皇室典範改正へ。「男系男子」を守る姿勢
政府は22日、皇室典範改正にむけた骨子と要綱を衆参両院の正副議長に提示しました。このうち骨子は大筋で了承されたものの、より具体的な法文となる要綱は一部修正を求められ了承が見送られました。今週25日、各党派の代表者らが参加する全体会議でこの要綱について改めて協議される見通しです。6月23日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、西村俊仁アナウンサーが、皇室典範改正についてアディーレ法律事務所の正木裕美弁護士に尋ねます。
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西村「女性皇族が結婚後も女性皇族の身分を保つ、そして旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える、このふたつが可能になることが骨子に書かれています」
正木「男系男子という大枠は変えないまま、できるだけ確保できるようにしよう。男系男子を維持しよう、その上での制度設計をしようという意思が強くみえる内容です」
西村「これが本当に男系男子でなければいけなかったか、まだ議論は残りますね」
正木「今までの伝統、積み重ねられた事実を重視して、男女平等という概念はそこに適用されるものではない、そういう伝統的な考え方が強くあります」
30年ごとに見直し
西村「朝日新聞からですが、ヨーロッパの方は男性女性の区別はない、長子優先で次に継いでいくという国が多くあり、オランダ、ベルギー、スウェーデンでは女性が皇太子になっているという事例もあります。日本は、それとは別ですよと明らかにしたわけですね」
正木「天皇というのは特殊な立場にあり、一般的な男女平等とは違うけれど、一方で時代の流れによって、若い方は天皇制に対する捉え方が伝統的なところとちょっと違って、なぜだめなのかが理解できない。生まれてきた時代も違うし、皇室というものに対する考え方も違うので、当然、現在はこういう考え方が強いけれど、時間が経ったら諸外国のような流れになるということは十分考えられます。
今回の件についても将来的な見直しも残しています。場合によっては、長い目で見れば変わってくるかもしれません」
西村「附帯事項として30年ごとに見直しをするというのも骨子案にまとめられたそうです。今まで絶対的なルールだったものが時代によって少しずつリニューアルを加えられるようにするよ、というのは大きな流れかもしれないですね」
正木先生「そこまで踏み込んだ日本になるかどうかは、短期的にはなかなか難しいかなと思われますけどね」
それぞれの考え
西村「われわれ国民や皇族の方がどう思っているかが重要になってきますね」
正木「今日の中日新聞に久邇宮家の久邇朝宏さんが『自分は一般人として生きてきた。もし養子を認めるとして皇族としての教育が必要であろう』と強くおっしゃっています。
確保することは大切ではあるが、皇族の方々がこういう受け止め方をされている。皇室に養子として入ることはできるけど、その後、離脱は基本的には自分の意思ではできない。そういう制度を15歳以上という線引きにしていいのか。これを含めて、皇族に属する方がどう感じるかが非常に重要な点だと思います」
西村「天皇陛下も11日の会見で『国民の理解が得られるものとなることを望んでいる』と、異例と言える発言をされました。
今後どういう風になるか、われわれもしっかり意見を持たなければいけないと思います」
(みず)
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