「あの大泉洋はいない」新井美羽が語った『ディア・ファミリー』撮影裏話
6月9日放送のCBCラジオでは『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』は、14日から全国公開される映画『ディア・ファミリー』(監督: 月川翔/主演:大泉洋)出演の新井美羽さんのインタビューを放送しました。愛知県の家族の実話を元にした映画です。
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子役から10年以上のキャリアですが、まだ17歳の荒井さん。インタビュー収録の段階では高校の試験が終わったばかりでした。
新井「昨日終わりました。もうスッキリです」
小堀「しょっちゅう映画とかドラマの台本を覚えるから、テストは平気でしょう?」
新井「台本覚えることが活かされなくて。でも短期記憶は得意ですね。テストの10分前とかにバーッて入れるのは得意です(笑)」
前向きな家族の物語
荒井さんが出演する映画『ディア・ファミリー』は、愛知県春日井市の小さな町工場を舞台にした実話に基づいた作品。熱血お父さんを大泉洋さんが演じる家族愛の映画です。
坪井宣政(大泉洋)の3人の娘の次女・佳美(演:福本莉子)は心臓がよくありません。父親は、今の医学では何ともならないなら俺が作ると、人工心臓製作に挑戦します。
前向きな妻・陽子を菅野美穂さんが、長女・奈美を川栄李奈さんが、そして三姉妹の末っ子・寿美を演じるのが新井さん。
寿美は、重くなりがちなところを明るくする役だとか。
小堀「人工心臓は無理だったんですけど、今も実際に使われてて、心臓に詰まってるところに通していくカテーテルを町工場のおじさんが膨大な参考書を見ながらやっちゃうのね」
新井「びっくりですね」
それぞれの個性でひとつの家族
末っ子の寿美を演じるにあたり、新井さんはモデルとなった人に会ったそうです。実話の映画化で、実際のモデルと会うのは初めてだったそうです。
新井「ご本人がご覧になるので、緊張と不安があったんですけど、本当におおらかで明るい方でした。『好きなようにやっていただいて大丈夫です』って言われたので、何の不安もなく撮影することができました」
新井さん演じる寿美は天真爛漫で明るいキャラクター。
映画内では、「お姉ちゃん、あれ貸して」と寿美が佳美に言うと、「あんたいつも返さないから」などの日常のやりとりがあるんだとか。
新井「(ご本人から)『佳美お姉ちゃんも、そういうふうに扱ってくれたから助かった部分もあった』って聞きました。寿美ちゃんの存在も家族と佳美お姉ちゃんにとって大切だったんだなって思いながら演じました」
自分の知らない思い出話
役作りの緊張が解けると、今度は撮影へ臨む緊張が。
しかし現場では、そんなことを忘れるほど「家族」が出来上がっていたそうです。
実は新井さんたちが撮影に入る前に、子役の皆さんによる三姉妹の幼少期の撮影が完了していたそうです。
新井「だから私たちの小っちゃい頃の話をしているかのように、昨日はこんなことを撮影して、寿美ちゃんはこんなだったよ、と最初っから私たちの思い出話から始まったんです」
もちろん「家族」とは休憩時間のご飯も一緒に食べたそうです。
新井「私が名古屋でひとりだったので、ご飯食べてる?とか本当の家族のように心配してくれました」
あの大泉洋はいなくなった
撮影現場では大泉さんと菅野さんの差し入れ合戦がすごかったとのこと。
新井「お菓子バイキングのように、たくさん差し入れしてくださいました。今日は何かな?って毎日楽しみでした」
大泉さんのことも気になった小堀。普段は陽気で、どこまでが冗談か分からないイメージですが、本作では徹底的に熱いキャラクターで、泣きの演技もすごかったそうです。
新井「休憩中は私が想像していた大泉さんの姿でした。でも病室のシーンを拝見したんですが、そこには普段泣かないお父さんが泣いてて、あの大泉さんはいないんです。すごく勉強になりました」
ぜひ映画館へ
この映画は家族の物語と同時に、現在も世界各国で使用され世界で17万人の命を救っている医療器具、カテーテルの誕生秘話にもなっています。
最後に、新井さんからメッセージ。
荒井「こんなことが日本で起きてたんだという驚きと、娘と家族のために動けるお父さんの偉大さ、家族の強さにすごく心を打たれたので、そんなところをみなさんにも感じていただけたらなと思います」
小堀「心臓が弱ってくる年齢なので、これがあれば大丈夫だと心強くなりました(笑)」
現在73歳の小堀勝啓も、カテーテルの誕生秘話に胸を打たれたようです。
(尾関)