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とんかつに柿?道の駅「半布里の郷 とみか」で見つけた調味料「柿びしお」

とんかつに柿?道の駅「半布里の郷 とみか」で見つけた調味料「柿びしお」

毎週金曜日のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、西村俊二アナウンサーがおすすめの道の駅を紹介しています。10月4日の放送で紹介したのは、岐阜県富加町の「半布里の郷 とみか」です。古くからの歴史が残るというこの街で西村アナが見つけたのは、岐阜の名産フルーツを使った意外な調味料でした。パーソナリティの安藤渚七もびっくりの、その調味料とは一体どんなものなのでしょうか。

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飛鳥時代から人が住んでいた土地

岐阜県加茂郡富加町にある「半布里の郷 とみか」は、国道418号線沿いに構えるややこじんまりとしたサイズ感の道の駅です。

「半布里(はにゅうり)」とは、このあたりの地域のかつての地名なのだそうです。

奈良県の正倉院に保存されている「御野国加毛郡 半布里戸籍(みのこくかもぐん はにゅうりこせき)」は、西暦702年(大宝二年)に作成された日本に現存する最古の戸籍です。
その半布里戸籍が富加町地域のものであるとされているので、このあたりのことを「半布里」と呼んでいたのではないかと言われているとのこと。

戸籍が残っていたということは、約1300年前の飛鳥時代から、この土地には人が住み、家や畑を作り、戸籍を用いて集団生活をしていたということです。

そんな場所にある道の駅「半布里の郷 とみか」は、建物の風合いもどこかその頃の時代を想起させる造り。
土壁風の壁に赤みがかったレンガ色をした屋根は、まるで飛鳥時代の古墳を見つけたかのような、そんな感覚になる道の駅です。

見たことのない調味料を発見

この「半布里の郷 とみか」で珍しい調味料を見つけたという西村アナ。
その名も「柿びしお」。

産直広場には、実り豊かな土地で採れた種類豊富な地場産品が並びます。
そこには特産の柿などを使用した加工品も多数販売されており、「柿びしお」も柿の加工品のひとつです。

商品のポップにはこの様に書かれていたようです。

「ご飯にも合う、とんかつにも合う、チーズにも合う。柿のうまみを生かして作りました」

安藤「えっ柿が?なんかちょっとイメージできない」

商品を作っている「社会福祉法人いぶき福祉会第二いぶき」に、詳しい話を伺ったという西村アナ。

「柿びしお」の「びしお」とは、醤(ひしお)と呼ばれる日本古来の発酵調味料のことだそうで、豆麹や麦麹を醤油に漬けて発酵させたもので、醬油や味噌のルーツとも言われています。
その醤に似ていることから、「柿びしお」と名付けられたようです。

この商品は、日本の現在の食文化を未来へ、世界へ広げるための活動をしている「日本食文化会議」とのコラボ商品なのだとか。
規格外のサイズであったり傷が付いたりして売れない柿を活用して何か作れないか、と思案していたところに生まれた商品なのだそうです。

お味はいかに?

実際に食べてみたと言う西村アナ。
瓶のふたを開けると、中には米麹のようなプチプチとしたものが入っているとのこと。
色は柿を思わせる明るい茶色ですが、柿の香りは感じないとか。
香り、味ともに、柿が前面に主張しているわけではないようです。

次はご飯に乗せて食べてみたところ、上品な甘さと麹の風味がマッチしつつ、どことなくフレッシュさも感じてとても美味しかったそうです。「ご飯に合う」は事実のようです。

さらにクリームチーズに混ぜてバケットに乗せて食べてみるのもおすすめとか。
麹やほかの食材の風味を柿が引き立てていることで、奥深い中にも旨味と甘みがたっぷり感じられる味わいになっているようです。

柿は洋食などでも隠し味的な要素として使われることがあります。控えめなところが、調味料としてご飯のおともにもなれるポテンシャルを発揮させる所以なのかもしれません。

西村「僕みたいなところありますよね!」

安藤「どこがやねん(笑)」

柿びしおはネットでお取り寄せもできるようです。
料理のジャンルを問わない万能調味料、ぜひ一度味わってみたいですね。
(吉村)
 

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