選挙はお金がかかる!よく考えて投票しよう

10月19日、自身の学歴を巡る問題で、静岡県伊東市の田久保眞紀市長が議会を解散したことに伴う市議会議員選挙の投開票が行なわれました。結果は定数20議席のうち、田久保市長への再度の不信任決議案に賛成の意向を示す19人が当選する形となりました。20日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』には、この話題に関心を寄せるリスナーから投稿が寄せられました。つボイノリオと小高直子アナウンサーがリスナーの意見を紹介します。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く失職が濃厚に
今回の選挙での最大の争点は、田久保市政を継続させるか否かという点でした。
結果として今月31日に召集される臨時議会では不信任決議案が再び可決され、田久保市長が失職する公算が大きくなりました。
しかし今年12月中旬までに行なわれる見込みの市長選挙に、田久保市長は出馬を示唆しているようです。
今回の市議会選で当選したのは、出馬した前職18人全員と新人2人の合わせて20人です。このうち19人は共同通信などの報道機関が合同で実施した事前のアンケートで、不信任決議案などに賛成する考えを示していましたが、新人の1人は反対と回答していたとのこと。
また市議会議員選挙の投票率は59.22%で、おととし9月の前回選挙を10.34ポイント上回り、人々の関心の高さがうかがえました。
選挙にかかる費用は
この話題を受けて、リスナーからはこんな意見が寄せられました。
「市長の学歴詐称疑惑行為が一番いけないことはもちろんですが、それよりも僕は卒業証書の疑惑が発覚した後も非を認めず、自分を正当化しようとする市長の往生際の悪い態度が一番腹立たしく、残念だったように思います。
今さらですが、素直にすぐに非を認めて市長を辞職すれば、何カ月もの市政の停滞もなかったでしょうし、市議選にかかった莫大なお金も使われずに済んだと思います」(Aさん)
「6300万円使った市議選の結果が出ました。次は3000万円かかる市長選挙ですね」(Bさん)
選挙にかかる費用は莫大です。衆議院議員選挙や参議院選挙などの国政選挙では、開催ごとに数百億円規模の税金が使われるとか。
地方選挙でかかる費用は、市町村または都道府県の予算から出資されるようです。
1票の重み
政局の安定しない昨今の日本では、とても頻繁に選挙が行なわれています。
その度にこうして莫大な公費がかかっていると思うとぞっとします。
つボイ「民主主義というのはどうしてもお金がかかるんですよね。独裁的な方法であればお金もかからないんですけど」
小高「ひとつひとつ市民に聞いて決めていかなくてはならないので、選挙を開いて民意を問うという形になってくるんですね。
でも反対に言うならば、投票する側の私たちは『何となくいい人そう』みたいな感じで決めるのではなく、この人がどういう主張をしていて今まで何をしてきて、どんな人柄なのかということを一生懸命見ないといけないと思います」
適当に投票した一票で選ばれた人が不適切だった場合、また選挙をしなくてはならず無駄に税金が消えていくことになる、と忠告する小高。
よく考えて投票を
さらに小高はこう続けます。
小高「今までは投票に行くことに意味があるという時代でしたが、もうそろそろその段階から一段上がって、自分の目でしっかり選びましょうというフェーズに入ってきているのかなと思います」
つボイ「選挙に行った上で誰を選ぶかに意味がある、ということですね」
投票率が伸び悩んでいた若い世代にも選挙に行くという行為が少しずつ定着し始めたように感じますが、その一票の重みを考え真剣に投票する必要性があるようです。
小高「いずれにしても田久保さんは、それらも全部含めて市長選に出るとおっしゃっているようなので、市民の皆さんがどう判断するかを見守っていきたいですね」
自分たちのためにも国のためにも、政局の安定を目指してよく考えた上で票を投じていきたいですね。
(吉村)
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