出産費用の無償化、保険適用に賛成?反対?

2026年度を目途に標準的な出産費用の自己負担無償化に向けた具体的な制度設計を進めると、厚生労働省が有識者検討会で取りまとめました。少子化対策の一環として出産費用の保険適用などの案もありますが、課題が孕んでいます。5月15日の『CBCラジオ #プラス!』では、永岡歩アナウンサーと山本衿奈がこの話題について意見を交わしました。
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全国の正常分娩の平均出産費用は2024年度上半期に51万8000円程度。10年で9万円近く上がっています。
出産育児一時金が42万円から50万円に上がってはいるものの、それに追いつくように出産費用が上昇してしまう「いたちごっこ」の状況です。
一児の父である永岡も、娘の出産費用は一時金では賄えませんでした。
産院の選ぶ基準は家からの距離や信頼性などであり、あくまでも値段では見ないと言及しつつ、出産費用の無償化は「こどもを出産する中でのひとつの弊害は減っていくのかなというところはあります」と期待します。
保険適用にすると病院が困る?
出産費用は医療機関が自由に設定することが可能です。
お祝い膳やエステなどのサービスを入院料に計上する病院もあります。
これらを保険適用にすれば一律の診療報酬になるため、いたちごっこ状態に歯止めがかけられるかもしれません。
しかし産科側からすると、保険適用は経営面での不安要素になります。
一定金額にすれば都市部では採算割れする病院も出てくるようです。
出産費用の無償化か、保険適用で自己負担をなくすか…慎重な判断が求められます。
当事者語る、無痛分娩の難しさ
山本が気になったのは、無痛分娩は無償化の対象ではないということ。
無痛分娩を選んだ知人が多いそうで、これから無痛分娩で出産する人が増えるのではないかと感じたそうです。
厚生労働省は無痛分娩に関しては稀に血圧低下、頭痛などの副作用のリスクもあるため、希望する妊婦が安全な無痛分娩を選択できる環境整備を進めていきたいとのことです。
永岡の妻は無痛分娩を希望していましたが、思わぬハプニングがあったとか。
分娩当日、陣痛が来たため病院へ行ったものの、まだ赤ちゃんが子宮口へ降りてきていないため帰宅を促されました。
永岡「『耐えられんほど痛いです!』『いや、降りてきたらもっと耐えられんほど痛いです』みたいになって」
翌日、陣痛の痛みに耐えられず病院へ行くと赤ちゃんも降りてきていたため出産することに。いよいよ無痛分娩が始まるかと思いきや、先生からこんなひと言が。
「ここまで降りてたらもう無痛分娩の必要ない!」
前日のあのタイミングだと早過ぎるし、当日のタイミングだと遅過ぎる。結果、通常分娩となったそうです。
無痛分娩の難しさは一様ではありません。
お金出しても豪華に産婦を労いたい
出産費用の内訳は明細で受け取れるものの、見てもよくわからないのが正直なところ。
だからこそ永岡は一律での無償化に賛成の立場で「バラつきがあるというものに関しては平等という意味でいいのかな」と話しました。
一方で「多少費用を自己負担してでも、豪華に出産を迎えるのもいいのでは?」とも言及。
山本「労いの気持ちとか、旦那さんからしたらありますからね」
永岡「こっちは何もできないからなあ。ありがとうしか言えないから」
一方で「帰ってきてからお前がやるんだよ」と誰かの声を苦笑いで代弁した永岡でした。
(ランチョンマット先輩)
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