今だけお値打ち!サンマがこの後不漁に?
秋の味覚の代表格であるサンマ。近年は不漁が続き高級魚とも言われていましたが、今年は豊漁で手頃な価格で食べることができるといいます。しかしこれも今だけなんだとか。10月17日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、永岡歩アナウンサーとつボイノリオが朝日新聞の記事を基に、サンマについて盛り上がりました。
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現在サンマは豊漁です。9月25日の時点で955.1トンの水揚げを記録し、1000トンの大台に迫る久々の水揚げとなりました。
これは9月単体で見ても昨年の1.6倍の記録です。
この豊漁に伴い、例年に比べて値下げされる形で市場に出回っています。
気になるお値段は1匹200円ほど。
さらにお手頃価格なだけではなく、去年よりも脂が乗っていて太くなっているということです。
結局今年も水揚げは少ない予想
しかしこの好調も今だけ。今後雲行きが怪しいそうです。
その理由は潮。
サンマは冷たい親潮に乗って日本の沿岸近くにやってきます。南から暖かい黒潮が通常よりも北上して、サンマが日本の沿岸に近寄りにくい状況になってしまっているのです。
事前の調査で、この後のサンマは身体が小さく分布量もかなり少ないとわかっています。そのため10月以降のサンマは小さめで、水揚げ量も減っていく見通しです。
つまり、9月に豊漁のち10月で不漁。総じて今年のサンマの水揚げ量は例年に比べて少なくなりそうだということです。
お値打ちに脂が乗った美味しいサンマが食べられるのは今だけ。
早めに秋をいただきたいところです。
サンマで人生を描く映画
つボイは先日、小津安二郎作の映画『秋刀魚の味』(1962年)を観たそうです。
サンマの存在感をテーマにしながら人生を描く作品で、金持ち階級ではない庶民の人生の味わいがまさにサンマのようだと感じとれます。
つボイ「(サンマの)背中の方の身もおいしいですし、はらわたのほろ苦さ、小骨がちょこっと痛いよなとか…あのサンマのああいう味がね、人生の中ですっと裏打ちされて、ぱっと描かれているというね」
つボイの印象に残ったシーンは同窓会です。
同窓会で出された料理のサンマと高級魚のハモを画面の中で対比させながら進む物語に、人生とサンマというテーマをひしひしと感じたようでした。
古典落語にもサンマ
サンマがテーマの作品で永岡があげたのが古典落語の『目黒のさんま』です。
殿様が空腹のあまり、目黒で食べた下魚のサンマを焼いただけものがあまりの美味しさで忘れられず、屋敷に戻ってからサンマを用意させたところ、魚河岸から取り寄せたサンマを脂抜きし小骨も抜き、変わり果てたものが提供され、食べた殿様が「サンマは目黒に限る」と滑稽な一言を言う物語。
つボイ「手をかければかけるほど普通は美味しくなるけど、ばーんと焼いてばーんて焼くのも良いと言うのもサンマだなと」
永岡「手を加えるサンマもおいしいけれども、ただやっぱりうまいのは、炭火でぱっと炙って焦げ目がついたくらいでそのままいただくっていうのが美味い」
古くからサンマを扱った作品があるように、サンマは庶民的なものとして人々に食べられています。
サンマのように素材そのままでも美味しく、人々に寄り添っているラジオ。
永岡「そういう意味では、ラジオっていうのはサンマに近いかもしれないですね」
つボイ「僕はハモのつもりでやってる」
永岡「(笑)」
あなたはどっち派?
(ランチョンマット先輩)