杉浦太陽【スジナシ】記憶喪失?多重人格?鶴瓶「ずるいやろ?自由に暴れてりゃいいんだもん!」
【2004年6月28日初回放送】
杉浦太陽をゲストに迎えた今回のスジナシの設定は「ガレージ」。スタジオには、一般的な住宅にあるようなガレージが作られ、ドーンと大型バイクが置いてある。鶴瓶も杉浦も大阪出身とのことでスタジオでも意気投合。杉浦は1981年生れ、鶴瓶とはちょうど30才の年の差である。親子になるかもしれない・・それとも他人?他人とすれば、どんな間柄なのか???観客やスタッフ(また出演者ふたり)の想像も、いつもの如く「やってみないとわからない!」わけで・・。
即興ドラマがスタートすると鶴瓶は楽しそうにバイクの手入れをしはじめた。そこへ杉浦がドアを開けて入って来た。家の中からガレージに出てきた形だが、様子が尋常でない。視線が空を彷徨っている。第一声は「ここはどこ?僕は誰?」。「こらこら寝てなあかんがな!お母さん!お母さん!」と家の者を呼びながら杉浦を落ち着かせようとする鶴瓶。鶴瓶は当初は杉浦の親(?)で展開しようとした気配もあったが、杉浦の強烈な出方を見て急遽の方針変更か?そのセリフは曖昧でつじつま合わせにも苦しさが漂う。杉浦は記憶喪失なのか?それとも・・?? さらに杉浦の仰天演技は続く。鶴瓶が、頭を打たないようにとそばにあったヘルメットを杉浦にかぶせると、一転、激しくすごむ強面の人物に豹変。ヘルメットを脱がせると元に戻る・・一人で複数人を演じ出す。多重人格か? 杉浦は自分のペースで展開できるだけにやり放題。大声で叫んだり、暴れたり、苦しんだりと迫真演技を見せていく。鶴瓶は何とか杉浦をなだめ落ち着かせようとするが、つじつまを合わせて話を展開させようにも相手自ら自分は誰だか分からないと言っている以上、手の打ちようもなく大困惑。鶴瓶ピンチ。登場してくる名前が多く二人の混乱もピーク。徐々にいらつく鶴瓶・・。結局、杉浦は鶴瓶の家の近所でバイク事故を起こし、たまたま見かけた鶴瓶が面倒を見たという事態が判明していく・・・。杉浦のウルトラマンパワー(※杉浦はウルトラマンコスモスで主役)炸裂、鶴瓶大汗の奇想天外ストーリー!後半のプレビュートークでも、二人の素顔・魅力が自ずとオモテに出て大爆笑の連続!!
番組紹介

笑福亭鶴瓶とゲストがその日に知らされるセットの中で、台本(=スジ)ナシ・打合せナシ・NGナシのぶっつけ本番で“即興ドラマ”を演じるバラエティ番組「スジナシ」。1998年にCBCテレビで放送を開始し、2011年からは番組名を「鶴瓶のスジナシ」に。進行役にフリーアナウンサーの中井美穂さんが加わりました。その後、2014年に番組は終了し、現在は定期的に舞台公演が開かれています。
その魅力は、意外なストーリー展開や、想像を絶する結末など、台本が無いからこそ生み出される多様なドラマ。お互いの意思が上手く通じ合ったことで生まれた名作や意思の疎通が出来なかったことで生まれた快作…絶対に先がよめないハラハラドキドキ感で多くの人の支持を得てきました。
そんなスジナシの名作・傑作選がYouTubeにて再び楽しめることになりました。毎週金曜20時に1話ずつ追加されていきます。是非ご期待ください。