かけ湯だけ?それとも洗ってから?CBC松本道弥アナが入浴マナーを深掘り
次世代の人気アナを目指す若手アナウンサーたちがしのぎを削る、のびのびトーク番組CBCラジオ『アナののびしろ』。1月31日放送は佐藤楠大アナウンサーと松本道弥アナウンサーが担当。松本のトークコーナーでは、温泉での「かけ湯が先 vs ボディソープが先」という永遠のテーマについて掘り下げました。
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確かに温泉に行くと、かけ湯だけしてすぐ入る人と、シャワーを浴びて身体を洗ってから入る人がいます。
佐藤の入浴スタイルはこうです。浴室に入ると、かけ湯場は素通りしてシャワーエリアへ直行。頭から身体まで全て洗い、洗顔まで済ませてから湯船に向かいます。
露天風呂がある場合は、室内の浴槽から始めて、露天風呂、そしてサウナという順序で入ることにしているそうです。
サウナ後は以前は身体を流すだけでしたが、同期から「汗をかいているんだから、もう1回シャンプーとボディソープを使って洗った方がいい」というアドバイスを受け、2回洗いに切り替えました。
社内調査で判明!みんなの入浴法
松本が社内で調査したところ、さらに独自の入浴法を実践している人がいました。
「銭湯で入浴前と後にシャンプー、ボディーソープ、リンスを全部して、家に帰ってからもう1回全部やる」という徹底した3回洗いの人。
また「全身を洗って、リンスだけせずにお風呂に入り、サウナに入って、その後でリンスも含めて全部洗う」というスタイルの人もいます。
松本自身は「先に全身洗ってからお風呂やサウナなどに入り、最後は軽くシャワーを浴びて出る」というシンプルなスタイルです。
松本は本来のマナーを探るため、愛知県温泉協会の加藤さんに正しいお風呂の入り方について電話取材を実施しました。
温泉協会に聞く"正解"とは
加藤さんによると、「前提として、全身をしっかり洗ってからお風呂に入ってもらうのが一番いい」としながらも、実際にはかけ湯だけで入る人が多いため「ダメ」とは言いづらいとのことでした。
また、かけ湯には単に汚れを流す以外にも、安全にお風呂に入るという意味があります。なぜなら、いきなり熱い湯に浸かることでヒートショックを起こす危険があり、身体を徐々に熱に慣らす必要があるからです。
愛知県温泉協会では、「温泉に入る前にかけ湯、または身体を洗ってから入ってください」という入浴マナーを出しています。
つまり「かけ湯か、身体をボディソープでしっかり洗ってからか」という結論は出ず、「最低限、かけ湯はしましょう」ということでした。
広がる"かけ湯文化"の理由
大衆浴場文化のない国からの観光客は、日本人の入浴スタイルを見て真似をすることが多く、かけ湯をする人が増えているといいます。
加藤さんによると、かけ湯だけでお風呂に入る日本人が多い理由は、それが文化として定着しているためとのことでした。
普段は身体を洗ってから入る派の佐藤も、自宅では「とにかく早く入りたい」という気持ちから、かけ湯だけでお風呂に入るそうです。
佐藤「特に冬は寒いから、1回バーッと流して、すぐ湯船に浸かって温まりたいっていう気持ち先行で。ゆっくり浸かればいいし、最後に洗えばいいかなという思い。家だし気を使わないっていうのが大きいですかね、周りの人がいないから」
育った環境で異なる入浴習慣
「かけ湯をしてからお風呂につかる」という入浴方法は、親や先代から教えられた文化として定着してきたといいます。
佐藤「ちゃんと汚れを落としてから入りなさいよという意味で、かけ湯をしなさいって言われてました」
松本「じゃあ、入浴文化の中で育った人間ですよ」
佐藤「はい。かけ湯"先"文化(笑)」
松本「僕はそうじゃなかったんですけど」
松本は佐藤とは対照的に「基本シャワー文化」の家庭で育ちました。親もシャワーで済ませることが多く、かけ湯どころかお湯につかる習慣自体がなかったといいます。
変わりゆく入浴文化
入浴文化は、時代とともに変化していることも見逃せません。
以前は「タトゥー禁止」の場所が多かったものの、おしゃれや宗教上の理由でタトゥーを入れている外国人観光客の増加に伴い、愛知県を含めた全国の入浴施設でタトゥーOKの場所が増えているそうです。
松本「なので、全身を洗ってからお風呂に入る人が増えていけば、20年後、30年後、将来的にはそれがルール、マナーになっているかもしれない」
佐藤「文化を作れるタイミングに今いるってわけですね」
松本「私たちは入浴文化の創造者になりうるものなんですよ」
佐藤「入る前にめっちゃ身体洗おう」
松本「皆さんも洗ってから、お風呂に入っていただきたいなと」
時代とともに変化する入浴文化。"身体を洗ってから入浴"という新しいマナー作りに意欲を見せるふたりでした。
(minto)