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どうなる?来週招集の臨時国会で総理が決まる

どうなる?来週招集の臨時国会で総理が決まる

次の総理大臣を決める臨時国会が来週21日に招集される見通しです。ここのところ与野党間の駆け引きが続いていて、誰が総理大臣になるのかは不透明な状態。10月15日放送『CBCラジオ #プラス!』では、総理大臣がなかなか決まらない政治情勢の注目ポイントについて、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が解説しました。聞き手は永岡歩アナウンサーと三浦優奈です。

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立憲・国民・維新で会談

14日は政界で注目の動きがあり、ひとつは自民党が両院議員懇談会を開き、公明党の連立離脱について初めて高市早苗総裁が自民党議員の前で説明。

もうひとつは野党である立憲民主党、国民民主党、日本維新の会の幹事長が会談、立憲民主党が党首会談を開きたいと語りました。

最も3党でまとまることを考えているのは、立憲・野田佳彦代表といわれており、15日夕方には党首会談が開かれました。

国民民主・玉木雄一郎代表の「基本政策が一致しなければならない」との正論がある一方、立憲・安住淳幹事長は「自民党もうちも数合わせをやっている」などと、野党が結集しなければ政治は動かないという本音を語っています。

ただ、この放送の後、15日に自民・高市総裁と維新・吉村洋文代表が党首会談を開き、連立も視野に入れた協議がなされているため、情勢は混沌としています。

国民と維新の動きに注目

では、今後の動きはどうなるのでしょうか?

臨時国会は21日に開かれることが決まり、総理大臣を決める首班指名選挙が行なわれますので、あと1週間足らずの間で誰に投票するか、各々の国会議員は決める必要があります。

今後、党首会談が続々と開かれるかと思われますが、自民は維新だけではなく、国民民主とも会談を開くことになりそう。

自民は維新と国民民主を合わせれば258票で、高市総理の誕生が確実。
しかし維新だけ、国民民主だけだと足らなくなり、他の党がまとまると別の方になります。

まだ自公連立があった時は少し足りなかったのですが、その時に国民民主・玉木代表は「私たちが補っても良い」といったニュアンスがあったそうです。

しかし公明が抜けた今だと、1位に届かないので意味がないと発言されたこともあったようです。

政党が一枚岩になれるかが鍵

一方で立憲・維新・国民民主・公明が集まると234票で過半数を超えて与党になることができます。
そのため、国民民主と維新が自民側に行くのか、それとも野党側に行くのかによって状況が大きく変わることになります。

ここで石塚が気になるのが、「中道」というキーワード。

立憲の中には左派、かつて社会党にいたグループがまとまっているため、安全保障の考えが違ったり、憲法改正や原発に反対の考え。

国民民主・玉木代表は「立憲は集団的自衛権が憲法反対という考えの方もいるので、基本政策がまとまるのか」と発言。

立憲・野田代表は「政策を変えても良い」と発言していますが、どこを変えるのかという話になると、それは決まってからとあいまいな発言。
果たして野党が一枚岩になれるのかは、これまた不透明な状態となっています。

一方で自民側にもやや左という議員はいたり、公明の協力なくして当選できなかった議員もいるため、果たして党の人数を単純に足し算して決まるのかどうかは不明。

石塚は「党内で一枚岩になれるかどうかは、特に立憲が厳しいのではないか」と推測しました。
(岡本)
 

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