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外国人が急増中。総裁選を前に移民問題をおさらい

外国人が急増中。総裁選を前に移民問題をおさらい

10月4日に控えた自民党総裁選。ポスト石破に立候補しているのは、茂木敏充氏、林芳正氏、高市早苗氏、小泉進次郎氏、小林鷹之氏の5名です。選挙に臨む彼らは、信頼を失った党の再生の道筋について「原点回帰が重要だ」と訴えた上で、経済対策や移民問題などに対して意見を述べています。9月24日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、このニュースに対するリスナー意見のうち、「移民問題」について、つボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介します。

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迫る総裁選

総裁選に出馬している各候補者5人による論戦は本格化してきており、各メディアを通じて物価高対策や外国人政策などについて自らの訴えを繰り広げています。
物価高対策としては所得税減税や着実な賃上げなどが挙げられており、大きな論点となることが予想されています。

揺れる日本の政治をいったい誰にゆだねるのか。人々の注目も集まっていますが、その目はなかなか厳しいです。

「自民党総裁選の候補者から物価高対策としての政策が発表されましたが、その財源は公表されていないのが気になります。また党の再生と言いながら裏金議員の処遇が曖昧なのが、本当に党の再生を考えているとは思えません。
総裁に選ばれるなら、政治家としての人生をかけて日本の舵取りができる人が選ばれて欲しいです」(Aさん)

もうひとつの論点

そして物価高対策に次いで関心が高まっているのは、移民問題です。こんな意見が届きました。

「今回の総裁選は各候補が移民に慎重というよりも反対という感じで、これは自国第一主義で移民や外国人には何を言っても構わないというトランプ大統領の影響も大きいのではないかと思います。

でも、日本で外国人労働者を増やしたのは、安い労働力が欲しいという経済界の要求を受け入れて、見返りに企業献金を受け続ける自民党自身ではないのでしょうか?」(Bさん)

つボイ「野党が現状に異を唱えるのはわかりますよ、政権政党ではありませんでしたから。自民党が政権政党としてずっと国を運営してきたのに、『この移民の多さは何だ』と言うのは違うんじゃないか、という意見ですね」

外国人の受け入れは、主に人手不足の解消を目的として今日に至るまで段階的に発展してきましたが、昨今のインバウンドの異様な多さも相まって、「外国人が多すぎる」という漠然とした不満につながりつつあります。

必要だから多い?

小高「移民問題に対するSNSでの炎上っぷりを見ていると、なんとなく『船に乗って大量の移民が押し寄せてくる』というイメージで捉えている人が多いように感じます」

先日JICAが発表した、国内の自治体をアフリカのホームタウンに認定する「ホームタウン事業」についても、大きな波紋を呼びました。

小高「各候補者はそこに対してさまざまなアプローチで、それぞれの政策を説いているわけですが。非常に言葉を選びながら喋っているなと感じました」

つボイ「私も日本人ですから、日本人ファーストとして考えると、外国人が必要ないのであれば出て行ってもらわなくてはならないと思いますが、なぜ今こんなに日本に外国人がいるのかというと、やっぱり必要だからですよ」

近所のコンビニの従業員はほとんど外国人だというつボイ。人手不足の業界には、外国人労働者はなくてはならない存在であることも確かです。

総裁選をきっかけに

移民問題に対する意見も、さまざまな見方があります。

小高「外国人は一切入ってこないで欲しいという人から、犯罪を犯さない人や日本のルールに従ってくれる外国人だけにして欲しい、という人もいたり」

一部の外国人の不適切な行動を全ての外国人に当てはめて、「やっぱり外国人はダメだ」と一括りのイメージを抱いている人もいると小高。

小高「いろいろな意見が混在しているのが移民問題です。単純な問題ではないので、ひとりひとりが自分の立ち位置を確認しながら、冷静に自身の意見を考え直す機会になるといいなと思います」

総裁選を控えて各候補が移民問題についての考えを示している今、我々も考えるチャンスなのかもしれません。
今一度自分の考えと向き合ったうえで、各総裁候補の公約をしっかり確認する必要があるのではないでしょうか。
(吉村)
 

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