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男性の4割が「取るだけ育休」という実態、その理由は?

男性の4割が「取るだけ育休」という実態、その理由は?

日本でも育児休暇の男性取得が浸透してきています。しかし、読売新聞オンラインの記事によれば、実は何をして良いのかわからない「取るだけ育休」となってしまっているケースが多い、との実態が浮き彫りとなりました。9月26日放送『CBCラジオ #プラス!』では、パーソナリティの石坂美咲が、この記事を基に育児休暇の実態を、竹地祐治アナウンサーとともに紹介しました。

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4割が「取るだけ育休」の状態

この記事では、積水ハウスが2019年から実施している男性の育休にまつわる実態把握調査を紹介しています。
調査は小学生以下のこどもがいる20~50代の男女9,262人を対象にインターネットを通じて行われました。

育休を「自分の希望で自主的に取得した」と答えた男性は79.8%にも上った一方、実際に「取るだけ育休になっていた」と答えた人は35.5%という結果に。

女性側も39.5%が「取るだけ育休だった」と答えています。

男性の自己評価も女性からの評価も、だいたい4割ほどが「育休を取る意味がない」と回答したことは、制度にまだ中身が伴っていない状況を表していそうです。

あまり家事ができていない?

では、育休を取った男性は、実際にどれだけ育児に携わっているのでしょうか?

男性を「取るだけ育休」と評価した女性に対し、家事・育児を項目ごとに分類し、男性がどれだけ実践したか質問したところ、28項目に対して平均6.45項目に留まりました。

一方で「取るだけ育休ではない」と評価された夫は10.1項目を実践したことがわかりました。

しかし、この結果に対して竹地は苦言を呈しました。

竹地「育休を取らなくても、普通こどもができたお父さんだったらやるよねって話ですよね。それをあえて育休まで取ってるのにやってないっていうのは、本当何のために取ったんだっていう。制度があるから休みを取ったっていう感じですね」

男性側の悩み

育休を取得した男性の53.6%が「何をすればいいのか正直わからなかった」と回答しています。
そもそもわからないことが、家事ができないことの背景にありそうです。

石坂「パパはやれることがわからないっていうのもあるかもしれないですけど。あとは『手伝おうか?』っていう言葉はNGとか」

女性は「尋ねる前に自発的に動いてほしい」との思いもあるようです。
そもそも「手伝う」との言葉は、育児は本来女性側の役割であり、男性側は自分の役割以外のことをやってあげる、という意味にも捉えられそうです。

育児で大事なことは?

近年「産後うつ」という言葉が知られるようになってきましたが、産前産後はともかく、女性には気持ちが不安定な状態が続きます。

現在も子育中の石坂は「こまめな会話が必要」と語ります。

石坂「自分ひとりでやってる感じが嫌なんですよ。赤ちゃんという1人の人間を育てる責任というのを、パパと一緒に分け合いたい気持ちがあるので、一緒に育てている実感が欲しいんですよね」

女性は「自分しか育児をやってない」、男性は「何をして良いのかわからない」というそれぞれの気持ちがあるようですので、やはり率直に話し合って理解していくことが大事なようです。
(岡本)
 

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