就活や婚活に役立つ!好印象を引き出すアナウンサーの身だしなみの整え方


報道番組に出演するアナウンサーが、第一印象で「信頼感」を伝えられるように――。そのための身だしなみを支えているのが、テレビ局のヘアメイクさんです。
華やかすぎず、堅苦しすぎない。絶妙なバランスで“信頼感”を演出しています。
今回は、報道番組「チャント!」「newsX」でヘアメイク・スタイリングを担当するヘアメイク会社「éclat.(エクラ)」さんと、me:tone編集部による座談会をお届け。
第一印象を操るスタイリング術を紹介します。
好印象を引き出すスタイリング術を、ヘアメイクやスタイリストの視点から解説。
就活・面接・婚活など、さまざまな場面で役立つ“ヒント”として紹介します。
アナウンサーの身だしなみでは信頼感を優先
me:tone編集部:「チャント!」や「newsX」でアナウンサーのヘアメイクをされる際、意識していることや大事にしていることはありますか?タレントさんとは違うアナウンサーだからこそ気をつけているポイントを伺いたいです。
エクラ:アナウンサーの方々は“情報を伝える”立場なので、まず“信頼感”を意識しています。ぱっと見たときに、ニュースの内容よりもアナウンサー自身のビジュアルに目がいきすぎないことが大切。髪を巻くときも、華やかになりすぎないよう控えめな巻き方をしていますし、色味も派手過ぎないものを意識して選んでいます。あくまで自然で落ち着いた印象に仕上げることを心がけています。
メインキャスターに求められる身だしなみは「きちんと感」

me:tone編集部:エクラさんは衣装のスタイリングも手がけていますが、メインキャスターの若狭敬一アナ、サブキャスター、2年目の新人アナウンサーなど、ポジションによってスタイリングの違いはありますか?
エクラ:あります!例えば メインキャスターの若狭さんのスーツをスタイリングする際は、サイズ感を外さないことを意識しています。丈や袖が長すぎたり、胸まわりがぶかぶかしていたりすると、どうしてもだらしない印象になってしまいますから。オシャレさも意識しつつ、ぱっと見て“ピシッとしていて素敵”と思えるシルエットを意識しています。
me:tone編集部:確かに若狭さんはいつも“きちんと感”があります!スーツのサイズ感に加えて、素材にもハリやツヤがあるからか、落ち着きや大御所感まで感じます。若狭さんはネイビー系のスーツが多い印象ですが、それも意識されているのでしょうか?
エクラ:そうですね。若狭さんは以前、ドラゴンズやスポーツ番組を担当されていたこともあり、ファンの方にとって「青」「ネイビー」のイメージを持っているかなと...。なので自然と、ネイビーやブルー系の衣装を選ぶことが多くなりました。
サブキャスターには“トレンド”を、気象予報士は“季節感“を重視
me:tone編集部:キャスターの柳沢アナや古川アナはどうですか?


エクラ:お二人はアナウンサー経歴も長いからか、普段からとても洗練されているんです。なので、どんな衣装を着ても似合う安心感がありますね。その時々のトレンドを少し取り入れたり、ジャンルを決めすぎずに可愛い要素を足したり。多少遊びのある衣装も自然に着こなされるので、トレンド感も意識しながらスタイリングしています。
me:tone編集部:気象予報士の桜沢さん、松木さんはいかがでしょう?

エクラ:気象予報士のお二人は、季節感と気温を意識しています。「暑い」と伝えているのに、衣装が涼しげに見えなければ説得力がなくなってしまいますから。桜沢さんは以前の番組ではピンク系を多く使っていましたが、報道番組「newsX」に出演するようになってからは、報道色を強めるためにピンク系の衣装は控えるようになりました。さらに、災害を伝える日は、全体的に派手な印象にならないように注意しています。
新人アナにはフレッシュさを演出
me:tone編集部:アナウンサー歴2年目の瀧川アナ、小川アナ、友廣アナ、中村アナの同期4人には、どんなスタイリングを意識していますか?
エクラ:新人アナウンサーの皆さんには、番組側から「フレッシュに見えるスーツスタイルにしてほしい!」という要望があり、ご意向に添うようにしています。とはいえ、フレッシュさの塩梅が難しいんですけどね...。

me:tone編集部:瀧川アナには、どんなスタイルを意識されていますか?
エクラ:重厚感のあるジャケット&パンツの組み合わせだと、少しこなれて見えてしまうので、あえて色味が軽いシンプルなスーツを選んでいます。ポケットチーフの入れ方もポイントで、ベテランの若狭さんには斜めに入れてオシャレ感を、瀧川アナにはシンプルにまっすぐ入れてフレッシュさを意識しています。

瀧川アナにはあえて“新人感”を残すことを大切にし、こなれ感より真面目さが伝わるスタイルに。色味もネイビーやグレーといったベーシックカラーを軸にしています。
me:tone編集部:男性のスタイリングは、小物使いも意識されているのですね!ちなみに、ネクタイにもこだわりはありますか?

エクラ:新人アナウンサーの皆さんには派手すぎないネクタイを選んでいます。無地やレジメンタル柄(ストライプ)など、落ち着いた印象のものをセレクト。スーツやシャツとの色のリンクを意識し、ネクタイだけが浮かないようにしていますね。
me:tone編集部:では、小川アナはどうですか?

エクラ:小川アナは落ち着いた雰囲気を持っているので、あえて可愛さをプラスできるよう調整しています。可愛い要素を加えることで、フレッシュさがより際立ちます。
me:tone編集部:友廣アナはいかがですか?

エクラ:顔のパーツがはっきりしているので、しっかりヘアメイクをしてしまうと華やかになりすぎてしまうことも...。そのため、ニュース番組では誰よりもナチュラルなヘアメイクを意識しています。衣装も落ち着いたトーンを選び、可愛らしさや洗練さを演出しています。
me:tone編集部:中村アナはいかがでしょう?

エクラ:ピンクや黄色などの明るい色がとても似合います。何を着ても“若さ”と“可愛らしさ”が自然に出るので、安心感がありますね。ただし、くすんだブルーは顔色が暗く見えてしまうので、衣装合わせやヘアメイクの際は注意しています。
清潔感×信頼感=好印象!アナウンサーの身だしなみから学ぶヒント
me:tone編集部:今までのお話を聞いていると、報道番組のアナウンサーのメイクやスタイリングは“テレビ用”だけでなく、就活や面接、婚活などにも役立ちそうな気がしました。実際のところはいかがでしょう?
エクラ:そうですね。アナウンサーの方々のメイクやスタイリングは、まさに就活や婚活の参考になると思います!複数のスタッフで、完璧にイメージ管理をしているので(笑)。日ごろから「相手(視聴者)にどう見られるか」を軸に考え、万人受けを基本に、派手すぎず清潔感を大切にしています。信頼感を与える見せ方ができれば、就活や面接でも第一印象アップにつながるはずです。
まとめ|アナウンサーから学ぶ身だしなみの効果
報道番組のアナウンサーに欠かせないのは、「知性」「清潔感」「信頼感」といった第一印象。その印象づくりを陰で支えているのが、スタイリストやヘアメイクのプロたちです。
キャスター、サブキャスター、新人アナ、気象予報士など、それぞれの立場に応じたイメージの違いはありますが、共通しているのは 「伝える内容(情報やニュース)を邪魔しない」第一印象をつくること。
そのためには、顔の印象・髪型・メイク・衣装を一貫して整え「自然体でありながら、相手に信頼感を与える」方向へと導いています。
こうした考え方は、TPOで失敗しないためのスキルにも通じます。「第一印象を制する者は、信頼を制する」。
これから就活や面接・婚活を控えている方は、アナウンサーを支えるスタイリストの知恵をヒントに、第一印象をより魅力的に演出してみてはいかがでしょうか。
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