平原綾香、新曲「虹の向こうへ」に込めた思いを語る
11月17日、シンガーソングライターの平原綾香さんが、CBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。現在コンサートツアー「平原綾香 Concert Tour 2024 - 2025 ~The Swinging Classics!~」の真っ最中の平原さん。8日にはデジタル配信シングル「虹の向こうへ」をリリース、さらに来年1月には『平原綾香と開くクラシックの扉 第二楽章』(東京新聞刊)の発売も控えています。
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現在コンサートツアー「平原綾香 Concert Tour 2024 - 2025 ~The Swinging Classics!~」真っ最中の平原さん。
共同演出・プロデュースは、昨年に引き続き松任谷正隆さん。
松任谷さんの演出と構成を「魔法のように感じた」という平原さん、歌っていても、自分の歌声が今までとは違う響きに聴こえたそうです。
愛知県公演には小堀も足を運びました。
平原「今回メッセージ性が強いじゃないですか?どうでした?」
小堀「いい曲もいっぱいありながら、その中で圧倒的に祈りを込めたアーヤの歌にすごく包まれましたよ。このおじちゃんは最近涙もろくなっているので、何回もオ、オオッってなった(笑)」
平原「どんな風に皆さんに伝わるのかドキドキと不安もあったんですけど、今のお話を聞いて安心しました」
小堀曰く、戦後間もない進駐軍のジャズクラブを連想させる「小粋なステージ」でドキドキしながら見られるそうです。
平原「ストーリーが進んでいくにつれ、こういうコンサートだったんだって気づかされるんですよね。まだ見てなくて、何を言ってるかわからない方は、ちょっと遠出してきていただけたら嬉しいな」
小堀「オススメです。見た私たちが言うんだから間違いない」
エッセイがコンサートに
来年1月にはクラシックについてのエッセイ集『平原綾香と開くクラシックの扉』の続編、『平原綾香と開くクラシックの扉 第二楽章』(東京新聞刊)の発売も決まりました。
前作以降に連載されたエッセイに加え、書き下ろしエッセイも追加されています。
平原「表紙も新たに撮ったんです。自分の宝物が増えた感じで、本棚に第一楽章と第二楽章を早く並べたいなと思います」
前作は2017年に出版されました。収録されているエッセイは中日新聞と東京新聞で連載していたものです。
さらにこの本が基となり、2019年からは「Dear Classic A-ya meets Orchestra.平原綾香と開く クラシックの扉 コンサート」が開催されています。
平原「本で読んでなるほどと思うのも面白いんですが、生で抜粋で聴けるというのもこのコンサートの魅力です」
コンサートの内容
この「Dear Classic A-ya meets Orchestra.平原綾香と開く クラシックの扉 コンサート」、来年3月には7回目の開催も決定しているそうです。
コンサートは二部構成となっていて、第一部は小堀が聞き役で、エッセイに則って平原さんがセントラル愛知交響楽団の生演奏ととともに解説します。
平原「ずっとお世話になっているので呼吸も合っています。CDやスマートフォンで聴くのと違う生の空気から伝わる音楽を楽しみにしていただければと思います」
小堀「音全体に体が包まれる気がしますよ」
第二部は平原さんのヒット曲、名曲の数々を、セントラル愛知交響楽団の生演奏と一緒に歌います。
平原「第二部は私のライブなのでクラシックを歌うかもしれないし、全然歌わないかもしれないし。ここだけはまだ決めていません」
父の音楽魂
来年のコンサートで、唯一オーケストラアレンジで歌うことが決まっている曲があるという平原さん。
その曲とは今月8日にリリースされた新曲「虹の向こうへ」。
小堀「なんか向こうに希望を見せてくれるものですね」
平原「雨が降らないと虹も出ません。父を亡くした時に、恐れず虹の向こうへ自分の物語を繋いでいけるような楽曲を作りたいと思ったんです」
3年前に亡くなったサックスプレイヤーの父・平原まことさんの遺志を受け継ぐ意味で、「虹の向こうへ」の間奏では、平原さん自身がサックスを吹いています。
平原「歌ってても吹いてても、常に父の音楽魂を感じて、亡くなっても一緒なんだって思わせてくれるんです。ぜひ音楽を通して大事な人のことを思っていただければと思います」
この「虹の向こうへ」が、オーケストラアレンジによりどう生まれ変わるのか、来年のコンサートに期待しましょう。
(尾関)