いつ、どんな目的で造られた?岐阜の山間部にあるつづら折りの道の謎に迫る

2024年4月2日(火)放送
いつ、どんな目的で造られた?岐阜の山間部にあるつづら折りの道の謎に迫る

ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回は、全国100万キロ以上の道を巡ってきた道マニア歴26年の鹿取茂雄さんが、岐阜県にある“謎の道”の解明に挑みます。

いつ、どんな目的で造られた?県道脇のつづら折りの道

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

鹿取さんと一緒に旅をするのは、プロギャルのMiyuna(みゆな)さん。2人が訪れたのは、岐阜県多治見市市之倉町(いちのくらちょう)。

(道マニア・鹿取茂雄さん)
「謎の道がある。その謎を解明したい」

鹿取さんが3年ほど前に見つけた謎の道は、JR古虎渓(ここけい)駅の近くを走る県道387号から分岐しており、Googleマップにも記されていません。その道の歴史や目的が分からず、道マニアの中でも謎だそう。今回はその解明に挑みます。

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

2人は県道387号の脇から謎の道へ。歩き進むと、川や岩がある山の中に、歩行者しか通れない幅の橋が2本。さらに、つづら折りの坂や隧道が存在。鹿取さん曰く、景色がいいので道マニアの間では「景色を楽しむ遊歩道ではないか?」と推測している人が多いそう。

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

隧道の入口は補修された形跡があり、中に入ると自動で灯るセンサーの照明まで施工されています。内側はコンクリートが吹き付けられ補強されているものの、中間あたりには素掘りのまま岩がむき出しになった部分も。

そして、隧道を抜けると道は直角に曲がり、再び県道387号に合流。一体いつ、どんな目的でこの道は造られたのか…?謎は深まるばかりです。

明治時代の隧道!?ついに道の謎が解明!

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

鹿取さんが以前訪れた時には、隧道の入口はむき出しで中もコンクリートで補強されておらず、センサーの照明も付いていなかったと言います。

(道マニア・鹿取茂雄さん)
「県道ができる前に使っていた旧道という考え方もあるが、この道は車が通れない。廃道でもない、現役の道。何のために存在しているのか知りたい」

昔の主要道路とは思えない道の形をしているため、旧道の可能性は低いと考える鹿取さん。現在も使っている人がいるのは間違いないと推測し、近くの集落で聞き込みすることに。公民館に立ち寄り、この地域で一番詳しいという地域振興会の会長さんに、お話を伺うことができました。

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

隧道には「三滝(みたき)トンネル」と名付けられており、1886年(明治19年)に竣工。200年以上前から、伝統工芸品である美濃焼(みのやき)を作り栄えてきた市之倉は、窯で焼く時に必要な松の木を隣の諏訪町から仕入れ、運搬にあの道が使われていたそう。負担を減らすため、急勾配にならないよう道をつづら折りにしたとも言われています。

また近年では、県道ができる1969年まではあの道しかなく、市之倉と他の地域を結ぶ重要な生活道路として使われていました。

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

「三滝トンネル」は2023年に安全対策で補修されましたが、道の歴史を少しでも感じられるようにと地域振興会の会長さんがかけ合い、一部だけ素掘りの場所を残したのだとか。

現在、ニュータウン「市之倉ハイランド」の住民が古虎渓駅へ行くため、「三滝トンネル」をショートカットできる道として使う時もあるとのことです。

4月2日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より

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