット先輩)
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