辰巳琢郎【スジナシ】鶴瓶「こんな目開いたの10年ぶりぐらいやで!」
【2000年8月23日初回放送】
ゲストは辰巳琢郎。舞台の設定は『新聞配達店の店主と客』。夕暮れの街角の新聞配達店に辰巳が待っている 所に新聞店の男である鶴瓶が帰ってきた。待っている客を見て「あ、安田さん?」と一方的に声を掛けスジナシの主導権を取ろうとするが「いや、ちがいます。山本です。」と否定する辰巳。主導権を奪えなかった鶴瓶は「今日は大将が旅行に行って留守なんです。」と責任の薄い立場になる。
辰巳が訪ねて来た用件は「引っ越しをするので解約をしたいのだが色々な景品が貰えるのでついつい契約の延長をして、これまでにカセットデッキやビデオ付きのテレビなどを貰い、今では360ヵ月契約になってしまってる・・」との事。更に引っ越し先はニューヨークであると言う。
鶴瓶は応対をしながらも「山本さんの娘さんがうちのバイトとできている・・。」と更に仕掛けるが「うちの娘はまだ小学生ですよ。その山本さんと違います。」と乗ってこない。鶴瓶は、辰巳からの解約対処のために店主に電話を掛け、その電話を辰巳に渡すのだが・・・。
「エチュードは苦手で嫌いなんでこの番組の出演をためらっていたんです。」と言う辰巳、しかしスジナシを終えて「かみ合わない話しや相手の出方を見る間、自分の表現を考える間が妙にリアルで面白かった!新たな発見でした。」と喜んでお帰りになりました。
番組紹介

笑福亭鶴瓶とゲストがその日に知らされるセットの中で、台本(=スジ)ナシ・打合せナシ・NGナシのぶっつけ本番で“即興ドラマ”を演じるバラエティ番組「スジナシ」。1998年にCBCテレビで放送を開始し、2011年からは番組名を「鶴瓶のスジナシ」に。進行役にフリーアナウンサーの中井美穂さんが加わりました。その後、2014年に番組は終了し、現在は定期的に舞台公演が開かれています。
その魅力は、意外なストーリー展開や、想像を絶する結末など、台本が無いからこそ生み出される多様なドラマ。お互いの意思が上手く通じ合ったことで生まれた名作や意思の疎通が出来なかったことで生まれた快作…絶対に先がよめないハラハラドキドキ感で多くの人の支持を得てきました。
そんなスジナシの名作・傑作選がYouTubeにて再び楽しめることになりました。毎週金曜20時に1話ずつ追加されていきます。是非ご期待ください。