寺島進【スジナシ】迷いなき開封!勇気を称賛する鶴瓶「あんた、大胆な人やな!」
【2006年9月17日放送】
数々の映画賞を受賞(2006年は「交渉人真下正義」で日本アカデミー賞・優秀助演男優賞受賞)、北野武監督作品でもおなじみの寺島進さんがゲスト。パジャマ姿にタオルを首に掛け、うちわを片手の登場である。普段まずアドリブは使わない、という寺島は収録直前「なんで(スジナシを)引き受けちゃったかなア・・」とポツリ。一方の鶴瓶は、観客からのリクエストにより、衣装は「作業着」、ドラマ中に「逆立ち」をすること!となった。
設定は「新しい家」。ま新しい建具で、家財とおぼしき荷物も梱包されたまま、材木の匂いが漂ってきそうな・・・フローリングの洋間と、畳敷きの和室の2部屋がつながった、大きな家のセットがスタジオに作られている。鶴瓶・寺島、入念な下見(両者、初見である)の後、即興ドラマがスタート!
収録開始2秒前、寺島は突然、和室に大の字に寝転がった!? 鶴瓶は、セットの裏にたまたまあったスチールの脚立を担いで「新しい家」の洋間に入った。沈黙が続く。一言目は寺島「くさくないですか?」。とまどう鶴瓶は「話しが違う様ですね・・」。寺島「・・山本の手違いダナ」。二人は初対面(実際もドラマ上も)・・なお探りあいが続く。鶴瓶が「この家の設計士」であると告げると、寺島は「ここは自分の家である」という。セットをあちこち叩きながら「壁が揺れるし、間取りもおかしいし・・」とクレームをつけはじめた。設計士として必死に弁明する鶴瓶は、家が丈夫な証拠にと「壁に逆立ち」を試みる(※リクエストクリアー)。寺島は、小道具に置かれた「ダンボール箱」を次々と開け始めた。中に何が入っているかも知らないままの思い切った行動に、鶴瓶はボー然。箱の中からは「女ものの荷物(※小道具さんが思いつきで入れておいた、たまたまの品々である)」が出てきた。「引っ越し屋が(荷物を)間違えたんだ」と寺島はキッパリ。鶴瓶「本当にあんたの家か?隣にも新築がある。隣を確認してきて!」と、「荷物の間違いや設計の相違」のつじつま合わせを示唆。戻ってきた寺島に「家まちごうてるやろ」と鶴瓶。しかし寺島は平然と「家、ふたつ作ったの・・」と。「もっと寡黙な人やと思てたのに!ふざけた(面白い)人でびっくりした」と鶴瓶。
番組紹介

笑福亭鶴瓶とゲストがその日に知らされるセットの中で、台本(=スジ)ナシ・打合せナシ・NGナシのぶっつけ本番で“即興ドラマ”を演じるバラエティ番組「スジナシ」。1998年にCBCテレビで放送を開始し、2011年からは番組名を「鶴瓶のスジナシ」に。進行役にフリーアナウンサーの中井美穂さんが加わりました。その後、2014年に番組は終了し、現在は定期的に舞台公演が開かれています。
その魅力は、意外なストーリー展開や、想像を絶する結末など、台本が無いからこそ生み出される多様なドラマ。お互いの意思が上手く通じ合ったことで生まれた名作や意思の疎通が出来なかったことで生まれた快作…絶対に先がよめないハラハラドキドキ感で多くの人の支持を得てきました。
そんなスジナシの名作・傑作選がYouTubeにて再び楽しめることになりました。毎週金曜20時に1話ずつ追加されていきます。是非ご期待ください。