大正の日用品から令和のマスクまで…家に眠る品々「捨てるには勿体ない」山あいにひっそり佇む資料館 展示がスゴすぎた
20日午後、CBCテレビ『ちょい足し』に、お笑い芸人・スギちゃんが出演。岐阜県の山あいで地元のお年寄りがひっそりと運営していた資料館を発見し、その展示品のチョイスにワイルドさを忘れて感心する一幕がありました。
スギちゃんは番組内の企画で、岐阜県揖斐川町の揖斐駅から出ているバス路線の終点「美束」へ。そこから先の奥地を旅のエリアとして『ちょい足し』することで、テレビなどで紹介されていない魅力的なスポットが見つかるかどうかを検証しました。
まずバス停近くの家にお邪魔し、地元の“鎌倉踊り”の衣装を試着させてもらうと、そのままお借りして旅を進めることにしたスギちゃん。山あいの道を歩いていたところ、軽トラで何やら作業をしているお年寄りの男性を発見。お名前は仲野さんと言い、野菜の整理をしているところでした。話を聞いていると、近くのフェンスに気になる文字が…。
「『自由に出入りしてください』って書いてあるんですけど、どういう事ですか?」スギちゃんが尋ねると、仲野さんは「自分の家にあった古い物を休憩小屋で展示したれと思って」と答え、案内していただけることに。
フェンスの奥へと進み、坂道を上っていくとパッと視界が開け、斜面に畑が広がる里山の景色が。「素敵な風景!すげぇいい、天国だ!」思わずスギちゃんもテンションが上がります。
その風景を見下ろすように建っていたのが『奈良谷の里 仲野館』(入館料:無料)。まさに小屋といった佇まいで、中に入ってみると、歴史が感じられる生活用品などが所狭しと並んでいました。
大正時代から仲野さん宅に眠る物や自分が使っていた物など、捨てるにはもったいない約230点を展示。藁で編まれた長靴から、いわゆる“ガラケー”まで。するとスギちゃん、「一番新しいやつは、あのマスクじゃないですか?」なんと、<令和2年、3年 コロナ流行>と黒のペンで書かれたマスクが壁に下げられていたのです。
「うん、それね。コロナが流行ったって事も、伝説になるから」と理由を説明する仲野さん。展示品に感心しきりのスギちゃんに向かって「よぅ来てくれた。家におっても退屈で退屈で(笑)。これから帰るとお腹もすくんじゃろうし、ちょっと食べてったらどう?」とまさかの食事のお誘い。
お言葉に甘え、仲野さんのお宅へお邪魔すると、「わし今日は嬉しかったし、昔からこの地方にある『からしそうめん』っていう独特な味のする料理があるんよ」と、郷土料理をご馳走してもらえることに。食べると涙が出ることから、この地域で冠婚葬祭のシメとして食べられてきたそうです。
奥さんがそうめんを茹でて冷やすと、取り出したのはチューブのねりからし。なんと丸々1本をどんぶりに入れ、そこへ醤油を足して混ぜていきます。
「分量間違ってませんか…薄めることなく、からしと醤油だけ?」スギちゃんが不安そうに見守る中、奥さんはそのからし醤油をそうめんが入ったボウルに注ぎ「これで、あえるだけ」。
そして、ついに完成した『からしそうめん』。そうめん、からし、醤油だけのシンプルな料理ですが、スギちゃんはそうめんを口に入れようとした瞬間、目をギュっと閉じ「辛さが目にくる(笑)これは相当ですね…」と言いつつ、箸で取ったいっぱいのそうめんを一気にすすります。
仲野さんがすぐさま「ワイルドだ!(笑)」とツッコみ、奥さんが大笑いする中、笑顔ながらも悶絶の表情となったスギちゃん。「くぅ~!ヤミツキになる味ですね」食べていると、次第に目に涙が…。評判通りの辛さでした。
最初は「辛くない」と言っていた仲野さんも涙を拭きながら「あぁ今日は良かった良かった!ええ一日やった(笑)」。その後も、からしが混ざりきっていなかったところを食べたスギちゃんが悲鳴を上げると、ご夫婦は大笑い。
バス停の終点からさらに奥地へ“ちょい足し旅”をしてみたら、とても素敵な出会いが待っていたのでした。
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(11月20日(土)午後5時放送 CBCテレビ『ちょい足し』より)