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めざせ!令和の浅尾、大島を!ドラ5加藤翼投手、ドラ6三好大倫外野手の素顔に迫る!

めざせ!令和の浅尾、大島を!ドラ5加藤翼投手、ドラ6三好大倫外野手の素顔に迫る!

【ドラゴンズを愛して半世紀!竹内茂喜の『野球のドテ煮』】CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)

来季はレギュラー争いの厳しさが増す!

「サンデードラゴンズ」(C)CBCテレビ

 2020年レギュラーシーズンの幕は閉じた。ドラゴンズは残念ながら優勝の座を奪い取ることはできなかったものの、2012年以来8年ぶりとなるAクラス入りとなる3位に食い込んだ。

投では奪三振、防御率の二冠に輝いた大野雄大投手、仲良く最優秀中継ぎ投手賞をモノにした祖父江大輔投手、福敬登投手、打では2年連続最多安打を放った大島洋平外野手と投打で4部門のタイトルを受賞。上位躍進への原動力となった。また今オフ最大の課題と目されていた大野投手のFA去就も早々と“残竜”を表明。ドラファンはほっと安堵の胸をなでおろすとともに、他には代え難い“大補強”に歓喜した。

「サンデードラゴンズ」より与田剛監督(C)CBCテレビ

ただAクラス入りだけで満足してはいけない。与田監督は来季勝負の3年目に向けて決意を語った。

与田監督『この2年間、とにかくじっくり我慢して戦力を見てきた。来年はもっと(レギュラー争いの)厳しさが増す。そういう戦いになると思います』

Aクラス入りという第一段階をクリア。優勝に向けて戦うためには若手起用も含め、新戦力の活躍がカギとなる。

与田監督『やっぱり結果を出していかないといけませんよね。来年はよりチャンスが出てくると思いますし、もっとベテランを脅かさないとウチのチームは強くならないと思うんで、はい』

現在、宮崎で開催されているフェニックスリーグ。鍛錬の秋を乗り越え、心技体すべてにおいて若竜たちは大きく育ってもらいたいと願うばかりだ。

 さて今週のサンドラはドラフト5位指名・加藤翼投手(帝京大可児高)、同6位指名・三好大倫外野手(JFE西日本)をスタジオに招き、彼らの素顔に迫った。

真っすぐの質にこだわって投げたい

「サンデードラゴンズ」より加藤翼投手(C)CBCテレビ

 まずは加藤翼投手。この日のゲストコメンテーターの赤星憲広さんはドラフト指名前、加藤の取材を行い、好素材ぶりを番組で語っていた。

『ボールの回転が結構いいので、バッターからすると速く感じるのではないかなと。想像以上。びっくりしてます』と絶賛。

 岐阜県下呂市出身、179センチ、76キロ、右投右打。甲子園は未出場ながら、最速153キロのストレートと4種類の変化球を操る本格派右腕。8月末に行われた甲子園でのプロ志望高校生合同練習会に参加し、自慢のストレートを披露。プロのスカウトから高評価を得た。

高校入学時より体重は15キロも増し、球速はなんと20キロもアップ。投げる姿はドラゴンズ黄金期には欠かせないセットアッパーであった浅尾拓也(現二軍投手コーチ)によく似ている。実は中学まで捕手だったという加藤。浅尾自身も捕手から投手に転向し、成功を収めただけに浅尾二世としての成長を夢想してしまう。

「サンデードラゴンズ」(C)CBCテレビ

そんな加藤投手に番組は恒例となっている10の質問をぶつけた。

・理想とする選手がいる…〇
(加藤談)小さい頃からの憧れである藤川球児投手(阪神)。真っすぐで押すピッチングができるよう頑張りたい。
・まだまだ球速はアップする…〇
(加藤談)目標とする数字は特にありませんが、まっすぐの質にこだわって投げていきたい。
・プロで対戦したい選手がいる…〇
(加藤談)柳田悠岐外野手(福岡ソフトバンク)。
・自分は先発向きだ…〇×
(加藤談)これから身体を作っていく中でチームが求める場所をがんばって投げたいと思っているので、どこでも行けるよう準備していきたい。
・将来はメジャーリーガーになりたい…×
・野球以外の特技がある…〇
(加藤談)幼少時から絵を描くことが好き。
・女の子には持てるほうだ…×
・几帳面な性格だ…〇
・歌には自信がある…〇×
(加藤談)自信はないですが歌は好きなので。
・まだ披露していないモノマネがある…〇

自信はないといいながら、米津玄師の『Lemon』をソラで歌った加藤。なんとも堂々した姿に赤星脱帽!見事な歌いっぷりから藤嶋健人投手を脅かす存在になりそうな雰囲気を感じたのは私だけだろうか(笑)。

目指すは大島外野手

「サンデードラゴンズ」より三好大倫外野手(C)CBCテレビ

ドラフト6位で指名された三好大倫外野手は、179センチ、82キロ、23歳。左投左打で俊足巧打が持ち味。高校時代、香川に“二刀流”でプロから注目を浴びる逸材として名を馳せ、三本松高のエースとして活躍。JFE西日本には2016年に投手として入ったが、1年後輩に昨年北海道日本ハムへドラ1入団した河野竜生投手にピッチャーとしての実力差を痛感し、社会人4年目となる2019年、外野手へ転向。それが転機となった。

今季野手転向2年目ながら、公式戦で打率3割3分3厘、出塁率は4割を超えるなど、非凡な野球センスを発揮。チームの4番を任されるまで成長を遂げた。持味は本人曰く、足と広角に打てるバッティング。同タイプの岡林勇希外野手とは一軍のレギュラーポジションを争う、良きライバルになってもらいたい。

「サンデードラゴンズ」(C)CBCテレビ

三好外野手にも加藤投手同様、10の質問をぶつけた。

・ドラゴンズに好きな選手がいる…〇
(三好談)三拍子揃った大島洋平外野手。ボクに似ているタイプというか、目指さなくてはいけない選手だと思っています。
・プロで対戦したい選手がいる…〇
(三好談)菅野智之投手(讀賣)です。球界を代表するピッチャーだと思うので是非対戦したいです。
・まだまだバッティングは進化する…〇
(三好談)確実性を高めることにより進化していかなければならないという気持ちでやっていきたい。
・足には自信がある…〇
(三好談)足自体には自信がありますが、まだ盗塁技術がないので、早く習得していきたいです。
・野球以外の特技がある…×
・「ピッチャー三好」にも対応できる…×
(三好談)もうピッチャーはいいですね(苦笑)。
・大好きな芸能人がいる…〇
(三好談)ゆきぽよ。自分が思っていることをガツガツ言う感じ、口に出せるところが好きです。
・女の子にはモテるほうだ…×
・意外とインドア派だ…×
・僕もモノマネは得意だ…〇

 質問の中にも話題として挙がった盗塁。早速放送前、赤星さんに質問する貪欲ぶりをみせたという三好外野手。その姿勢がいつか大輪の花を咲かせるはず。赤星さんは“(彼は)伸びると思いますよ”とリップサービス。どんな質問を?の問いには、“企業秘密です”としらばくれるお茶目ぶりも披露。今後番組内にて赤星・三好盗塁対談が是非実現して欲しいものだ。

「サンデードラゴンズ」(C)CBCテレビ

加藤投手には、プロで大成するための身体作りに励み、浅尾二世ではなく浅尾を超える大投手となってナゴヤドームのマウンドで熱投する姿を早く見たいものだ。そして三好外野手には、ゆきぽよではないが、自分の持っているモノすべてをガツガツ出していき、一年目から一軍首脳陣の目に留まる活躍を見せてもらいたい。そして来年の今頃、この二人を獲得して本当に良かったと思える、そんな成長ぶりを期待している。

がんばれ若竜たちよ!燃えよドラゴンズ!

(竹内茂喜)

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