愛知・清須市が誇る「からあげまぶし」とは?ひつまぶし風の“新ご当地グルメ”&豊田市の1日1000個売れるどら焼きを調査!

その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている!その町で生まれ、根づく“愛されフード”。今回は、愛知県・清須市の「からあげまぶし」と豊田市の「どら焼き」を調査します。
カエルの形の建物がお出迎え!清須市の“新ご当地グルメ”とは?

清須城がシンボルの愛知県・清須市。ここで地元の人たちが「食べなきゃ損」と絶賛するのが「からあげまぶし」です。そこで、地元の人が太鼓判を押す店「カフェ&レストラン 田園」を訪ねました。
お店に近づくと、なんとも独特な形の建物。
(店主・村瀬さん)
「実はカエルの建物になっています。お客様に来ていただいて、無事“カエッテ”いただけるように、“カエッテ”来ていただけるように、という思いを込めてカエルの建物を建てました」

昭和50年創業の店「田園」。昔ながらの昭和風情が残る雰囲気で、長年地元の人に愛され続けてきました。
ひつまぶしのように楽しむ「からあげまぶし」の魅力

テーブルに運ばれてきたのは、ご飯の上に甘辛いタレをまとった唐揚げがたっぷり乗った「からあげまぶし」。「まぶし」と名前がつくだけに、その食べ方はひつまぶしのように何通りも楽しめます。
(店主・村瀬さん)
「まずはからあげ丼のように食べて、途中でお好みで薬味を。最後はお出汁と一緒に食べてください」

からあげにはすでに甘辛いタレがからんでいて、ゴマの風味が香ります。2杯目はネギやわさびの薬味をのせて、さらに3杯目は店主おすすめの「辛みダレと温泉タマゴ」でいただきます。卵がとろっとからあげに絡んでまろやかな味わいが絶品!そして4杯目は出汁をかけて、お茶漬け風で楽しめます。
実はこの「からあげまぶし」は、清須市の新ご当地グルメ。始まったのは3年ほど前のコロナ禍で、「なんとか清須に人を呼びこもう」と市と飲食店が集まって生まれました。
(店主・村瀬さん)
「信長が戦の前に湯漬けを食べていた。それが名古屋のひつまぶしの文化とマッチングしていて面白いと思い、天下取り(鶏)のからあげで“からあげまぶし”に結びついた」
「清須産のみそを使った鶏のからあげを盛りつけること」「愛知県産の野菜を使うこと」「ひつまぶし形式で提供すること」という3つの定義を掲げ、清須市内の8店舗がそれぞれの「清須からあげまぶし」を提供しています。
20周年記念!金箔入り豪華な「からあげまぶし」で地元愛を表現

「田園」の「からあげまぶし」はタレへのこだわりが強く、すべて地元産の食材や調味料を使用。清須のみそはもちろん、太陽味覚酢やキリンビールなど地元企業の商品もタレに使われています。
2023年は清須市市制20周年。それを祝う特別な「からあげまぶし」も登場しました。

(店主・村瀬さん)
「清須からあげまぶし、清須市の20周年記念バージョンです」
20周年を祝って、からあげの上には金箔が散りばめられ、器も金色。見た目も豪華な「からあげまぶし」です。20周年を記念して、薬味も20種類用意されました。

(店主・村瀬さん)
「これだけの薬味を組み合わせると、おおよそ100万通りありますので、何回も食べてください」
なぜここまで清須市を盛り上げようと頑張るのでしょうか?
(店主・村瀬さん)
「生まれも育ちも地元・清須で、このお店で常連さんにもかわいがっていただいた。お恩返しというとおこがましいですけど、地元を盛り上げてたくさんの方に清須に来ていただきたいですね」
清須愛がたっぷり詰まった“愛されフード”でした!

そして、もう一つの愛されフードは豊田市の「自然菓工房・あずき庵」のどら焼き。なんと一日1000個以上売れるという人気ぶり!創業90年近い老舗和菓子店が、どら焼きに勝負をかけ23年前に始めたお店です。
(代表・野場さん)
「一番違うのは皮のフワッと感。フワフワしたところが一番違う」

毎朝、店に隣接する工房で焼かれているどら焼きは、秘伝のレシピで作られる生地をふっくらフワフワに焼き上げ、中には北海道十勝産小豆をたっぷりと使用。シンプルなどら焼きの他にもバリエーションが豊富で、いろんな味を楽しめます。
地元愛にあふれる清須の「からあげまぶし」と、豊田市で愛されるふわふわの「どら焼き」。どちらも地元の人に愛され続ける、食べなきゃ損する“愛されフード”でした!
CBCテレビ「チャント!」2025年7月16日放送より
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