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叫んで投げる熱血リリーバー・ドラゴンズ藤嶋健人「今年“も”なんでもする!」

叫んで投げる熱血リリーバー・ドラゴンズ藤嶋健人「今年“も”なんでもする!」
「サンデードラゴンズ」より藤嶋健人投手(C)CBCテレビ

【ドラゴンズを愛して半世紀!竹内茂喜の『野球のドテ煮』】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)

来週に迫った球春

「サンデードラゴンズ」より藤嶋健人投手(C)CBCテレビ

気づけば沖縄キャンプはもう来週!待ちに待った球春はもうそこまでやってきている。

新聞やテレビ、ラジオから選手たちの自主トレ情報が入るたび、また今年も野球の季節がやってきた!と実感する日々。新人選手たちは名前入りのゼッケンを身につけ、プロの水に少しでも早く慣れようと汗を流す姿に顔が和らぐ。ただそんな初々しい彼らを見るにつけ、“決して無理するんじゃないぞ!シーズン始まるまでケガするなよ!”と、それはまさに子を見守る親のような気持ちになって応援してしまうのも、この時期お決まりの行事となっている。野球が戻って来た!心ワクワク、嬉しい限りである。

さて今週のサンドラは中継ぎとして今やドラゴンズ投手陣には欠かすことのできない熱血リリーバー藤嶋健人投手がスタジオ生出演!今年から選手会副会長に就任、名実ともにドラゴンズ投手陣を牽引する立場となった藤嶋投手へ数々の質問をぶつけ、今年の抱負を語ってもらった!

二度目のスクランブル登板

「サンデードラゴンズ」より藤嶋健人投手(C)CBCテレビ

去年は自己最多となる50試合に登板した藤嶋投手。勝ちゲームだけでなくビハインドの場面やロングリリーフなど、様々な場面で登板し、投手陣の台所を幾度も助ける働きを見せた。また延長戦においてもチーム最多となる7試合に登板し、失点はわずかに1。まさに監督、投手コーチにとってはありがたい存在としてマウンドに立ち続けた。そしてマウンドを降りると野手をハイタッチで迎えるなど、ムードメーカーとしても貢献。そんな藤嶋投手が去年チームを窮地から救った場面があった。

藤嶋投手「先発と言われたので、“自分か”という感じでした」

それは2022年7月1日、バンテリンドームで行われたタイガース戦だった。大野雄大投手が試合直前に登板回避。急遽4年ぶりの先発へ指名されたのだった。先発を告げられたのは試合の1時間前。藤嶋投手自身、“先発は誰だろう?”という気持ちで聞きに出向いたという。何か感じるものがあったのだろうか。予感はまさに的中!緊急スクランブル登板となった。

ただ妙に心は落ち着きを見せていた。過去に同様な場面を経験しているからだ。5年前となる2018年6月17日のライオンズとの交流戦。この試合は当時ドラゴンズに在籍していた松坂大輔投手の凱旋試合としておおいに盛り上がった試合。しかし試合前の練習中、背中にハリを感じ、急遽登板回避。度胸を買われた藤嶋投手が緊急登板としてプロ初先発のチャンスを掴み、見事初勝利を飾った。この大仕事をやってのけた藤嶋投手だからこそと、再び緊急先発登板のお鉢が回ってきたに違いない。

藤嶋投手「妻も見に来てくれていたので。先発が決まった時は、さすがに連絡しましたけど…“ちょっと早く来て”って(笑)」

藤嶋投手は気迫のこもったピッチングで3回を無失点。結果、この日もチームを勝利に導いた。もはや便利屋という言葉だけで、藤嶋投手は語れない。そんな彼にドラファンから数多くの質問が寄せられた。

首脳陣からの信頼を勝ち取りたい

「サンデードラゴンズ」より藤嶋健人投手(C)CBCテレビ

まず最初の質問は、去年の自己採点。キャリアハイの成績だったのでさぞかし合格点ともいえる80点以上を出すかと思いきや、なかなか自分に厳しい採点を下した。

藤嶋投手「70点かな。もうちょっとできたかなと思いますし」

続けて、この日二度目のメインキャスターとして“登板”の吉見一起さんから可愛い後輩へ質問が飛んだ。

--(今年の)課題は何ですか?

藤嶋投手「勝ち試合に投げるというのが少ないので、信頼を勝ち取って任せてもらえるようになりたいですね」

清水、ロドリゲス、そして抑えのマルティネスという鉄板リレーの前に名を連ねる。そこが2023年の藤嶋健人の課題であり、目標に違いない。

吉見さんの質問は続く。

--ピッチングで心掛けている事は何か?

藤嶋投手「相手バッターを見るのもそうですけど、去年は自分がどういうタイプのピッチャーなのかというのを常に言い聞かせながら投げました」

この言葉、言い換えれば決して自分自身を見失わず、常に冷静に対戦打者に対しベストを尽くすという事だろうか。一見すると熱い男で一気呵成に攻めるタイプに思えていたが、意外な一面を垣間見た。

また打たれた後の切り替え方についても尋ねると、次の打者を抑えられるまで完全に切り替える事は難しいと即答。ただ切り替えるというより、次は絶対抑えてやる!という強い気持ちで相手打者と対峙するという藤嶋投手。ハートの強さがにじみ出るコメントだ。

なぜ叫んで投げるの?

「サンデードラゴンズ」より藤嶋健人投手(C)CBCテレビ

ここから番組はファンから寄せられた質問で多かったベスト3を順に紹介した。まずは第3位。

--投球時なぜ叫んでいるの?

藤嶋投手といえば気合いの投球。ここぞという一球には必ずと言って良いほど雄叫びをあげるのはファンであれば誰もが知っていること。さて藤嶋投手の答えは何?

藤嶋投手「緊張感の中で投げているではないですか。一生懸命投げているとつい自然と出ちゃうものなんですよ」

叫んでいると疲れが増すような気がしますがとの問いに藤嶋投手は、いやいやそんな事はないよ!と言わんばかりにこう返答した。

藤嶋投手「(叫ばずに)溜め込んでいる方が苦しい。ブハッと出しちゃった方が楽ですね!」

ちなみに吉見さんは叫ぶと疲れるから大声を発していなかったとか。投手には色々なタイプがいるわけだ。

希望は先発?中継ぎ?抑え?

「サンデードラゴンズ」より藤嶋健人投手(C)CBCテレビ

続けて第2位。
どこで投げてもオールマイティーにこなす藤嶋投手。

--本当は先発、中継ぎ、抑え、どのポジションをこなしたい?

藤嶋投手「こだわりはないですね。どこでもやりたいです!」

いかにも藤嶋投手らしい答えである。ならば先輩であり、評論家の立場でもある吉見さんの見立てを聞いてみた。

吉見氏「ボクは中継ぎだと思います」

良い流れ、悪い流れをしっかり受け止め、試合を作っていく。そんな役割を今年も担って欲しいと、吉見さんのコメントからはそう願っているように感じ取れた。

今年“も”なんでもします!

「サンデードラゴンズ」より藤嶋健人投手(C)CBCテレビ

そして注目の第1位!
それはズバリ!今年の目標を聞かせて欲しいというものだった。

藤嶋投手の答えは簡単明瞭だ。

“私、藤嶋健人 今年も何でもします!”

去年に引き続き、なんでもやります!こなします!便利屋に徹する覚悟でシーズンに挑む心意気を見せた。

吉見さんはそんな藤嶋投手にエールを送る。

吉見氏「今年は勝ちゲームにたくさん投げて、ホールドポイントをたくさん記録して欲しいですね!」

雄叫びを上げる数が増えれば増えるほど、ドラゴンズの勝ち星が増えていく。そんな勝利の方程式が多く叶うことを切に願うばかりである。ベンチ前で出迎えてハイタッチする藤嶋投手の姿を今シーズンもたくさん見たい!

がんばれドラゴンズ! 燃えよドラゴンズ!

竹内 茂喜

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