卵もOK?ダイエットに効果を発揮する食事
6月26日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』に、41歳男性から「食事に卵を追加して食べるとやせる?」との質問が寄せられました。カロリーが高く食べ過ぎに注意と言われる卵ですが、果たして本当でしょうか?心療内科本郷赤門前クリニック院長で医学博士の吉田たかよし先生が回答します。
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まずは相談の内容です。
「友人がテレビで見た情報ですが、食事に卵を追加して食べた方が脂肪が燃焼してやせると聞きました。カロリーは増えるけど、体重増加は本当に抑えられるのでしょうか?」(41歳・男性)
この男性の友人が言うように、卵は脂肪を燃やすのでしょうか?
吉田「卵で脂肪が燃えやすくなるのかが一般的に正しいかといえば、これは言い過ぎです」
しかし「あるケースでは正しい場合がある」と吉田先生。
吉田「脂肪を燃やすには筋肉、ホルモン、神経などがきちんと働く必要があります。カップ麺とか菓子パンなどに偏った食事が続くと、カロリーは足りているのに、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、卵の卵黄に多いコリンが不足しがちです。
そうなると、エネルギーは取っているのに、燃やすための部品が足りなくなっている。そこに卵を足したら、不足した部品が補われて脂肪の燃焼を助けてくれる。これは正しいことです」
カップ麺に卵
例えばカップ麺に卵をひとつ足すのは意味があるのでしょうか?
吉田「カップ麺は炭水化物と塩分に片寄りやすくて、たんぱく質が十分ではないです。
シドニー大学の研究ですが、人間の脳には一定量のたんぱく質を求める性質があり、たんぱく質が足りない食事だと、それを満たすために無意識の内に食べ続けてしまう性質があります。これを医学では『たんぱく質レバレッジ効果』と言います。
カップ麺の場合も卵一個足すと、たんぱく質が補われて満腹感が出やすくなります。おすすめは野菜、ワカメ、キノコを足して、スープを半分以上残せば、まあまあ健康に悪くない食事になります」
ただし「これはあくまでも栄養が偏っている人に限った話です」と吉田先生は続けます。
朝の卵が効果的
もし卵を足すならどのタイミングがいいのでしょうか?
吉田「いつでもいいですが、特に朝が効果的という研究結果が出ています。アーカンソー大学が朝食を抜きがちな女性を対象に、高たんぱくな朝食を食べてもらう実験を行ったら『食事誘発性熱産生』といいますが、食べ物の消化吸収代謝に使われるエネルギーが多くなるというデータが出ています。
またコネチカット大学の研究では、卵の朝食は炭水化物中心の朝食にくらべて、グレリンという空腹ホルモンの反応を抑え、その後24時間にわたって摂取カロリーが少なくなる傾向があります。
ですから、朝の卵は血糖値、空腹ホルモン、脳の食欲の中枢、まとめて安定させる効果があり、その点ではダイエットに役立つ。
ただ、これももともとバランスの悪い食事をとっている人に限った話です。バランスがいい食事の人にはカロリーが増える効果の方が大きいと思います」
ダイエットに向く食べ物
他にダイエットに向いている健康的な食べ物はあるのでしょうか?
吉田「食事の前に固形のりんごを食べると、その後食事量が減ってりんご自体のカロリーを上回るというデータが出ています。
ただジュースはダメです。噛むという刺激で脳の満腹中枢が刺激を受けるんです。
あと調味料はできるだけ酢を使った方がいいです。ルンド大学の研究では調味料に酢を用いると、食後の血糖値やインスリン反応が下がってくれて、満腹感も高まるという実験データが出ています」
ダイエットに役立つ簡単な方法をまとめると…
・たんぱく質が少ない生活の人は、朝食に卵を足す。
・食前に固形のりんごを食べる。
・調味料に酢を使う。
どれも簡単にできそうですね。
(みず)
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