「こどもの時に思った大人」のコスプレ。CKB横山剣が語るアルバムジャケット

クレイジーケンバンド(以下CKB)を率いる横山剣さんが、10月12日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。9月3日、CKBが25枚目のアルバムとしてリリースした『華麗』のジャケット撮影秘話を、小堀勝啓が聞き出します。
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小堀「毎年新しいアルバムが出る度にお出で頂いてます」
横山「呼んでいただいてありがとうございます」
恒例の冷えたルートビアで乾杯。
9月3日に発売された25枚目のアルバムは『華麗』。曲はほとんど書き下ろし。中には30年前に浮かんだフレーズから残りを作った曲もあるとか。
小堀「僕もそうですが、リスナーの皆さん、『かれい』というと歳を重ねる方(加齢)を想像するんです」
横山「実はそっちの意味もあったりします。ブリリアントな華麗とエイジングの加齢と。それからスパイシーの『カレー』。トリプルミーニングでございます(笑)」
車の中でも『華麗』をヘビーローテーションで聴いているという横山さん。
小堀「一番のファンは自分だと言いますね」
横山「自分が聴きたいアルバムを作るんだ、というのが最初の始まりです」
不良先生
『華麗』のジャケットに触れる小堀。
小堀「万華鏡のように覗いているメンバーの写真が組み合わさってて。裏ジャケットを見ると、なんとこれは白衣の天使と先生たち」
横山「クラシックカー好きなお医者様がいらっしゃいます。プレイボーイというか、ご年配なのにやんちゃな素敵な人がいっぱいいるんです」
ここからはアルバムの中の楽曲についての話題。
小堀「『不良先生』は、僕らのイメージだと大映お色気路線『夜の診察室』」
松坂慶子さん主演のセクシーなコメディ。1971年の映画です。
横山「その『夜の診察室』というフレーズを『不良先生』という楽曲に込めたんです。そのコンセプトをそのままアルバムジャケットにしてしまいました」
先生方に扮するメンバーの胸にはちゃんとネームプレートが。横山さんは外科医長。ギター担当でグルメな小野瀬雅生さんは消化器内科などです。
憧れのケーシー先生
小堀「こども時代に憧れたエッチなカッコイイ大人。あんないけないワクワク感がある」
横山「昭和がまだ続いてます。こどもの時に思った大人をコスプレしてる気分ですね」
横山さんが憧れたのは1960年代のアメリカの医療ドラマ『ベン・ケーシー』。主人公ベン・ケーシーは総合病院の脳神経外科医でした。
医療の現場でケーシー先生が成長していく姿を描いた1話60分、全153話のテレビドラマ。
小堀「ケーシー先生は無茶苦茶濃い顔の人で、いつも胸毛が見えてるんですよね。ケーシー高峰さんと言う方もいた」
横山「ケーシー高峰さんも好きでしたね。ドイツ語とか使ってました」
ケーシー高峰さんは、クランケなどのドイツの医療用語を織り交ぜ、黒板やホワイトボードを使う医療漫談を確立。芸名のケーシーは『ベン・ケーシー』から採られています。
ツアー絶賛真っ最中
現在、ホールツアー「CRAZY KEN BAND 華麗なるツアー2025-2026 Presented by NISHIHARA SHOKAI」の真っ最中のCKB。
横山「回を重ねるごとに微調整はあるかもしれないですけど、アルバム『華麗』からは全部やろうと思っております」
もちろんお馴染みの曲もあるそうです。
横山「俺の話を聞け~(『タイガー&ドラゴン』)は絶対やります。やんないと怒られちゃいます(笑)」
レアな曲もやるそうで、「昭和歌謡イイね」のコーナーでは、グループサウンズの楽曲をはじめ多数のヒットを持つる村井邦彦さんの作品を演奏する予定だとか。
小堀「あの辺は名曲の宝庫ですね。当時は普通にヒット曲として聞いていましたけど、いま聴くと、いろんな仕掛けが散りばめてある。昔の曲作りの人はすごいですね」
横山「高性能ですよね。洋楽の良い影響をもらってます」
横山剣さんと小堀勝啓、昭和テイストを交えながら盛り上がっていました。
小堀「話は尽きませんが、時間と言うものは…」
横山「残酷なものでございやす」
息もぴったりでちょうど時間となりました。トークの後は横山さんとの番組の新しいジングル作りで盛り上がりました。
(尾関)
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