ド迫力のビジュアル!「喫茶マウンテン」のデカ盛り&甘いスパゲティはいかに誕生したのか!?
一人で食べ切るには量が多すぎるデカ盛りメニューと、抹茶やいちご、生クリームを使用した奇抜なスパゲティが有名な「喫茶マウンテン」。今回は喫茶マウンテンが長年多くの人から愛され続けている理由と一風変わった人気メニューの誕生秘話を探ります。
知られざる驚きの情報①|料理の量まで“山”な理由
1970年に創業した喫茶マウンテン。実は初代マスター・加納さんが当初店名として考えていたのは「ブルーマウンテン」でした。しかし,自身が師匠と慕う人から「ブルーは取らないかん」という一言から店名を「喫茶マウンテン」に変更したのだそう。
喫茶マウンテンが提供するメニューは、あまりのボリュームや奇抜なメニューで食べ切れないお客さんも多数いて、いつしか同店では入店することを「登山」と呼ばれるようになったそうです。完食した場合は「登頂」、食べきれなかった場合は「遭難」と、まさに山登りに例えられるようになっていきました。
開店当初から周辺の大学に通う学生たちに大盛りかつ手頃な価格で料理を提供していた同店ですが、それは「店の名前が『山』なのに料理が少なかったら寂しい」というマスターの想いからくるものでした。しかしながら1980年代にさしかかってお店の景気が低迷し窮地に立たされてしまいます。この苦境が後に名物が誕生するきっかけとなるのです。
知られざる驚きの情報②|甘いパスタ・スパゲティ誕生秘話
初代マスターが他のお店にはないメニューをと「甘口抹茶小倉スパ」をはじめとする数々の新メニューを開発しました。なんとその数300種類以上!デザート感覚で食べられるスパゲティということで温かくても冷たくても美味しくなるように試行錯誤したそうです。人気が高い「甘口抹茶小倉スパ」には高級な西尾産の抹茶を使い、冬春限定の「甘口イチゴスパ」のいちごは完熟したものを使うようにしています。
複数名でとりわけてもらえるように、麺だけで600グラムと多め。ガイドブックやテレビなどを見て来店し、一人で一つ食べる方も多いそう。また、リピーターの方にも楽しんでもらえるように、甘口スパ4種類(いちご・小倉抹茶・バナナ・メロン)のうち、どれかを完食すると「ご褒美カード」にスタンプを押してもらうことができます。4種類のスタンプがたまると好きなドリンク1杯と交換してもらえるとのこと。これは挑戦しがいがありますね。
知られざる驚きの情報③|PRのための新たな試みとは
コロナ禍以降、家族連れのお客さんが増えた同店。近所の方が「コスパがいいから」という理由で気軽に利用してくれるようになったそう。現状維持を好まない3代目・真史(しんじ)さんは「じいちゃんも父もあまり自分からは店をPR してこなかったんですけど、僕はいろんな企画などにも参加して、新しいお客さんに来てもらえるようにしたい」と語ります。そのために実行したことは「より多くの人により楽しく」という想いを込めて形にしたカプセルトイの店頭販売。地元のファミリーや学生はもちろんのこと、観光客の方が土産話として「ここに行ったんだぜ」と話してくれるような、そんな店を目指すそうです。
驚きのメニューでインパクト大!喫茶マウンテン
デカ盛りと奇抜なメニューが生まれた背景には同店の歴史がたくさん詰まっていました。これからも名古屋の食を代表する名物喫茶店として県外からも多くの方々が「登山」にくることでしょう。
店舗名
喫茶マウンテン
住所
名古屋市昭和区滝川町47−86
営業時間
9:00〜21:30
定休日
月曜
電話番号
052-832-0897
ライター名
NANA
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#名古屋めしデララバ