加藤愛アナが愛知県江南市の『嫁見餅』を調査!“幸せのお裾分け”もできる縁起物の愛され和菓子
その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている! その町で生まれ、根づく愛されフード。CBCの加藤愛アナウンサーが全力で調査します。今回は、愛知県髄一の“藤の花”の名所がある『江南市』の『嫁見餅(よめみもち)』です。
一本一本手作業で巻き付ける“餡そぼろ”がアクセント
聞き込みをすると、『嫁見餅』はあんこが入ったチュロスのような形をした細長い餅菓子で、結婚のあいさつに配る人もいるそう。毎年5月上旬まで開催される“藤まつり”の催しに関連しているとの情報もありました。販売しているのは、その名も『嫁見餅総本家』で、おじゃまするとショーケースに『嫁見餅』がズラリ! パッケージには花嫁のイラストが描かれています。
その中の和菓子は、確かにチュロスのような細長い形。表面には“餡そぼろ”という、あんこともち米を加工した“そぼろ状”のものが付けられています。その工程は繊細で、“まきす”の上に餡そぼろをふるい、そこにこし餡を入れて細長くした餅を置き、そぼろを潰さないように一本ずつ手作業で巻いているのです。加藤アナは、「餡そぼろが食感のアクセントになりますね。あんがほんのり甘くて周りの餡そぼろと良く合います」と味わいました。
市誕生で名物に! 伝統行事ゆかりの縁起菓子
『嫁見餅』は、1954年に江南市が誕生した際に考案された和菓子で、その歴史は今年で70年。市内にある曼陀羅寺でかつて旧正月に行われていたという、新婦がしゅうとめに伴われてお礼参りをする“嫁見まつり”が由来。「良いことは長く続きますように…と細長く、切って食べるのは“幸せのお裾分け”」と3代目が教えてくれました。
そして、あんこ・もち・餡そぼろと3重になっているのは、花嫁衣裳の襟重ねを表しているそう。色々な縁起を担いだ『嫁見餅』は、披露宴の引き出物や結婚のあいさつの手土産などに使われ、喜ばれているそうです。
“嫁見まつり”はその後、伝統行事を絶やさぬようにとイベントとして行われ、現在は、曼陀羅寺公園で行わる“藤まつり”に合わせて開催。今年は4月29日の予定です。加藤アナは「これからも変わらずこの土地の縁起菓子として愛されていくのだろうなと思いました」と、今回の愛されフードを締めました。
加藤愛アナのちょっと寄り道!
「愛されフード」『嫁見餅』を探している途中で、かわいいロゴマークと“55円”という値段にひかれて加藤アナが寄り道したのは、“しげちゃんのコロッケ”こと『藤田精肉店』。コロッケは、カレー・コーン・カボチャ・タマゴの4種類。オススメのカレーコロッケをいただいた加藤アナ、「おいしい! ホクホクで優しい感じのカレー風味」と揚げたてを頬張ります。創業は1962年。80歳を超えたしげ子さんが、注文のたびに揚げてくれるコロッケを楽しみに訪れるお客さんが多く、部活帰りの腹ペコ高校生に大人気だそうです!
(CBCテレビ「チャント!」4月18日(木)放送より)