公園にある風変わりな遊具 子どもが遊ぶ遊具に仕掛けられた工夫とは?
公園で見かける子ども向けの遊具。ブランコや滑り台など、変わらぬものもありますが、近年増えてきた不思議な形のものも。お母さん、お父さんたちの間で「エビフライ?」「イモムシ?」と、議論になった黄色い遊具。調べてみたら、子どもの想像力を育む仕掛けがありました! CBCテレビ「チャント!」4月6日放送から
エビフライ?イモムシ?意外な答えは!
名古屋市内の公園を調査すると、定番のすべり台と共に、小さなお子さんが自分で揺らして遊ぶかわいらしいロッキング遊具が、各地にありました。黄色い衣に赤いしっぽのエビフライと言われたら、確かにそう見えます。何に見えるか子どもたちに聞くと、エビフライ、エビ天と答える子が多いですが、中にはリボンをついたイモムシという意見も。このデザインは、エビフライなのか、イモムシなのか?名古屋市内の公園遊具の維持管理をしている緑政土木局の緑地維持課に聞いてみました。
同課の担当によると、名古屋市内には公園が約1400か所あるそうですが、エビフライにそっくりな遊具は、約100か所に設置しているとのこと。しかし、このデザインは、似ているけれど、エビフライではないそうです!
遊具を作っているのは、東京のメーカー「コトブキ」。2003年の発売当時の開発責任者だった上野山直樹さんにお話しを伺いました。上野山さんの答えは「『ハニー』という商品で、ミツバチをイメージして作った遊具です」。エビフライでもイモムシでもなく、ミツバチがモチーフでした!
上野山さんによると、従来の遊具は、パンダやコアラ、オートバイ、消防車など、具体的な形のものが多かったそうです。リアルな形ではなく、もう少し抽象的な形にすることで、子どもたちが自由に想像しながら遊べる遊具を目指したとのこと。
ハニーの仲間には、カブトムシの紺色をイメージした「ビー」、チョウチョのピンク色をイメージした「ハッピー」、バッタの緑色をイメージした「ホッパー」などの種類があります。これまでにない斬新な色と形が評価され、2003年にグッドデザイン賞を受賞しました。
ハニーは、1万世帯あたりの割合で比べると、全国の中でも名古屋からの注文が多いとのこと。上野山さんは「エビフライエリアに大繁殖中ですね。エビフライと言ってもらっても、大いに結構。子どもたちに楽しくワクワクして遊んでもらえれば」と笑顔でした。
『チャント!』は、CBCテレビで毎週月~金曜日の夕方15:49 - 19:00に放送されている東海3県向けの夕方ワイドニュース・情報番組です。