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熱中症「病院に行く」「救急車を呼ぶ」判断基準は?…専門医に学ぶ!“屋内”の「熱中症」対策

熱中症「病院に行く」「救急車を呼ぶ」判断基準は?…専門医に学ぶ!“屋内”の「熱中症」対策
CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは、一般社団法人 熱中症総合研究所 代表理事 医学博士 三宅康史先生です。

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今回のテーマは『〜経験者から学ぶ!〜熱中症対策2026“屋内”編』

2週連続の特別企画。深掘りするテーマは、この時期要注意の「熱中症」。昨年5〜9月にかけて、熱中症で救急搬送された人の数は全国で10万人超えと過去最多。日本気象協会は、今年の夏も厳しい暑さとなり、多くの地域で厳重警戒レベルになる可能性があるとしています。また、総務省消防庁の救急搬送数のデータによると、熱中症患者のうち約4割が住居内で発症しているそうです。そこで、1週目となる今回は“屋内”の熱中症対策について専門医に教えてもらいました。

熱中症の症状

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

熱中症は、臓器が熱による障害を受けることで「こむら返り」「ふらつき」「頭痛」「吐き気」「嘔吐」「大量発汗」などの症状が現れます。重症になると血液がドロドロになって血栓ができやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす危険性もあるそうです。

屋内の熱中症危険スポット(1)リビング

<屋内熱中症の原因「緊張からの解放」>
過去の調査によると、住居内で最も熱中症の発症が多い場所はリビングだそうです。熱中症の症状が現れる原因の1つが「緊張からの解放」。暑さによるダメージや疲労が回復しないまま徐々に溜まっていくことを「熱ストレス」と言います。連日の暑さなどで熱ストレスによる疲労が溜まっていると、家に帰って緊張から解放された時に熱中症の症状が出ることがあるのだとか。熱ストレスによる熱中症発症は、ダメージ量が大きく関係しており、発症は暑熱順化の程度、筋肉の多少、睡眠不足、疲労など様々な要因で変わるそうです。

<屋内熱中症の原因「エアコンの設定温度」>
エアコンの機種が古い、フィルターの掃除が不十分などで、設定温度まで冷やすことができないことがあります。また、部屋の中で「冷えやすい場所」と「冷えにくい場所」のムラが発生することも。すると、自分のいる場所がエアコン設定温度よりも高くなり、熱中症を発症することがあるそうです。

<屋内の熱中症予防ポイント>
大事なのは、温度計を置いて自分のいる場所の温度を管理すること。先生によると、湿度も測れる温度計がベスト。湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、身体に熱がこもって熱中症のリスクが上昇してしまうのだとか。熱中症を起こさない最低ラインは、温度28℃以下、湿度40〜60%。一番過ごしやすい28℃以下の温度を見つけて、設定温度を調節しましょう。エアコンで適切な温度と湿度にできれば、外出などで溜まった熱ストレスも軽減できるそうです。

<熱中症を引き起こすエアコンのトラブル>
温度の数値だけを見て、冷房と暖房の表示に気づかないと冷暖房の切り替えミスを起こしてしまうことがあるそうです。しかも、年を重ねると皮膚にある温度センサーが衰えるので、切り替えミスを起こしても暑さに気づきにくいのだとか。そのため、一人暮らしの高齢者などは家族などがチェックして、エアコンの効き具合も見る必要があるそうです。

<リビングでのエアコンの賢い使い方>
エアコンのフラップを水平にし、冷気を出すようにします。冷気は下に落ちてくるので、下に溜まった冷気をサーキュレーターなどで上げます。部屋の空気を攪拌することで温度のムラを解消し、節電にもつながるそうです。エアコンの風が寒く感じる場合は、シャツを羽織ったり靴下をはいたりして調整しましょう。

屋内の熱中症危険スポット(2)寝室

<眠っている間が要注意「夜間熱中症」>
夜間熱中症は、眠っている間に熱の影響を受け続け、翌朝に体調悪化に気づくそうです。

<屋内熱中症の原因「換気できず部屋の温度を下げられなかった」>
家の中で2番目に熱中症を発症しやすいのが寝室。夏でも寝るときはエアコンを使わないという人は多いそうです。しかし、夏場は最低気温が25℃以上の熱帯夜になることが多いので、風通しが悪いと窓を開けただけでは部屋の温度が下がらず、熱中症を引き起こしやすいそうです。

<寝室での賢い熱中症対策>
寝室は昼の間に温まっているので、就寝の1〜2時間ほど前からエアコンをつけておきましょう。そして、エアコンを朝まで稼働し、布団をかけて眠ると睡眠の質もよくなるとのこと。また、寝室のワンポイント対策として昼間はカーテンの端をL字に曲げ、窓を包み込むようにすると横から漏れる光と熱を遮断でき夜に寝室が暑くなることを防げるそうです。ぜひお試しください。

熱中症で「病院に行く」「救急車を呼ぶ」判断基準は?

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

<自分が熱中症になった場合の対処法>
自分が熱中症になった時は、誰かに声をかける、あるいはスマホを緊急連絡用として近くに置いておくことが大事だそうです。その上で「(1)水分・塩分の補給」「(2)身体を冷やす」「(3)身体を休める」を全て行います。3つの対処で回復しない場合、重度の熱中症や別の病気の可能性があるため、すぐに病院に行きましょう。

<周りの人が熱中症になった場合の対処法>
声をかけて意識がない場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

屋内の熱中症危険スポット(3)キッチン

<屋内熱中症の原因「火による熱+蒸発による湿度」>
キッチンは、コンロの火による熱や鍋からの湯気などが重なることで熱中症リスクが高まる危険スポット。過去に番組で行ったキッチンでお湯を沸かした実験では、沸騰後、約5分で室温は3度、湿度は11%上昇。熱中症のリスクが上がる数値にまで達しました。暑いキッチンで連続1時間以上作業をしていると極めて危険と言われていますが、10〜30分でもリスクは高いという認識を持っておくことが大事だそうです。

<熱中症リスクが一番高まるタイミングは「朝食作り」>
先生によると、キッチンでの熱中症リスクが一番高まるタイミングは「朝食作り」。就寝中、呼吸や汗で約500mLの水分を失っているため、朝は熱中症を引き起こしやすいのだとか。起床直後に朝ごはんを作る際は、コップ一杯の水を飲んでから行いましょう。

<キッチンでの賢い熱中症対策>
先生によると、調理方法や器具を工夫することで熱中症のリスクを下げることができるそうです。例えば、「火を使わずに電子レンジで調理する」「揚げ物は買ってくる」など。また、換気扇は必ず回し、リビングのエアコンの冷気を扇風機などでキッチンに送り込むのも有効だそうです。

屋内の熱中症危険スポット(4)トイレ

<屋内熱中症の注意点「個室のため発見が遅れ重症化」>
屋内で3番目に救急搬送者が多いのがトイレ。トイレは、熱中症になって吐き気や腹痛などで駆け込むことが多い場所。個室空間なので、倒れても家族などに気づかれず発見が遅れるケースが多いそうです。

<トイレの熱中症対策>
体調不良時は「家族に声をかけてからトイレに入る」「スマホを持って入る」など、トイレで倒れても周りの人に気づいてもらえたり、自分で助けを呼べたりするようにしておくことが大事だそうです。トイレに長時間いることは少なく、熱中症を発症するケースは稀ですが、窓があれば換気をして決して長居はしないようにしましょう。

(2026年7月5日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)

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