「ラーメンを食べている時の鼻水」を抑える方法がある!?出る人と出ない人の差が明らかに!
暮らしの中で、ちょっと気になるギモンを調べる「暮らしのギモン ちょいと解決しましょう課」。中山真希調査員(以下、中山調査員)が、依頼者のギモンを解決します。今回は、ラーメンなど、温かいものを食べている時に、なぜか出てくる「鼻水」について調査しました。
ラーメン屋で調査!鼻水が「出る人」「出ない人」の差は?
今回、ギモンを送ってくれたのは、岐阜県在住の吉野さん親子です。
(吉野花菜子さん)
「温かいものを食べて、鼻水が出る人と出ない人の違いは?」
実際に、温かいものを食べている人が多く集まる、愛知県小牧市の「らーめん まるはち 小牧本店」で調査しました。
熱々のラーメンを食べると、出てきてしまう「鼻水」。店内のお客さんの中にも、鼻水が出ている人がチラホラ。座席にも、ティッシュが随所に置いてありました。
(らーめん まるはち・八木優季代表)
「2ケース買って、2~3か月でなくなる」
そんな鼻水が出るという人がいる一方、あまり出ない、全く出ないという人もいました。鼻水が出る人と出ない人の差はどこにあるのか、まずは食べ方を検証してみました。
まず麺の食べ方を比べると、鼻水が出る人も出ない人もしっかりフーフーと麺を冷ましながら食べていて、大きな違いは見られません。では、器と顔の距離はどうでしょうか。鼻水が出る人は、器と顔の距離が近い人が多いことがわかりました。
最後に、ラーメンを食べる一口の量を比較すると、鼻水が出る人は出ない人に比べて、一度に持ち上げる麺の量が少し多め。検証した結果、「器と顔の距離が近く、一口の量が多い」人の方が、鼻水が出やすい傾向にありました。
「温かい空気を冷やしている」鼻が持つ驚きの機能とは!
なぜ温かいものを食べると鼻水が出るのか、そして食べ方は関係あるのか。名古屋市天白区にある「あおいろ耳鼻咽喉科」の三好晋平院長に聞いてみました。
(あおいろ耳鼻咽喉科・三好晋平院長)
「熱いものを食べたり、温かいものを飲んだりして鼻水が出るのは、ある程度生理現象です。温かい空気が直接肺に入ってしまうと、肺には良くないので、鼻の方で温かい空気を冷やす必要があります」
鼻には、体温より温度が高い空気を吸い込んだ時、体温まで下げてから肺に空気を送りこむ役割があるといいます。温かい空気を冷ますために出されるのが、鼻水。湯気に含まれる水分が鼻水で冷やされることで結露し、より鼻水の量が増える仕組みです。
しかし、先ほどのラーメン店では湯気を吸い込みながら食べていても、鼻水が出る量が少ない人や、鼻水が出ない人もいました。三好晋平院長によると、鼻水の出る量は、個人差が大きいそうです。
また、あまりにも鼻水の量が多い人は、「血管運動性鼻炎」という病気の可能性も考えられるので、注意が必要です。
効果あり!ラーメンを食べている時の鼻水を抑える方法
では、鼻水が出ないような食べ方はあるのでしょうか。
(あおいろ耳鼻咽喉科・三好晋平院長)
「熱すぎるものを食べないとか、少量ずつ食べるとか。体温との温度差を体感すると、症状が出やすいとは言われている」
鼻水の予防法は、「湯気を吸い込まないように、少しずつ食べる」こと。そして、「上着を羽織る」などして、体が冷えづらい格好をすることが対策になると教えてくれました。
実際に、三好晋平院長に聞いた方法でラーメンを食べてみることに。まず、ラーメンと体温の温度差を少なくするため、上着を羽織って体が冷えるのを防ぎます。そして、湯気を直接吸い込まないよう、少量ずつ食べることを意識してみると…。
普段なら、食べ始めて1〜2分で鼻水が出始め、食べ終えるまでに3〜4回は鼻をかむという花菜子さんの反応はどうでしょうか。
(吉野花菜子さん)
「今のところは1回出たぐらいで、鼻もムズムズしない。カーディガンを着ているから、(冷房に当たって)寒いという感覚がない」
結局、食べ終えるまでに鼻水が出た回数は、最初の1回だけ。花菜子さんにとって、効果のある方法だったようです。
今回の報告は、温かいものを食べて「鼻水が出るのは、肺に温かい空気を入れないため」の鼻の機能。ただし、鼻水の出方には個人差があるということで無事に解決しました。鼻水が出やすい人は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
CBCテレビ「チャント!」7月21日放送より