日本最高峰の戦いがここに。全日本体操種目別選手権、決勝の火蓋が切られる
パリオリンピック金メダリストの岡慎之助、世界体操選手権で金メダリストの橋本大輝をはじめ、南一輝、角皆友晴、岸里奈、岡村真――。日本の体操界を牽引するトップアスリートたちが、群馬県の高崎アリーナに集結。11月13日から16日にかけて開催されている「第79回全日本体操団体・種目別選手権」は、まさに日本最高峰の戦いの舞台だ。
大会最終日のきょう、各種目のスペシャリストたちが己の意地とプライドをかけて激突する「種目別決勝」が行われる。パリオリンピックや世界大会で活躍する選手たちが、日本一の称号を目指してしのぎを削るこの一日。ここでは、熱戦必至の男女種目別決勝のスタートリストを紹介し、その見どころに迫る。
男子決勝:世界王者たちが魅せる究極の演技
男子決勝には、世界の頂点を知る選手たちがずらりと顔を揃える。特に平行棒には、橋本大輝と岡慎之助という2人の金メダリストが登場し、火花を散らす。各種目で日本一の座に輝くのは誰か、その戦いから目が離せない。
【ゆか】
スペシャリストの南一輝をはじめ、谷川航、北園丈琉といった実力者たちがフロアに立つ。
1. 前田 航輝(ジュンスポーツ北海道)
2. 土井 陵輔(セントラルスポーツ)
3. 谷田 雅治(順天堂大学)
4. 谷川 航(セントラルスポーツ)
5. 福島 琉斗(大阪体育大学)
6. 北園 丈琉(徳洲会体操クラブ)
7. 鈴木 一太(仙台大学)
8. 南 一輝(エムズスポーツクラブ)
【あん馬】
徳洲会体操クラブの杉野正尭や石澤大翔、セントラルスポーツの土井陵輔らが、力強くも繊細な演技で頂点を狙う。
1. 土井 陵輔(セントラルスポーツ)
2. 笹本 凜(鹿屋体育大学)
3. 鈴木 茂斗(あいネットグループ)
4. 中川 優希(静岡産業大学)
5. 杉野 正尭(徳洲会体操クラブ)
6. 澤本 隆平(相好体操クラブ)
7. 石澤 大翔(徳洲会体操クラブ)
8. 長﨑 柊人(ジュンスポーツ北海道)
【つり輪】
パリオリンピック金メダリストの岡慎之助が、その圧倒的な力技で観客を魅了する。徳洲会体操クラブからは髙橋一矢、長谷川毅も決勝に駒を進めた。

1. 長谷川 毅(徳洲会体操クラブ/青森県競技力向上対策本部)
2. 谷川 航(セントラルスポーツ)
3. 上田 悠太(筑波大学)
4. 大谷 拓未(日本体育大学)
5. 板橋 永久(日本体育大学)
6. 髙橋 一矢(徳洲会体操クラブ)
7. 岡 慎之助(徳洲会体操クラブ)
8. 金田 希一(相好体操クラブ)
【跳馬】
ゆかのスペシャリストでもある南一輝が、跳馬でも決勝の舞台へ。徳洲会体操クラブの川上翔平や、仙台大学の小野涼城らがダイナミックな跳躍を見せる。
1. 山崎 海音(大阪体育大学)
2. 岡部 蓮(仙台大学)
3. 新関 愛翔(日本大学)
4. 宮本 高慶(仙台大学附属明成高等学校)
5. 川上 翔平(徳洲会体操クラブ)
6. 早坂 晶宗(タートルスポーツクラブ)
7. 小野 涼城(仙台大学)
8. 南 一輝(エムズスポーツクラブ)
【平行棒】
最も豪華なメンバーが集ったと言っても過言ではない。橋本大輝、岡慎之助、北園丈琉、田中佑典と、歴代の日本代表が名を連ねる。順天堂大学の角皆友晴も加わり、熾烈な優勝争いが予想される。
1. 松見 一希(徳洲会体操クラブ)
2. 長谷川 毅(徳洲会体操クラブ/青森県競技力向上対策本部)
3. 北園 丈琉(徳洲会体操クラブ)
4. 田中 佑典(田中体操クラブ)
5. 橋本 大輝(日本生命/セントラルスポーツ)
6. 川上 翔平(徳洲会体操クラブ)
7. 岡 慎之助(徳洲会体操クラブ)
8. 角皆 友晴(順天堂大学)
【鉄棒】
平行棒に続き、橋本大輝、田中佑典、杉野正尭といったトップ選手が登場。ダイナミックな離れ技が飛び交うハイレベルな戦いが繰り広げられる。

1. 長谷川 毅(徳洲会体操クラブ/青森県競技力向上対策本部)
2. 田中 佑典(田中体操クラブ)
3. 杉野 正尭(徳洲会体操クラブ)
4. 前田 楓丞(自由ケ丘ジュニア体操クラブ)
5. 藤巻 竣平(徳洲会体操クラブ)
6. 川上 翔平(徳洲会体操クラブ)
7. 角皆 友晴(順天堂大学)
8. 橋本 大輝(日本生命/セントラルスポーツ)
女子決勝:次代を担う精鋭たちが頂点を目指す
女子決勝では、日本代表として世界で戦う岸里奈や岡村真、宮田笙子らが登場。各種目で次世代のヒロインたちが火花を散らす。各種目のスペシャリストたちが、それぞれの得意種目で最高のパフォーマンスを披露する。
【跳馬】
順天堂大学の宮田笙子、戸田市スポーツセンターの岸里奈らが、力強い跳躍で高得点を狙う。
1. 小林 恋夏(埼玉栄体操クラブ)
2. 登日 みなみ(なんば体操クラブ-ngc/相愛学園)
3. 炭竈 みと(レジックスポーツ/名経大市邨)
4. 柴谷 彩禾(鶴見ジュニア体操クラブ)
5. 阿部 由依(鶴見ジュニア体操クラブ)
6. 宮田 笙子(順天堂大学)
7. 馬場 紗里(バディ塚原体操クラブ/大智学園)
8. 岸 里奈(戸田市スポーツセンター/クラーク記念国際高校)
【段違い平行棒】
なんば体操クラブの中村遥香、西山実沙、南埜佑芽が決勝に進出。鯖江高等学校の山戸陽茉、江口遙も名を連ね、美しい空中姿勢とスムーズなバー移動で競い合う。
1. 山戸 陽茉(鯖江高等学校)
2. 中村 遥香(なんば体操クラブ-ngc/相愛学園)
3. 笠原 有彩(順天堂大学)
4. 西山 実沙(なんば体操クラブ-ngc/相愛学園)
5. 川上 紗輝(ZERO体操クラブ)
6. 中島 楓琳(日本体育大学)
7. 南埜 佑芽(なんば体操クラブ-ngc/相愛学園)
8. 江口 遙(鯖江高等学校)
【平均台】
この種目のスペシャリスト、日本体育大学の芦川うららが登場。相好体操クラブの岡村真、戸田市スポーツセンターの岸里奈といった日本代表選手も加わり、極限の集中力が求められる戦いが始まる。

1. 山口 幸空(米田功体操クラブ/星槎国際横浜)
2. 戸張 莉花(米田功体操クラブ/星槎中学校)
3. 桝井 美咲(日本体育大学)
4. 南埜 佑芽(なんば体操クラブ-ngc/相愛学園)
5. 岸 里奈(戸田市スポーツセンター/クラーク記念国際高校)
6. 中村 遥香(なんば体操クラブ-ngc/相愛学園)
7. 芦川 うらら(日本体育大学)
8. 岡村 真(相好体操クラブ/四日市大学)
【ゆか】
岸里奈、宮田笙子、中村遥香らが、表現力豊かな演技で最終種目を彩る。米田功体操クラブからはケガから復帰した山口幸空と小川莉昊の2名が決勝の舞台に立つ。
1. 中野 愛子(日本大学)
2. 森下 有澄(ZERO体操クラブ)
3. 皿田 愛結(アインス体操クラブ/浪速学院)
4. 宮田 笙子(順天堂大学)
5. 中村 遥香(なんば体操クラブ-ngc/相愛学園)
6. 山口 幸空(米田功体操クラブ/星槎国際横浜)
7. 小川 莉昊(米田功体操クラブ/星槎中学校)
8. 岸 里奈(戸田市スポーツセンター/クラーク記念国際高校)
高崎アリーナを舞台に繰り広げられる日本最高峰の戦い。選手たちがこの日のために磨き上げてきた技と、勝利への執念が交錯する瞬間は、観る者の心を強く揺さぶるだろう。体操ニッポンの現在地と未来を示す熱戦から、一瞬たりとも目が離せない。


