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耳垢くらいのサイズ?TOEIC集団カンニングの手口が明らかに

耳垢くらいのサイズ?TOEIC集団カンニングの手口が明らかに

英語検定試験「TOEIC」の試験を他人になりすまして受けたとして、中国籍で京都大学大学院生の男が逮捕され、集団カンニング事件。不正受験者たちの驚くべき手口が次々と明らかになっています。7月23日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、永岡歩アナウンサーと三浦優奈がこの話題を取り上げました。

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小型イヤホンの実態

不正に使われていたのは、直径わずか3ミリの金属製イヤホン。
耳の中に直接入れる仕様で、骨伝導により「回答役」から送られる音声を聞くことができるというものです。

そのサイズ感について永岡は、「耳カスくらい」と独特の表現で驚きを伝えました。

見た目からは装着していることがわからない設計で、取り外す際は磁石を使って耳の奥から取り出す仕組みとのことです。

永岡「耳カスもそうやって取れたら楽なのに」

これに対して三浦は「それはなかなか難しいでしょうね」と冷静に返しました。 

中継機はどこに?

音声を受信する中継機は、装飾が施されたペンダントの中に埋め込まれていました。

さらに押収されたスマートフォンには「イヤホンを耳の奥まで滑り込ませる」「中継機を長押しすれば電源オンの通知音が聞こえる」など、機器の使い方を中国語で説明する約40秒の動画が見つかったとのことです。

永岡「つまり、用意周到。今回が初めてじゃないであろう」

これだけの準備があるということは、相当な人数の不正受験者がいるのではないかとの見立てです。

嘘の高得点に意味はあるのか?

また「回答役」からは、マスクの内側に隠された約7センチの棒状のマイクも発見されました。
明らかになってきたこの手口に、ふたりは憤りを滲ませます。

永岡「賢い使い方が大間違い」

三浦「努力の仕方がそこじゃないわけですよ」

仮に不正で高得点を取ったとしても、それが将来的に何をもたらすのか。ふたりはその点にも言及します。

三浦「今後が大変だと思うんですよね。TOEICの点数を使って会社に入る方もいると思うし」

永岡「そこ、会社に英語力を期待されますからね」

入社試験で英語力を買われた場合、入社後に英語力が低いことはバレてしまいます。
一体何のために不正受験をしたのか、疑問が残ります。

イヤホンが社会に役立つ使い方を考える

3ミリの超小型イヤホンという技術の進化には、ふたりも感心を示します。
「この技術、もっと社会に役立てられないか?」とアイデアを出し合いました。

永岡は、AED(自動体外式除細動器)の操作ガイド音声をこのイヤホンで伝えることを提案。
「予習していても現場では焦る。骨伝導なら冷静に指示を聞けるかもしれない」と語りました。

三浦は、補聴器としての活用に着目。
「すでに小型化は進んでいるけど、3ミリになればもっと着け心地に違和感ないかも」と期待を寄せました。

進化していく技術は正しく使われてこそ。
決して悪知恵を働かせる道具にしてはいけません。
(ランチョンマット先輩)
 

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