相島一之【スジナシ】自爆寸前!謎の結末に鶴瓶「反省文出してまた出直してください(笑)」
【2008年3月16日放送】
今回のゲストは相島一之さん。三谷幸喜主催の東京サンシャインボーイズに所属していた頃は、よくエチュードをやっていたという相島だが、三谷からは「相島のエチュードは下手な作家が考えたようなエチュードだな」と言われていたという。鶴瓶とは今回が初対面。果たしてどんなスジナシが展開されるのだろうか?
セットは「病室」。相島板付き、鶴瓶フレームインで開始された。無言で窓外を見て佇む相島。その横顔は憂いを帯びたようにも見える。一方鶴瓶はノックをして入ってきた。無言で迎える相島。対する鶴瓶も無言。無言VS無言の睨み合いの末、二人は突然抱き合うという衝撃の展開へと発展していった。激しく抱き合う二人。何度も何度も抱き合う二人。アブノーマルな関係に見えるこの芝居は、旧知の仲を表現していた。そして何度目かの抱擁の後、鶴瓶がベッドに座り込み、この病室の人間が確定する。相島は友人の医者という設定に落ち着く。そして、鶴瓶は自分を“告知されていない重病人”という設定にし、相島に対して真実を教えてくれと頼む。
三谷の言葉は真実なのか?ここから奇妙な相島ワールドが展開されていく。相島は鶴瓶を励まそうとするのだが、出てくる台詞は正反対のものばかり。「大変らしいと聞いた」「言えないよ」トドメに大きなため息。鶴瓶を絶望の淵へと追い込んだのち、自分が医者であるにも関わらず西洋医学を否定し、東洋的かつ原始的な“おまじない”で鶴瓶の病を治すと宣言。突然鶴瓶の腹をさすり始め、「初恋の人の名前は?」などと意味不明な治療法が始まり、鶴瓶もこの自爆的行為に乗っかったところで、今回は幕引きとなった。
終演後少し落ち込んでる相島さんでした。
番組紹介

笑福亭鶴瓶とゲストがその日に知らされるセットの中で、台本(=スジ)ナシ・打合せナシ・NGナシのぶっつけ本番で“即興ドラマ”を演じるバラエティ番組「スジナシ」。1998年にCBCテレビで放送を開始し、2011年からは番組名を「鶴瓶のスジナシ」に。進行役にフリーアナウンサーの中井美穂さんが加わりました。その後、2014年に番組は終了し、現在は定期的に舞台公演が開かれています。
その魅力は、意外なストーリー展開や、想像を絶する結末など、台本が無いからこそ生み出される多様なドラマ。お互いの意思が上手く通じ合ったことで生まれた名作や意思の疎通が出来なかったことで生まれた快作…絶対に先がよめないハラハラドキドキ感で多くの人の支持を得てきました。
そんなスジナシの名作・傑作選がYouTubeにて再び楽しめることになりました。毎週金曜20時に1話ずつ追加されていきます。是非ご期待ください。