今回の舞台は、愛知県田原市。伊良湖岬の「恋路ヶ浜」や、サーファーたちが集う「太平洋ロングビーチ」など、夏にぴったりの観光地です。他にも、大玉のメロンや、渥美半島の食材をふんだんに使ったどんぶりの店が20軒以上もある「どんぶり街道」などが有名！今回は、CBCテレビの松本道弥アナウンサー（以下、松本アナ）が、地元の人だけが知る“とっておき”の穴場スポットを調査しました。

顔と同じサイズ！？特大岩ガキが付く超お得な「岩ガキ定食」

サーファーたちが集う「新日本ビーチ」で、田原市のとっておきスポットの聞き込みをしますが、浜辺にいるのは市外からのサーファーばかり。そんな中、年中サーフィンができる田原市の安定した波を気に入り、常滑市から移住してきたという女性に遭遇しました。

（女性）
「（Qとっておきの穴場は？）カキが食べられるんだけど、おそば屋さん。この季節しかここの岩ガキは食べられない。レジの横で野菜とかも売ってるけど、（無料で）持ってって～って持たせてくれる」

そば屋なのに、特大カキが食べられるというのが気になり、さっそく「そば処さらしな」へ。お店の入り口には女性の言っていた通り、野菜がありました。

（おかみ・中村紀美子さん）
「野菜は食事をしたお客様にサービスで。」

他にも、マスクメロンが手ごろな価格で販売しています。さっそく、この時季の人気メニュー「岩ガキ大・ざるそば定食」を注文。

（おかみ・中村紀美子さん）
「岩ガキ定食大です」

出てきた岩ガキは、松本アナの顔と同じくらいの特大サイズ。信州から取り寄せているこだわりのそばに、カットメロンもついています。濃厚な特大岩ガキに舌鼓を打ちました。

“さかな語”が飛び交う？ちょっと珍しい市場の昼せり見学

続いて、伊良湖岬にあるピザやハンバーガーが名物のカフェ「Shammy‘s café」で、マスターとスタッフに田原市のとっておきを聞きました。

（Shammy‘s caféスタッフ）
「午後0時半から昼せりをやってます。（Q朝じゃないんですか？）午後の0時半からせりをやってます、ここは。さかな語をしゃべってます、せりで大将が」

“さかな語”が飛び交う昼のせりと聞き、「渥美魚市場」を尋ねました。こちらの市場では週5日、早朝から漁に出た船が昼頃に帰港するタイミングでせりが行われています。そのせりを仕切っているのが、渥美魚市場社長の清田幸広さんです。開始のベルが鳴り、飛び交う言葉に耳を傾けると…。

（せりの参加者）
「どぅわあー！！こんぐらぁー！！じゃがぁー！まるよ、まるよ」

不思議な言葉が飛び交います。せりが一段落したタイミングで、話を聞きました。

（渥美魚市場社長・清田幸広さん）
「（Qなんて言ってたんですか？）魚の名前、仲買人からの値段、値段とせり落とした人の名前」

魚の値段はここだけの隠語。例えば「じょう」なら1500円、もしくは15000円を表し、「おい」だと1800円、もしくは18000円を表すなど、特別な言い方があるそうです。せり中のやり取りは、どこか怒っているようにも聞こえましたが…。

（渥美魚市場社長・清田幸広さん）
「（Q怒っていたわけではない？）魚屋さんの購買意欲がないので、どうか買ってくださいねってお願いしてた」

社長の言葉は、漁師さんのことを思った優しさでした。渥美魚市場のせりは、火曜と土曜以外のお昼から誰でも見学可能です。

海を望む絶景！地元の人が手作りした「憩いの場」とは

さらなる穴場を求め、海岸の飲食店へ。人気かき氷店「かき氷かわぐち」のご主人が教えてくれたのは…。

（かき氷かわぐち・ご主人）
「地元の人の憩いの場があって、地元の人が自分たちの休憩所をつくった。写真を寄せ集めて飾ってある。」

地元の方が手作りした憩いの場所を探していると、海の方から戻ってくる男性に遭遇。憩いの場所へ連れて行ってもらいました。海が見える、風通しのいい場所です。

（男性）
「（Q写真があると聞いたが？）ここに貼ってあったけど片付けた」

地元の写真好きの人の作品を飾っていましたが、海風で飛ばされることが増え、撤去したそうです。この場所は約20年前から作られ、ベンチやテーブルなどが、少しずつ増設されているのだとか。

（地元の人）
「（Qここはなぜつくられた？）ここで海を見るため。一番最初は、このベンチを作って、一つだけ。そしたらだんだんみんなが集まってきて、（ベンチやテーブルを増やしたら）サーファーや釣り人もいっぱい集まってきて、みんなの憩いの場所なの」

地元の人のみぞ知る、超穴場スポットを見つけることができました。今年の夏はぜひ、愛知県田原市のおいしいグルメと、憩いの場に癒されてみては？

CBCテレビ「チャント！」8月11日放送より