「中日クラウンズで"勝つ準備は整った"」昨季賞金ランキング6位・木下稜介(33)に迫る!シーズン中に下した決断と好調の要因とは?

ツアー通算3勝の木下稜介。トッププロも中日クラウンズは特別な舞台だと感じている。
「僕にとってクラウンズは本当に特別で学生のころからもテレビで見てましたし、いつかやっぱり優勝したいのがクラウンズ」

昨シーズン、3年ぶりのツアー優勝を果たした木下。その要因はシーズン中に下した異例の決断だった。もともと木下の持ち球は少し左に曲がっていく「ドローボール」。それを逆の「フェードボール」に変えたのだ。そのワケを木下は次のように説明する。
「ドローボールは、飛距離は出るがスピン量が少ない。硬いグリーンになかなか対応できない。フェードに変えたことによって曲がり幅のコントロールできるようになったし縦距離のコントロールもしやすくなった」

去年の夏ごろから持ち球をフェードに変え始めていいプレーが続いてるという木下。1年間の獲得賞金は1億円目前に迫り、ランキング6位へと躍進。中日クラウンズで勝つ準備は整った。
「ドローヒッターからフェードヒッターになった僕がクラウンズでどこまでやれるのか非常に楽しみ。フェードヒッターにすれば勝てるかもと密かに思っている。」

◆木下 稜介(きのした・りょうすけ)
1991年7月16日生まれ 奈良県出身 174センチ 75キロ 大阪学院大学卒
2019年に“令和初”のアルバトロス達成 2021年賞金ランキング3位
全英オープンのときに見たミンウ・リー(オーストラリア)のショットに衝撃を受ける
持ち球のフェードボールへの変更は海外で戦うことも見据えて