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値上げでスタートの10月。コーヒーも高級品へ?

値上げでスタートの10月。コーヒーも高級品へ?

10月4日に控えた自民党総裁選でも物価高対策は大きな論点となっていますが、ここにきて再び値上げの波が訪れています。食料品や飲料の値上げは3,000品目以上となるほか、電気代とガス代の補助金も終了し、悲鳴が上がっています。10月1日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、そんなニュースをピックアップ。今では遠い昔に感じるようになってしまった、物価が安かったころの出来事にも触れつつ、つボイノリオと小高直子アナウンサーが秋の値上げラッシュを嘆いています。

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値上げの秋

値上げと電気・ガス代の補助金終了とのダブルパンチに、リスナーからもこんな声が上がっています。

「今日からまた値上げ・値上げが当たり前の世の中。収入は増えないのに食べないと生きていられない。誰が総理、総裁でもいいですから、物価高騰を何とかしてほしいです」(Aさん)

値上げされる食品や飲料は3,024品目で、約半年ぶりの値上げラッシュとなりました。特に多いのは「酒類・飲料」で2,262品目、他には「加工食品」や「調味料」など、普段の食卓に欠かせない食品も目立ちました。

「値上げラッシュのニュースを見たせいか、財布をなくす夢を見て朝からどっと疲れました。でも値上げは夢じゃないですもんね、あーあ」(Bさん)

つボイ「皆さん財布を頻繁に落とすことはないにしても、値上げがあると財布をしっかり握っていたとしても、財布を落としたことと同じですね」

小高「財布の中からお金がこぼれ落ちてるようなものですよね」

家庭からも、そして飲食店からも、「これではやっていけない」とため息が聞こえます。

コーヒーが高級品に?

また、今回特に大きく値上がりしたものとしてコーヒー類が挙げられます。

「今朝の新聞のチラシを見て絶叫してしまいました。先月まで298円だったインスタントコーヒーが、ひと瓶528円ですって。何でしょうか、この上がり方は。

私は買い物に行ったら基本的に広告の品かおつとめ品しか買いませんが、ここ1年でおつとめ品狙いのライバルがぐっと増えました。政治家の皆さん、目を見開いて庶民をよく見てください」(Cさん)

小高「コーヒーはものすごく値上がりしていますね」

コーヒーの値上げは、主要産地での異常気象による豆の生産量減少が主な要因となっていますが、他にも円安による海外から豆を仕入れる際のコスト増大、人件費や物流費の上昇なども値上げを助長させています。

つボイ「コーヒーですから工業製品とは違って、いろいろな産地の事情と日本の事情と、両方影響しているんでしょうね」

家庭用コーヒーのみならず、コンビニやカフェチェーンでも相次いで値上げされています。

気軽に買えない自販機

そして今回一番打撃を受けたのは、やはり飲料。まだまだ暑い日が続く中ペットボトル飲料は200円台になる商品もあり、「さすがに高い」という意見が散見されています。

「いろいろなことを加味すると値上げもやむを得ないのかもしれませんが、お茶のペットボトルが1本200円を超えるとなると、夏を超えても水筒が手放せなくなります」(Dさん)

つボイ「昔は100円持って自販機の前に立てば、より取りみどりなんでも選べましたけど、今100円で買えますか?安くても大概120円くらいですよ」

いつでもどこでも手軽に買えるのが自販機の良さなのに、ここまで値段が上がってくるとそう気軽には買えなくなってしまいそうです。

小高「自販機に10円玉を入れるのにだんだん抵抗がなくなってきて、気が付くとその枚数が1枚2枚と増えていっている感じがします」

キャッシュレスの罠

しかし恐ろしいのは、昨今の電子マネーやスマホ決済の普及によって、「たくさん払っている感覚」が薄れていっているところです。

つボイ「今はキャッシュレスで買える自販機もありますからね。お金を入れれば値上げも実感しますが、気付かずに高い物を買っているような気がします」

小高「電車賃も知らない間に『えっ、こんなに上がってるの?』って思うことありますよ」

便利で手軽な電子マネーやスマホ決済、クレジットカードは、紙幣や小銭を出さなくても簡単に支払いを済ませられる優れもの。今や我々の生活には欠かすことのできないものとなっていますが、直接お金を出さないゆえに、お金を払っている感覚が鈍くなりがちです。

つボイ「『ピッ』で知らない間に使っちゃうんですよね」

後から請求を見てびっくり、という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
しかしそうも言っていられない値上げの現状。きたる総裁選では、一層物価高対策への注目度が上がりそうです。
(吉村)
 

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