たこ焼き大ピンチ!タコの高騰で具材が変わる?
関西のみならず、日本人の多くで人気のたこ焼き。手軽な価格で食べられる庶民のおやつのイメージが強いですが、実はいまその座に危機が迫っています。原因はタコの価格の高騰。地域や時期によってはマグロや牛肉よりも高くなることがあり、全国のたこ焼き店が価格を上げざるを得ない状況に陥っています。11月28日放送の『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、タコ高騰の理由について、『マネーポストWEB』(小学館)などの記事を元に、パーソナリティの北野誠と加藤由香アナウンサーがトークを展開しました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く今や高級な食材に
タコの価格が上がった理由は漁獲量が減っていることだけではないようです。
海外にもタコを食べる文化が広がり、現在世界中でタコ争奪戦が起きるほどの高級食材となっています。
たこ焼き屋の有名チェーンである「築地銀だこ」では、現在8個入りで580円(税抜き)の「たこ焼き(ソース)」が、12月からは3日間だけセールで390円(税抜き)に値下げされるものの、620円(税抜き)に値上げされます。
昔はタコといえば兵庫の明石でしたが、今や激減。
かつては年間1,000トンもの漁獲量を誇っていましたが、海水温の上昇などにより、今や5分の1程度となってしまいました。
スーパーでは国内で獲れたものを見ることが減り、近年増えているのはアフリカ北西部のモーリタニア産となっているようです。
タコのおいしさに気づいた!
そして高騰の最大の問題は、世界中でタコを食べ出すようになったこと。
タコは英語でオクトパスと言いますが、別名はデビルフィッシュで、「悪魔」と呼ばれるほど、食べることが禁忌とされていました。
ところがここ何年かの間で、インバウンドにより来日して初めてタコを食べたなど、タコのおいしさに気づいた外国人が増えたようです。
北野も以前、『所さん!事件ですよ』(NHK総合)を観てこの話題を知ったそうです。
タコに代わる食材は何だ?
最近、大阪のあるスーパーでは100gあたり298円でタコが売られています。実がこの価格、台湾産のマグロとほぼ同じなのです。
国産品ともなるとさらに値が張り、国産本マグロが100gあたり500円なのに対し、淡路島産のタコはなんと600円近くと上回っています。
こうして現在たこ焼きにタコが使いづらくなってしまいました。
飲食業界では「脱タコ」の動きが進んでいるそうです。
番組で紹介されていた事例は、のぼりには「たこ焼き」と書かれているのに、中身はちくわやベーコン、ウインナーなどを使用しているものも。
1舟500円以内に収めるために、他の食材を使わざるを得なくなっているそうです。
一方、イカはまだそこまで高騰していないとのこと。
北野は「もうイカ焼きでええんちゃいます?」とまとめました。
ただし関西地区では、昔ながらのイカ焼きと区別できるような名前を考えないといけないかもしれません。
(岡本)