年齢によって痛みが変わる?マンモグラフィーを医師が解説

3月30日放送のCBCラジオ『八木志芳の私たちは求めてる』には、50代の女性から乳がん検診時の痛みと「子宮頸部異形成」について質問が寄せられました。この質問に、婦人科の相談も行っているスマルナ医科歯科クリニック窪田真知医師が答えました。
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乳がん検診の痛みについて質問が寄せられました。
リスナーのAさんも八木もマンモグラフィー検査の経験者ですが、窪田医師に「痛み」について質問しました。
八木「マンモグラフィー、私は痛かったんですけど、痛みに個人差ってあるんですか?」
窪田「あると思いますよ。これ、乳房を挟んで2方向ずつ撮るから4回挟まれたわけですよね?その挟まれてる時が痛いんですよね」
窪田医師も毎年マンモグラフィー検診を受けるそうですが、「撮影が終わるまで動けないし、大きな手でこう詰められてるっていうのかな、一瞬息ができない」と思い返します。
窪田「でも、痛いから嫌だと思われるかもしれないけど、マンモグラフィーだからこそ検出できる異常がある」
つまり、乳房検診にはマンモグラフィー以外にも超音波エコーなどを使った検査などもありますが、それぞれの役割があるのだと続ける窪田医師。
八木「お胸が大きい人が痛い、もしくは小さい人が痛いってどっちも聞いたことあるんですけど、大きさって関係してくるんですか?」
窪田「痛みの感じ方って人それぞれ。50歳を過ぎてくると、乳腺というおっぱいを作る組織そのものが減ってきて脂肪が主になってくる」
女性は歳を重ねるとともに胸が柔らかくなってくるため、痛みを感じにくくなるそう。
八木「年齢に関わってくるところがあるということなんですね」
窪田「(乳腺がしっかりしている)若い方の方が痛みは感じやすいかなと思います」
「子宮頸部異形成」という病
「私は過去に子宮頸部異形成が発見され10年前に手術しました。今も毎年検診を受けています。検診はお金も時間もかかりますが、まだ受けたことのない女性にはおすすめします」(Aさん)
八木「この子宮頸部異形成というのはどういう病気なんですか?」
窪田「子宮頸がんの前段階の状態」
異形性という状態には「軽度」「中度」「高度」という段階があるそう。なので、言葉を聞くと「重たい症状なのかな」と思われがちですが、診断されたら3~4か月ごとの検査で観察をしていくそうです。
窪田「で、高度異形成になった方については大体治療の対象になります。がんにならないために」
子宮の治療になりますが、妊娠や出産に影響はあるのでしょうか?
窪田「異形成の段階で見つけることができて、がんに進行する前に対処できれば子宮を残すことができます」
ワクチンが開発されている
八木は、子宮頚部異形成になる原因はあるのか、窪田医師に尋ねます。
窪田「この20年ほどでヒトパピローマウイルス(HPV)が原因であるってことがわかってきました」
窪田医師曰く、このウイルスは性交渉をすれば、誰もがもらう可能性のあるウイルスなのだそう。
窪田「世の中に(このHPVが)200種類ぐらい存在するんですけど、そのうち15個ぐらいが子宮頸がんや異形成と関係がある」
しかし、このウイルスに関わった全ての人ががんを発症するかというと、そんなことはないそうです。自然に排除できる人いれば、逆に細胞の中に入り込んで発病してしまう方もいると続けます。
窪田「自分では病状がどうなっているかわからないんです」
とても個人差のあるウイルスのようです。
最近では、子宮頸がんになりそうなHPVのタイプを選んで予防のためのワクチンが開発されたとのこと。
このワクチンを摂取することで「子宮頸がんや胃形成になるリスクそのものを極めて低くすることができる時代になっている」と窪田医師は話します。
日本の場合、子宮頸癌検診も乳癌検診も対象となる方の約30~40%ぐらいの検診率と言われているそうです。窪田医師はその検診率を上げたいのだと明かします。
窪田「自治体が進める検診もあるし、料金的にお高くはない検診ではあります」
もっともっとみんなに「身体を大事に過ごしていただきたい」と促す窪田医師でした。
(野村)
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