地下で入浴に集中できる?北海道登別温泉の「夢元さぎり湯」
毎週木曜日のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、温泉好きの高田寛之アナウンサーが全国のおすすめ温泉を紹介しています。6月13日の放送では、北海道・登別温泉の日帰り入浴施設「夢元さぎり湯」の大宮さんに聞きました。話を聞いているだけで行きたくなってくると言う高田。一体どんな温泉?
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高田「登別温泉は大きな旅館、ホテルがいっぱい建ってました。あの光景だけでも圧巻ですよね」
大宮「狭い地域に密集していて、商店街さんも含めて良い町並みだと思います」
さぎり湯が誕生したのは昭和36年(1961年)のこと。現在とは別の場所で開業したそうですが、当時は温泉で働いている従業員のための内湯という形態だったそうです。
知る人ぞ知る形で愛好されていたのが、平成8年(1996年)、現在の商店街のメインストリートである極楽通りに移転したそうです。
地下で湯に集中できる?
高田が「夢元さぎり湯」に足を運んだのは数年前のことで、地下にある風呂が印象に残っているとか。
高田「何がいいかと言うと、地下にありますから眺望がないので、100パーセント湯に集中できるんですよ」
さぎり湯の泉質は硫黄泉と明礬泉の2種類。
硫黄泉には他のホテルや入浴施設でも入れますが、明礬泉があるのはさぎり湯だけとのこと。
大宮さん「明礬泉は非常に匂いも肌触りも素晴らしくて、地獄谷の薬師如来堂という由緒あるお堂の下から湧いてます」
眼病が治った伝承
明礬泉は文久元年(1861年)、南部藩の家臣が硫黄を採掘中に発見したとされており、目を洗ったところ眼病が治ったと言われています。
明礬泉は目薬にも使われているホウ酸が多い泉質で、目薬の元祖的な湯として現在に受け継がれているそうです。
大宮さん「源泉から汲んで来た温泉を、加水をしないで温度を下げる装置がありますので、硫黄泉もミョウバン泉も、お客様のお肌に最適だと思われる温度に落として、ご提供させていただいています」
温度も変えず水も混ぜず、なおつ塩素消毒もなしのかけ流しです。
肌に程よい刺激
お湯のPhは2.2~2.3。西日本にはあまりない泉質で、酸が強めなのが特徴です。
大宮さん「北海道、東北は酸性系の温泉が多いですし、酸性度が強いと言ってもそんなに肌にピリピリすることもなく快適だと思われます」
高田「聞いてるだけで行きたくなってきますね」
登別温泉へは車で札幌から1時間40分、新千歳空港からだと1時間ほどとアクセスの良さも魅力。
温泉街の「第一湯」として、ぜひ足を運んでみたいものです。
(尾関)