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日本人の「京都離れ」は本当か?科学的分析がいよいよ開始

日本人の「京都離れ」は本当か?科学的分析がいよいよ開始

インバウンドによるオーバーツーリズムで日本人に「京都離れ」が起きているようです。朝日新聞の記事などによれば、ソフトバンクなどの研究チームがスマホの位置情報のデータを用い、観光地の人の流れを科学的に分析する取り組みを開始することになったとのこと。「京都離れ」の原因はいったいどこにあるのでしょうか?8月3日放送のCBCラジオ『河原崎辰也 いくしかないだろう!』では、京都をよく訪れるという河原崎辰也と清水藍が「京都離れ」について語り合います。

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スマホの位置データから実態を分析

観光客が増えたことによる「オーバーツーリズム」で、日本人観光客が京都を敬遠する「京都離れ」が起きているのでは?と言われています。

この懸念に対して、京都商工会議所とソフトバンク、長崎大学の研究チームが全国3000万台分のスマホの位置情報を使い、観光地の人の流れを科学的に分析。本当に日本人が京都から離れているのかを調べる取り組みを開始します。

河原崎「僕、京都に行くことが多くて、個人的に行きたい場所があって。本当に思いますよ!『日本人離れ』起きているんじゃないか?体感ですけど」

清水「外国人が多いのはもちろんだけど、日本人は少ないんじゃないかと」

河原崎「特に観光地ではそうかな、とすごく思いますね」

とはいえ、「外国人が京都を訪れたくなる気持ちはよくわかる」と河原崎。
パッと写真を撮れば、古く美しい街並み。
信号待ちをしているだけで「山の上に五重塔」など、風流な景色がそこら中に広がっています。

河原崎「長く続いてきた街だと感じるので。そりゃ外国人の方が殺到するでしょ」

いつまでも乗れない市バス

主要な観光地を巡るのに欠かせないバス。
ところが、京都の市街地を多く走る市バスには、もはや容易に乗れなくなっているようです。

清水「バス、結構多いですもんね」

河原崎「もう乗れないです、いっぱいで。やっぱり金閣寺方面とか」

外国人観光客の多くは大きなバッグを抱えており、狭い車内で混雑は必至。「次のバスを待ったところで、結果は同じ」と河原崎。
「いつになったら乗れるんだ!」とタクシーを眺めても、やはり混んでいます。

河原崎「公共交通機関的には京都はもう限界かな、と僕は感じますね」

「住んでいる方や学生さんもさぞかし大変だろう」と清水。

「観光」と「生活」の両立が課題

コロナ禍によって、いったんは激減した外国人観光客。
昨年あたりから外国人観光客が戻ってきており、今やコロナ禍以前よりも数が増えている状況は、どうやら京都でも同じのようです。

河原崎「電車でも例えば、嵐山や太秦方面など、外国人の方々がとても多い。日本人の『観光行くんだろうな』って方よりも、生活されている日本人の方くらいしか逆に見ることがない」

日本人が本物の日本文化に親しむ機会を失えば本末転倒です。
大学などの客観的データは実感に合う結果を導くだろう、と予想する河原崎。

清水「(電車やバスの)数を増やすとか、直通のものを作るとか。なるべく観光と生活が両立できる仕組みがあるといい」

ずいぶん前から指摘されていたこの問題。そろそろ抜本的な変化が起こってほしい、と二人。
また、京都だけではありませんが、近頃は飲食店でも「外国人に特化した食事サービス」がとても増えていると河原崎。

河原崎「商売する立場はそれぞれあると思いますが」

人口増加とグローバル化によって、世界中で発展し続けている観光産業。
「観光立国」として新たな躍進を目指す日本に、いまだ大きな課題が残されているようです。
(nachtm)
 

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