手書きとデータのハイブリット!プロ野球の実況用資料はどう作る?スポーツアナのお仕事トークは必見!

CBCアナウンサー公式チャンネル「みてちょてれび」で、スポーツアナウンサーの榊原悠介アナ、光山雄一朗アナ、佐藤楠大アナの3人がお仕事トーク。テーマは「スポーツアナが実況でどんな準備をしているのか?」。普段聞くことができないスポーツアナの仕事風景をぜひご覧ください。
先輩たちの実況資料を拝見

この撮影の前日、スポーツアナとして初のヒーローインタビューを行った佐藤アナ。最後まで勝敗の分からない接戦だったため、誰をインタビューすることになるのか、緊張しっぱなしだったのだとか。
次なるチャレンジは試合の実況。そこで、榊原アナ&光山アナに実況資料の作り方や準備の方法などを伝授してもらうことに。
先輩2人は、それぞれの実況資料を持参。内容は人によって千差万別で、手書きの人も多いそうです。2人の資料を見ると、基本情報は印刷で、変わっていく数字などは手書きで書き込んでいます。
光山アナの資料は、左側にドラゴンズの投手陣のデータ、右側に対戦相手の野手陣のデータが見開きで分かるようになっています。資料を裏返すと、攻守が代わったデータに。
榊原アナの資料は、左側にドラゴンズの予想スタメン、右側が控えの選手データ。右側の一角に対戦相手の先発ピッチャーのデータが書かれています。さらに、もう1枚、両チームのピッチャーのデータが見開きで書かれたものも。
光山アナが「実況席は狭くて、左に解説者の方、右にスコアを付ける方がいる。結構窮屈な状況なので、資料は1枚にしたい」と驚くと、榊原アナは「大変です。攻守がかわって、資料を入れ替え忘れることもある」と明かします。

互いのデータの書き方について熱く語り合う2人に、佐藤アナは「私に実況の資料について教えていただく動画のはずなんですけど!」と抗議します。
佐藤アナは「各アナが独自でやりやすい形を探してこうなったのか、はじめに教わった人のやり方を踏襲しているのか気になります」と質問。榊原アナの資料は、宮部和裕アナから教わったものがベースとのこと。光山アナは、榊原アナが宮部アナに伝授してもらった内容を教えてもらったのだとか。
完成までにかかった時間は半年間!榊原アナの秘蔵データを公開

次に榊原アナが、エクセルで作成した自慢のデータを紹介。背番号を入力すると、選手名、年齢、ドラフト順位、入団年などの経歴が出てきます。試合日を変えると、その時点での年齢も変わります。2024年のオフの半年間でコツコツと取り組み、全球団の分を作ったのだとか。
「前日までの準備が楽になった」という榊原アナは、「全国のスポーツアナが使えるので、焼肉1回分でお譲りします。パ・リーグもあります」と呼びかけます。球種などシーズン中にも変わるデータは、まめにアップデートしているそうです。
榊原アナに「実況デビューの際は、このデータを全部あげます」と言われた佐藤アナは「ありがたいです!」と感動。光山アナも「同期だけど本当に尊敬している」と称えます。
記者同士の情報交換で最新情報をゲット!

佐藤アナは現在、両リーグの週6日分の資料をつけています。榊原アナからもらったデータを使いながら作っているものの、6試合分で40~45分(1試合7~8分)くらいはかかってしまうのだとか。ちなみに榊原アナは1試合3分半、光山アナは4~5分くらいで作れるとのこと。
改めて2人の資料をじっくりと見た佐藤アナは「これが受け継がれるのが嬉しい」と感謝します。さらに「達成間近の記録などをパッと言えるのは、どういう調べ方をしているのか」と質問。榊原アナは「日々の情報収集」、光山アナは「記者の人としゃべっているうちに自然と(話題になる)」と解答。記者さんとの日々の情報交換も重要なようです。
撮影は終了したものの、同期2人のトークは止まりません。テレビとラジオの実況の違いなどを語り合う先輩2人に、佐藤アナも興味津々で耳を傾けていました。
CBCテレビYouTube「みてちょてれび」配信より