加藤愛が行く!岐阜市加納の愛されフード『松屋のカツハヤシ』を調査! ありそうでなかった知る人ぞ知る人気ハヤシライス
その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている! その町で生まれ、根づく愛されフードを加藤愛が全力で調査します。今回は、『岐阜市加納』の『松屋のカツハヤシ』です。
「一度食べたらハマっちゃいますね」と味わう愛ちゃん
聞き込みによると、岐阜市加納界隈では『松屋』といえば“とんかつ屋さん”を思い浮かべるそう。『カツハヤシ』はカツカレーのハヤシライス版で、クセになる美味しさだとか。おじゃました『とんかつの松屋』は、加納地区で70年あまり続く老舗で、自慢のトンカツは岐阜県トップクラスのおいしさと評判。その他、数ある中で知る人ぞ知る人気料理が『カツハヤシ』です。大きな皿の半分を覆う巨大トンカツに、たっぷりのハヤシ。ありそうでなかった、斬新な逸品です。
愛ちゃんも「カツとハヤシライスって正直あまり想像できなかったけど、一度食べたらハマっちゃいますね」と味わいました。
味が濃い肩ロースのトンカツとコクとパンチがあるハヤシのマリアージュ
ハヤシの作り方は、具材のタマネギと豚肉を炒め、牛肉で作ったデミグラス風の特製ソース、豚の大腿骨と野菜を5時間じっくり煮込んだとんこつスープ、トマトケチャップ、そして、隠し味に焼きそば用のソースとカレーを少々入れ、軽く煮詰めて完成。
そして、これに合わせるトンカツの肉は、脂身と赤身のバランスがよい“豚肩ロース”の中でもよく動かす首に近い部分。やや硬めですが、肉の味が濃いため、あえて使うのだとか。この肉にフワフワのパン粉をまとわせたら、毎朝仕込む自家製のラードで揚げていきます。すると、外はサクッ!中はジューシーな仕上がりに。
「彼のポジション的には一番いい」を探る店主
『とんかつの松屋』は、終戦直後に創業。オムライス、焼きそば、親子丼、カレーライスなど、当時からお客さんのリクエストに応えて色々作っていたそう。そんな中「カツカレーができるのなら、ハヤシにもカツを入れて欲しい」という要望で『カツハヤシ』が誕生。しかし、25年ほど前のハヤシライスは、店主も「なんちゃってハヤシ」と言うくらい本来の味とは違い、カレーをベースにケチャップやソースでハヤシの色に近づけただけのものでした。それから、店主はよりおいしい味を提供するため“なんちゃってハヤシ”を改良し、さらにはトンカツとも合う味を作り出しました。そして『カツハヤシ』として独り立ちし、知る人ぞ知る愛されフードとして定着しました。
店主は「カツハヤシを月1回食べたくなるんだよね~ぐらいの感じが、彼(=カツハヤシ)のポジション的には一番いい」と愛を込めて語りました。
(CBCテレビ「チャント!」11月22日(金)放送より)