「白バイ」ならぬ「黒バイ」隊員を装った偽警察官を書類送検

東北放送などが報じたところによると、今年8月から9月にバイクを不正改造し、仙台市内で無免許運転した上、事故現場で警察官を名乗ったとして、仙台市に住む男性が書類送検されました。男性は、暴走族などを取り締まる警察の「黒バイ隊員」を装っていたということです。警察の取り調べに対し、男性は「白バイに憧れてオートバイを改造した」などと話し、容疑を認めているということです。10月9日放送のCBCラジオ『戸井康成の木曜スクラッパー』では、戸井康成と小林美鈴がこのニュースについて語り合います。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く無免許で「黒バイ隊員」を装っていた男
このニュースを知ったリスナーからは次のようなリアクションが寄せられました。
「この男は常にどこかで事故が起きていないかどうか、アンテナを張り巡らせていたのでしょうか?しかし、せめて免許証は取りましょう」(Aさん)
戸井「無免許だったんだもんね」
別のリスナーによると、黒バイの他に、赤バイや黄バイなどもあるそうです。
戸井「黒バイって知ってました?」
小林「初めてこれで知りました」
黒バイ隊員の存在は戸井も初耳。「黒バイ 宮城」で検索してみると、みるからに真っ黒なバイクと、黒いつなぎと蛍光の反射素材のベストを着用している男性の様子がうかがえます。
車道の真ん中で車を誘導している姿も確認できます。
「黒バイ」の誕生は2002年
交通取締などでおなじみの「白バイ」に対し、知られざる「黒バイ」ですが、意外なところで活用されていたようです。
戸井「覆面パトカーと同じで、暴走行為を取り締まる『覆面バイク』なんでしょ?」
小林「それを『黒バイ』というようです」
戸井「白バイだと『白バイ来た!』ってバレるから。一般車両のバイクが近づいてきたと思ったら、実はパトランプがついて『覆面バイクやったんや』ということで」
夜に活動することの多い暴走族を取り締まるため、暗闇に溶け込めるように「黒バイ」になったそうです。
最初に出来たのは2002年の和歌山県警で、別名「黒豹隊」と呼ばれています。
小林「わりと、最近っちゃ最近なのかな?」
戸井「20年ちょっと前ですからね」
実際に暴走行為の数を減らすのに成功したそうで、成果を上げて素晴らしいと戸井。
マニアにもほどがある?
黒バイは現在も和歌山県で活躍中とのことですが、今回事件の発生した宮城県では東日本大震災以降、存在していないそうです。
戸井「14年前から消えているということですね」
よくある「なりすまし」とは違い、ツッコミどころの多いこの事件。
戸井「しかも無免許ですよ」
小林「免許、なぜ取りに行かなかったのか?」
戸井「まず免許取れ!ですよね」
とにかく一刻も早く、「黒バイ隊員」になりたかったのでは?と男性の心境を推し量る小林。
戸井「マニアにもほどがある」
正義感が行き過ぎ、黒バイへの憧れが抑えられなかったのか、事故現場に率先して駆けつけ、事故車両の前に立っていたというこの男性。
「宮城県暴走族取締部隊」として警察官になりすまし、交通整理まで行っていたというから驚きです。
小林「でもそれが、正しい整理になっているかはわからないです」
決して美談とはせず、もっともな指摘をする小林でした。
(nachtm)
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