つけま&盛り髪のド派手な“令和ギャル”が担ぐ「ギャル神輿」!?極寒の海で行われる禊とは
令和を生きるギャルたちが冷たい海で大暴れ!三重県紀宝町で行われる祭り「うどのまつり」の名物が、女性たちがド派手な盛り髪で勇ましく担ぐ「ギャル神輿」。一体どんな神輿なのか?タレントの寺坂頼我くん(以下、寺坂くん)がアツい「OMATSURIちゃん」を取材しました。
盛髪につけま!?「うどのまつり」の見どころはギャル神輿
三重県紀宝町「烏止野神社」で行われる「うどのまつり」。どんな祭りなのか、祭り歴50年の紀宝町長・西田健さんに尋ねました。
(紀宝町長・西田健さん)
「私たちの鵜殿地区は、熊野水軍の発祥の地。烏止野神社の辺りが拠点になって活躍した」
平安時代末期の源平合戦で活躍したことで知られる熊野水軍。その中核を担い活躍した鵜殿氏を称え、豊漁や豊作を祈願するのがこの祭りです。
まず始まったのが、大量の「餅投げ」!この祭りでは、なんと9回も餅投げが行われ、総重量はおよそ1tの餅が投げられます。その様子は、老若男女入り混ざる、まさに白熱の戦い。しかし、祭りのメインは別にあります。
うどのまつりに欠かせない行事、それが男神輿と共に担がれる、通称「ギャル神輿」。女性たちがド派手な盛り髪で勇ましく担ぐ姿が、この祭りの醍醐味です。盛り髪と共に欠かせないギャルメイクを一手に担うのが、祭り歴26年でギャル神輿のリーダー・時松葉月さん。
(女神輿のリーダー・時松葉月さん)
「私は体育会系なので、足腰強いタイプ。(Q何かスポーツをやってたんですか?)空手してます。今もしてます」
葉月さんは5歳から空手を続け、小学2年生で黒帯取得・4年生で全国2位という超実力者です。
担ぎ手の半数以上が10代!3kmの道のりを歩いて海へ
神輿のクライマックスは寒空の下、冷たい海で1年間の汚れを清める「禊」。今年のギャル神輿の総勢16名のうち、半数以上が10代とのことですがこんなに過酷な神事に、抵抗はないのか尋ねました。
(初参加)
「(Q怖くない?)何とかなります。私足腰強いんで」
さすがのギャルマインドで強気な若者たち!そんなフレッシュなメンバーで臨む、4年ぶりとなる祭り。午後1時、ついに烏止野神社から神輿が出発します。神輿が練り歩くコースは、出発地点の神社から海岸まで約3㎞。体力を消耗したあと、極寒の禊が待ち受けます。
後半が心配になるほど、最初からアクセル全開で進むギャル神輿!少し進むと、商売繁盛や家内安全を願って行われる神輿の「練り」で神輿を激しく揺さぶります。その様子は、男神輿にも負けず劣らぬ勢い!スタートから約15分、ようやく最初の休憩ポイントに到着しました。
その後も葉月さん率いる女性陣が懸命に神輿を担ぎ続けること2時間、神輿はゴールの海岸へとたどり着きました。
「よっしゃ行くで~!」悲鳴を上げながらギャルが海に突入!
大勢のギャラリーが見守る中、男神輿に続いていよいよギャル神輿も禊へ。無事に海中での「練り」を見せられるでしょうか。冷たい波にもまれながら悲鳴を上げつつ、16人のギャルは懸命に「練り」を披露。無事に禊が完了しました!
(女神輿のリーダー・時松葉月さん)
「お疲れした~!!!大丈夫?大丈夫?ありがとうございました!(波に)足引っ張られたので、みんな無事で良かったです」
ギャルたちはお互いの健闘をたたえ合い、来年も担ぐことを誓い合っていました。老若男女、そしてギャルも輝ける「うどのまつり」。人一倍、祭りにアツい想いをかけていた「OMATSURIちゃん」として手形をいただくのはもちろん、葉月さん!
(女神輿のリーダー・時松葉月さん)
「また1年かけて試行錯誤して、もっと盛り上がるみんなが楽しい祭りにしていきたい」
寺坂くんの法被に、また一つ手形が刻まれました。
CBCテレビ「チャント!」12月6日放送より